まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

貨物の香りを求めて ~琴芝から宇部新川

2009-10-28 00:09:45 | 鉄道風景
宇部岬からの続き。

次の目的地は、琴芝駅。地図でみると、廃線も含め各所から支線が細かく分岐していた
宇部線・小野田線にあって、見落としそうな小さな棒線駅でしかない琴芝駅。
しかし、なかなか素敵な駅舎なのである。


正面の妻面が待合室。L字型のひさし。バランスよくまとまった小さな駅舎だ。



袖壁でゆるく仕切られた待合室。


運河のような川が駅のすぐ裏側に、線路と並行して流れている。
岸には柳などが植えられており、石積護岸に枝を垂らす風景はなかなか趣がある。


狭い線路際の路地から見える横顔も素敵。




そして国鉄時代のものと思われるこの看板を見て!!0系新幹線のイラストと共に書かれた
「青春18」「東京SSSグリーンきっぷ」「赤ヘルきっぷ」、などの文字。
「国鉄コンテナ」は「JRコンテナ」に書き換えられている。
アイソメ風だが角度が微妙にまちまちなのはご愛敬(笑)。昭和50年代くらいの
懐かしい匂いがぷんぷんする手描き看板は、年月を経て色褪せ字も読みづらい。
忘れ去られているのか、あえて残してあるのか。。。

国鉄時代にはこの駅でも、青春18きっぷを発行したり旅の相談を受け付けていたのだろうか。
そして看板も手作りしていたのだろうか。。。

さて、ここから運河沿いに宇部新川駅まで歩こう。この辺りは駅間がとても短いのだ。
これは駅近くにあった元たばこ屋。


ショーケースの下のタイル部分のランダムな波打ち具合が面白い!


真締川にかかる風格漂う寿橋を渡り、レトロな松島町商店街を抜けると、さっきも乗った
宇部新川駅に到着。たった1.1kmしかないらしい。寄り道しなければ10分ちょいの距離だ。

売店のおばちゃんは不審に思っているかな?午前中ここでパンを買って改札を入っていった客が、
また同じように外から来てアイスクリームを買って、再びこの改札を入って行くのだから(笑)。


宇部新川駅の構内には噴水がある。ここだけ青空の下で、石組の間にはサツキなどが植え込まれ
まるで学校の中庭のような風情。白鳥がついているのがカワイイ!

さぁここから小野田線で、一路南小野田へ。

続く

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