まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

鶴岡 新茶屋 もうひとつのトイレ

2018-07-24 00:42:44 | ディテール
6月の新茶屋の続き。

トイレはもう1ヶ所あった。こちらも男子トイレだが前回書いたものより少し小さい。あちらほどではないが
こちらも意匠は十分凝っている。


天井を見上げると、おぉ、半分の傘天井だな!天井板の押さえに丸木が使われていて数寄屋風。


足元にはモルタルで作った踏み石(?)。天然石をスライスしたような意匠になっている。


そして床は六角形タイル。


うわ~これは小さい!!9mm角だろうか、豆タイルみっしりの手洗いシンク。




立ち上がり部分は味わいのある長方形モザイクタイル。素敵だなぁ~~


こちらには男性用小便器がふたつ。角丸の窓にはランダムな竹の格子と、ボーダー模様のすりガラスが。


そしてこちらの仕切り壁の意匠もまたすごい!何この緑色のマーブル柄は!?どうやって作るのか・・・
子供の頃、インクを落とした水面に紙を当ててマーブル模様を写し取る、マーブリングというのをやったが、
そんな感じで転写してあるのか、それとも色つきのモルタルを混ぜ込んであるのか・・・


トイレの片隅にはこんな岩山的なコーナーが。もとは手水鉢だったのだろうか。


なにげに壁もこんな櫛引で迫力あるなぁ!


繁盛してトイレが不足したので増設したのかもしれないが、床の六角形タイルなど見るとそれほど新しくも
なさそうだ。戦後営業再開した頃かと想像。

さて、写真枚数の関係上、階段と廊下を紹介。
2階へ上がる階段はさっきの階段ともう1ヶ所あり、こっちの方がメインである。


まずしっくい壁がイナズマ型に塗り分けられており、黒の部分は鏡面仕上げと言えるほどツルツルピカピカ。
エナメルシートを貼ってあるのかといぶかしんだが、何も貼っていないようだった。


踊り場の正面には丸窓が配されている。


これを月に見立て、右上の方には雲形の下地窓が開けられているとは、何と、おしゃれじゃないの~~~!!


階段の上り口はアーチ形になっている。




2階の廊下の窓から1階を見下ろすと、さっきのめくるめくトイレへ続く廊下が見えた。やはりこの本館から
増築して作った感じだな。


2階の廊下にはまた変わった意匠がある。


頭上を横断する梁の上にこんな装飾が載っているのだ!冨士山!?


こちらはまた違って、松をかたどったデザインで、欄干のような意匠になっている。


アーチ形の垂れ壁もよくわからない縁取りがあったり。

もう何か不思議で、、、面白いなぁ~~

続く。

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