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世界遊戯博物館ブログ

世界遊戯博物館の別館です。

タイの骰子博打・ハイロー( ไฮโล )

2016年01月20日 | 骰子(さいころ)ゲーム


今年最初の記事ですが、タイで盛んなサイコロ博打・ハイロー( ไฮโล )について紹介します。


ハイローは、別名・「スーン タム(สูง ต่ำ)」といい、東南アジア諸国で盛んな魚蝦蟹やカジノにある大小と同じ類いのもので、親は3個のサイコロを使い、子は出目を予想してレイアウトにチップを張ります。


タイのサイコロは、1の目が魚の目のような二重丸で、1と4の目が赤く、角が角張っているなどの特徴があります。


タイの賭博用品店には、この角張ったタイ骰子が目印として飾られています。


バンコクのプラカノン運河にかかる橋の下付近には、このような賭博用品店が、何軒か立ち並んでいます。


店は狭いですが、中にはサイコロを振る壷皿が、所狭しと陳列されています。


タイでは、賭博用具は政府の公認がないと製造販売できないので、トランプやサイコロは他の国に比べて少し高価になっています。


タイで賭博は公式に禁じられていますが、アングラな賭博場や葬式会場などで、このハイローがよく遊ばれているとのことです。

勿論、家族や親戚が集まった時に、遊びの範囲で賭けることもあります。


ハイローは、タイ人にはよく知られたゲームなので、Tシャツの題材にも使われ、観光地などで売られています。
このTシャツは、ノンカイの珍寺・ワットケークで売られていました。


ハイローの遊び方の詳細を以下に記しますので、タイ人と遊ぶ機会などがありましたら、お役立て下さい。



ハイロー(ไฮโล)の遊び方

まず、壷笊の中にサイコロを3つ入れる。
振る前は、まず3つのサイコロを4の目にしてから振る。
4の目にするというのは、皿の上のサイコロを全て4の出目にした状態から始めることである。
親が振り終わると、子は任意の場所にチップを張る。
子が張り終わったら、親は壷笊の中を開示する。
当たれば、賭けた場所に応じた配当があり、外れれば賭けたチップは没収となる。

■配当
●1/2/3/4/5/6…1倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に10貰える
※ゾロ目の場合は2倍、3ゾロの場合は3倍

●1・5/1・6/2・5/3・6/2・4/3・5/4・1/5・2/6・1/6・2…5倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に50貰える
※この目は、2つとも的中させないと当たりにならない

●1・2・3/4・5・6…1倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に10貰える
※この目は、3個のうち2個が的中していれば当たりとなる。1・2・3に賭けて1と2、1と3が出れば当たり

●11ไฮโล(シップエット ハイロー)…5倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に50貰える
※3個の出目の合計目数が11だと当たり

● 5ต่ำ(ハー タム)…5倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に50貰える
※5が出て、合計目数が10以下だと当たり

● 6ต่ำ(ホック タム)…5倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に50貰える
※6が出て、合計目数が10以下だと当たり

● ต่ำ(タム)…1倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に10貰える
※ต่ำ、出目の合計数が3~10だと当たり。  ต่ำ(タム)=低い

● สูง(スーン)…1倍
例:10張った場合、張った10が賭けた人に戻され、更に10貰える
※สูง、出目の合計数が12以上だと当たり。 สูง(スーン)=高い

●2点賭け…2~5倍
※1/2/3/4/5/6の目で、隣接した数字の中間線(1と2の間、3と4の間など)にチップを置くと2点賭けになる
※レイアウトが隣り合っていれば、1とต่ำ(タム・低い)、3とต่ำ、4とสูง(スーン・高い)、6とสูงというように賭けられる
※2点賭けは、両方的中しないと当たりにならない
※1とต่ำ(タム・低い)、6とสูง(スーン・高い)は、当たると2倍の配当
※3とต่ำ(タム・低い)、4とสูง(スーン・高い)は、当たると3倍の配当
※1/2/3/4/5/6の数字の2点賭けは、当たると5倍の配当

ハイロー(硬質ビニール台紙とサイコロ3個のセット)


牌九強化合宿・その1(初日の大小)

2009年09月13日 | 骰子(さいころ)ゲーム

今月の連休中に、澳門で牌九を勝負するMさんとNさんが、練習をしたいとのことで、9月12~13日にかけて、私の家で「牌九強化合宿」をしました。 Mさんは昨年夏、牌九に興味があり澳門で勝負したいということで、わざわざ名古屋から会いに来て下さった熱心な方で、昨年8月と今年の4月末に澳門に行って牌九を沢山打ち、さらに牌九の面白さにハマってしまったという私の貴重な同好の士です。

今年の4月には、澳門娯楽場で使われている「業務用・牌九牌」をわざわざ買って送ってくださり、その牌は私の持っている骨牌(天九牌)の中では、一番のお気に入りとなっています。

今回は、昨年夏にMさんと一緒に牌九を遊んだNさんも澳門に行って牌九を勝負するとのことで、Mさんと共に私の家までやって来て下さいました。

まずは、ダベりながら料理や酒と共に澳門談義に花を咲かせました。
そうこうしているうちに、牌九をやってみたいという私のゲーム仲間Yが登場し、話の流れから澳門で盛んな「大小」をしようということになりました。

「大小」のルール

まずはチップの手持ちを話し合い、カジノに勝負にいく時に持っていく額が、大体日本円で3万5千円位という設定で、1ドル約15円の香港ドルにだいたい換算し、各自チップを2400持ちで始めることにしました。

親は回り親で、一度の親は3回勝負して交代。親は東→南→西→北と4順務める。ミニマムは100でベッドは強制。賭けないで見(けん)をする時でも親に100を払わなければならない。親の2順目は最低ベッドは200、3順目は300、4順目は400。途中チップが無くなったものが出た時点で勝負終了など規定を定め、いよいよ勝負開始です。

結果は、私が2度目の親を務めた24順目の勝負で、私がトンでしまい終了となりました。

(大小の結果)
1位・Mさん+26 2位・Nさん+5 3位・Y・-13 4位・私-24

親Y・出目(3・5・6)大14→(3・3・5)大11→(1・2・4)小7→
親M・出目(1・3・4)小8→(1・2・3)小6→(4・4・5)大13→
親N・出目(3・4・6)大13→(2・2・4)小8 →(1・2・5)小8→
親私・出目(6・6・5)大17→(6・6・5)大17→(1・2・4)小7→

親Y・出目(3・3・4)小10→(3・6・6)大15→(3・6・6)大15→
親M・出目(3・3・5)大11→(1・1・6)小8→(2・3・6)大11→
親N・出目(5・6・6)大17→(1・5・5)大11→(1・5・6)大12→
親私・出目(1・1・6)小8→(1・1・3)小5→(1・4・4)小9→※私がトンで終了

出目
1(14回)・2(7回)・3(14回)・4(10回)・5(11回)・6(16回)
小11回・大13回

敗因は、カジノのような感覚で、短時間で結果を出そうとして、勝負の最初から多く張りしくじったことが原因でした。
そして順番が最後であった自分の親までにチップが疲弊してしまい、稼げる筈の親でもあまり稼げなかったのが最大の敗因でした。

片や+26で一位のMさんの張り方は堅実そのもので、小額で着実に稼いで勝利を手にしていました。