世界遊戯博物館ブログ

世界遊戯博物館の別館です。

第一回・クリベッジ大会

2009年08月23日 | カードゲーム


8月22日、高田馬場ブリッジセンターにて、第一回クリベッジ大会が開催されたので参加してきました。

クリベッジは、イギリスのパブゲームの一つで、独特な得点盤(クリベッジボード)を使用するトランプゲームです。

参加者の方々は、皆それぞれ愛用のクリベッジボードを持ち寄り(画像参照)、様々なボードを使用して対戦することが出来ました。

試合形式は、相手を変えて121点の7回戦を行い、勝ち星と得失点で勝敗を競うというものです。

私が一番クリベッジを遊んでいたのが6年前でした。
といっても、いつも同じ相手と間違ったルールで遊んでいたもので、今回参加してみて、今までラストカードのゴーの処理とペグの使い方を間違えて憶えていたことに気付き、とても勉強になりました。

私のサイトのクリベッジのページに、随分と長いこと(6年間も)間違えたルールを載せていたことを、お詫び申し上げます。

そのような感じで、ゴーやペグの使い方などの記述を訂正いたしましたので、ご参考としてお使い頂けましたら幸いです。

今回、クリベッジ愛好者と多く知り合えたので、機会を見つけて今後も遊んでいきたいと思いました。

クリベッジは気軽に楽しめ、とても面白いので、愛好者がさらに増えることを願っております。

Cribbage Pro Online

Cribbage Quest (輸入版)

Cribbage Boards, 1863-1998 (Schiffer Book for Collectors)

ゲームボード(壁飾り) クリベッジ [並行輸入品]


世界の将棋大会・2009年 夏

2009年08月19日 | 世界の将棋

8月16日、毎年お盆と年末に千駄ヶ谷の将棋会館で開催される「世界の将棋の会」に参加してきました。
この会では、将棋、マックルック、象棋、チェス、チャンギを中心とした世界の将棋を多くの人と対局できるだけでなく、展示された多くの珍しい将棋を間近で見ることができます。

今回は、上記世界五大将棋の他に、中将棋やシャタルの対局も見受けられました。
私は、中々対人でじっくりと対局する機会が個人的に少ない象棋を、7局指しました。

また、展示されていた世界の将棋類の持ち主である「東洋の将棋」さんとお話しして、トルコやイランなどの中東や、インド、スリランカなどのアジアの伝統的な将棋が、イギリスの侵略で文化が破壊され、西洋チェスに取って変わられた話を聞き、これらの国の長い歴史を持つ独特な将棋類が滅んでしまったのはつい最近のことだと思い、非常に残念に思いました。

文化の多様性を認めない独善的な考えが、世界中の貴重な文化を滅ぼしている歴史的現実を前に、文化の多様性を認める価値観こそが重要であると再認識しました。

私も世界の遊びという文化を紹介することにより、文化の多様性の大切さを伝えていきたいと思います。

Thai Chess & Cambodian Chess (Makruk & Ouk Chatrang)

 

映画 『サマーウォーズ』 と花札

2009年08月01日 | 日本のゲーム


本日より細田守監督のアニメ映画「サマーウォーズ」が、全国で一斉に公開されます。

この映画では、花札の「こいこい」が重要な役割を果たしているということで、先日、「サマーウォーズ」のパンフレットとムック本に使用する花札の記述について取材を受けました。
劇中で登場するのは花札の「こいこい」で、本編中に度々登場するだけでなく、最も重要な場面でも「こいこい」の勝負が行われます。

花札に纏わる部分は劇中のみならず、祖母役の声を花札と因縁浅からぬ大女優・富司純子さんが演じています。

富司純子さんといえば、仁侠映画・緋牡丹博徒シリーズで女渡世人として全国の賭場を渡り歩く役を演じており、『緋牡丹博徒・花札勝負』等、花札が表題になっている映画にも出演していることから、花札と実に縁が深い女優であると言えるでしょう。

映画「サマーウォーズ」では、日本の伝統的な文化や生活習俗、風土などがノスタルジックに描かれており、その中で、日本の遊び文化という装置の役割で「花札」が登場しています。
この映画によって、日本の遊びである「花札」に注目が集まり、多くの人々に遊ばれるようになることを願っています。

サマーウォーズ公式サイト

「サマーウォーズ」 劇場用予告

https://www.youtube.com/watch?v=2Wi2lb1sVk8