まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

ホーチミンへタイル寺を見に行く

2019-11-28 22:43:26 | ディテール
アジアのどこかの街にマジョリカタイルに覆われたお寺があると聞いて検索したら、ここが出てきた。
ベトナム、ホーチミンのSRI THENDAY YUTTHA PANI(スリ・タンディ・ユッタ・パニ寺院)。
うぉぉ~~~、なんじゃこれは!!日本ではポツンポツンとポイント使いや小面積で貼られていることが多いマジョリカタイル。
英国製のビクトリアンタイルをまねて明治時代の終わり頃から国内メーカーが作りはじめたが、輸出用がメインとなったため、
日本よりも台湾マレーシア、シンガポールなどでたくさん使われているのをこれまでに見てきた。
しかし輸出先はアジアだけにとどまらずインドからアフリカ、ヨーロッパまで世界中の国々に及んでいたのだ。
まぁ、そんなに遠くまでは行けないけど(行く気もないけど)、ベトナムはもうずいぶん昔に一度行く計画をしたのに
ボツになってしまったので・・・一回行ってみたい。という訳で、GWに友人と行ってきた。
そう、北九州から帰宅した翌日出発で(笑)


実は家を出た後とんでもないことがあったのだが・・・まぁそれはおいといて・・・成田からの友人と合流してホーチミンの
宿に荷物を置いたら、まず目的のユッタパニ寺院へ直行しよう!

19世紀にフランスによって植民地化されたベトナム。
第二次世界大戦後、1945年9月2日にベトナム民主共和国初代国家主席ホー・チ・ミンによって独立宣言が行われたが、
ご存知の通り、大戦後も壮絶な戦争が絶え間なく続き、最終的にベトナム戦争が終結したのが1975年4月、
たった44年前のことである。

フランス時代の洋風建築が建ち並ぶホーチミンシティの中心部の一角に、ユッタパニ寺院はあった。
名前から分かる通りヒンズー教の寺院であるが、通りに並ぶ商店の続きに小さな入口があるだけで、外観は全く地味なものである。
知らずに行ったら通り過ぎてしまいそうだ。


しかしその内部には異空間が広がっていた!!


うわ!!あんなところに、孔雀のタイルがずらりと!!花柄などのタイルももちろん美しいが、
孔雀のタイルは何か高貴な感じがして特別感があるのに、いきなり惜しげもなく数十枚並べて貼られているのだ。ドヒャ~~


中央部に白い柱が並んでいるところが神殿だな。額に飾られているのは、シヴァやガネーシャといったインドの神様。
ここは近年観光スポットとして有名になってきているようだが、もちろん本物の信仰の場である。


入口脇には門番のようなおばちゃんがいて、写真を撮ってもいいかと尋ねたら黙ってうなづいた。
ポツポツと現れる信者の方の祈りを邪魔しないように、周囲の回廊から静かに観覧させていただこう。。。


床に敷かれているのはセメントタイル。ひんやり気持ちいい。


そして、、、これである!!うひゃ~~~っ!!何これ、この壁全部マジョリカタイル!?


うわぁ、祭壇もすごいじゃないの!そして内側にも通路が・・・?


待て待て、順番に。。。とりあえず周囲からぐるっと回ってみよう。白いタイル柱で心を落ち着けてから・・・(笑)


バーーーン!!








おなじみの柄のタイルもこれだけ並ぶと何か違う模様みたいに見えてくるね。。


あんまり見たことないタイルも。


基壇部の段になっている部分や柱形の部分も、いろんな柄のボーダータイルを自在に使って美しく仕上げてある。


ぐっとこらえて大声は出さなかったが、タイルの魔法にかかったように写真を取りまくり、いつもは絶対撮らない人物写真を
お互いに撮り合ったりしてミーハーに楽しんだのであった(爆)


















怒涛のように載せてしまった・・・(爆)


観光客向けの説明板などはなく、詳しいことはよくわからなかったのだが、検索していたらあるサイトに、
このお寺は「1920年にタミル人によって建築された」との記載があった。→こちら
引用元として挙げられているサイトはベトナム語で全く分からないが・・・(汗)
しかしその時代は日本でのマジョリカタイル製造の全盛期である。
これらのタイルは全く剥がれ落ちていなかったので、裏足を見ることはできなかったが、このラインナップからしても
ほぼ日本製のタイルとみて間違いないと思う。


続く

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2019.4.29~30 北九州の豪邸... | トップ | ホーチミンへタイル寺を見に... »

コメントを投稿

ディテール」カテゴリの最新記事