まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

那岐駅でつくし採り

2010-04-04 02:43:39 | 鉄道風景
因美線の那岐駅を訪れた。
この駅の特徴はホームが築堤上にあり駅舎が下にあって、ケーブルの駅みたいな階段が
上と下をつないでいる。ホームは大きなカーブの途中にあり、さらに上りと下りのホームが
段違いになっているという面白い構造である。なぎ、という響きも魅力的だ。

ホームに降りた瞬間、あぁここで1時間ゆっくりできるんだ!という喜びが湧いてくる。
細いホームを端まで歩くと、因美線の他の駅でも見られるように、ホームの裏側に留置線が
1本伸びていた。


駅舎を見下ろす。築堤の斜面にはいろいろな木が植えられ、美しい庭園となっている。
おや、あの小さな小屋は何だろう。あとで見てみよう。


階段の下には木の改札ラッチが待っている。


使い込まれたつや。なでるとつるつるしていた。


見上げると裏の山の緑が四角く切り取られている。



昭和7年、因美線の開通時に那岐駅開業、山陰と山陽が結ばれた。
落ち着いた色合いの赤い屋根が美しい。とてもきれいなのは、外壁を改修してあるからだ。
駅舎の外壁はちゃんと本物の木の下見板なのに、内側と階段、トイレは木目のプリント合板を
貼りつけてあるのが残念。。。

駅舎は待合室のほか、今は診療所として使われているらしい。へぇ~

あぁそうだ、あの小屋は?・・・古い。どうも改修されておらずそのままのようだ。


財産票が貼ってある。昭和7年、なになに、えっ浴場??お風呂?
そういやソーラー給湯装置がついているし、焚き口みたいなのがある。宿直の人が入ったのかな。


駅舎はなんとも言えずいい雰囲気。その三次元的な展開を写真におさめようといいアングルを
探してうろうろしていると、駅の脇の斜面に、つくし、つくし!
こんなにワサワサ生えているのは久しぶりに見た。ちょっと摘んで帰ろ~(笑)


つくしをひとつかみほど摘んでから、あたりをうろつく。那岐橋の下を流れる川は驚くほど透明。
小さな集落の裏の山から水がジャバジャバと音を立てて川に流れ込んでいた。
あぁ清らかな水を見ると心も澄んでくる気がする。。。


ふふふ。確かに、なぎはよいとこ。


1時間などあっという間に過ぎてしまった。

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2 コメント

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因美線 (yume)
2010-04-05 17:12:52
 素晴らしいですねぇ。。

 因美線は、素晴らしい駅舎がたくさん残っているのに、ダイヤの都合でなかなかすべてを訪れる事ができないんですよね。
また。。それだからこそ、いい駅舎が残っているんでしょうけどね。

 
返信する
yumeさん、 (ぷにょ)
2010-04-07 22:59:24
因美線はホントに難所ですねぇ。。。
なかなか来れないからあっちもこっちも見たい、と思うのですけど。
憧れているのにつれない相手・・・のようなもどかしい気持ちになりますねぇ。
返信する

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