まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

高雄の貨物線跡 その後 (台湾)

2011-08-24 01:01:13 | 鉄道風景
今年の夏休みは母親と二人で台湾へ。朝一の便で台北へ飛び、新幹線で高雄へ直行。
あぁ2年ぶりの高雄。恋い焦がれた高雄(笑)。
2年前、廃止されてほどない貨物線跡の風景を見て、胸を打たれ、惚れてしまったのだ(笑)。
高雄港と貨物線

あれから月日が過ぎ、高雄のまちはどうなっただろうか。。。同窓会で久々に初恋の人に会うような、
大きな期待と一抹の不安がないまぜになった複雑な気持ちで、到着早々ホテルから高雄港へ向かった。

港が見えてきた・・・人々がたくさん歩いている。
おおっ、港に隣接した台糖の倉庫群は美術館やアートスペースなどの施設として人々で賑わっていた。
前回はまだ手作りで模索しているような試行錯誤感があったが今は完全に定着している。
貨物線跡には自転車がすいすい走り、ランニングしている人、道端のオブジェの前で写真を撮る若者・・・
思い思いに港を楽しんでいる。

そしてヤードは、、、、うわぁ。。

広々した公園に生まれ変わっていた。
とは言っても、ヤードを横断するボードウォーク以外はほとんどそのまま。レールも残っている。


廃止から2年半経つが、廃墟のようなもの悲しさはまったくない。
大きな仕事をなしとげた充足感に満たされつつ晩年を過ごす老人のような、深い安らぎを感じさせる風景。


高雄港駅のホームにはSLが展示されていた。


高雄港駅もそのまま。おや、灯りがついているな。


中に入ると、事務所である。今も貨物扱いをしているのかな?
あぁ、内部はそのままに資料館となっているのだ。・・・一瞬本気で思ってしまった(苦笑)。
古い高雄駅のスタンプがたくさん置いてあり自由に押したり駅長の帽子をかぶって写真を撮ったりできる。
貴重な資料が満載だ。港に伸びた線路も、今残っているものから分かるのは最晩年の状態であり、
もっと網目のように広がっていた時代があったことも、資料を見て知った。


ホームの端には、かつて現役時代の高雄港駅構内の大きな写真が張られ、当時の様子がよくわかる。


あぁいいなぁ。あぁいいなぁ。。。


ただ、この緑の草原は暫定的な状態であり、周辺地域を含めた再開発計画があるようだ。
しかし、高雄市はまちの歴史や記憶をしっかり織り込んだ確たるアイデンティティをもって、新しい
まちづくりをしていくだろうことを、私は確信している。


惚れ込んだ街でこのマンゴーかき氷を食べる至福。。。


ホテルの近くの台湾銀行。台洋折衷建築??


窓部分のデザインがアイヌっぽいな。


こちらは高雄市政府警察局。カッコイイ!

おっちゃんにジッと見られた。写真まずかったかな、スイマセン。

続く

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2 コメント

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Unknown (pirikainankle)
2011-08-24 15:04:08
めっちゃすてきです!こんなふうに廃線跡がゆるい感じで公園風景になじむととってもいいんですねえ!マンゴーかき氷も美味しそう。
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pirikainankleさん、 (ぷにょ)
2011-08-27 02:04:59
うわぁ~お久しぶりです!
いいでしょう、高雄の廃線跡!
こんな風に時を経てゆきたい、と思わせる風景です。
もう、高雄のまちを思い出すと胸がキュンとなって・・・・
これは恋、ですよ(笑)
返信する

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