まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

年末、京都のタイル歩き

2018-03-07 22:40:58 | ディテール
去年の年末のことを書いておこう。
毎年会社は12月29日から休みで、実家へは大晦日に帰ることにしている。今年は大掃除を先週あらかた
やってしまったし、ほんとに自由な年末休みの初日、さて何をしようか・・・せっかくなので京都にでも
出かけてまちを歩こう。数ヶ所チェックしていたタイルスポットをつなぐ形で歩くことに。

まず見つけたのはこの建物。うぉ~~っ、なんか変わったタイルに覆われてる!


窓に「珈琲あさだ」と書いてあったらしき痕跡を見ると元は喫茶店だったようだが、同じ名前で
建設業の許可のプレートが出ていたので、職業を変えられたのだろうか??


足元のタイルが面白い!鮮やかな赤茶色の型押しボーダータイルは、まるで小枝!!(笑)
こんな貼り方してるの見たことないなぁ~


入口部分の床にはこんがりおいしそうなこげ茶色の丸タイルがびっしり。


2階の外壁のタイルは足元のと同じような赤茶色の正方形のタイルで、模様が浮き上がっているのだが
指で押さえて筋をつけたようなラフな感じが素敵だな~




そしていちばん上の壁に貼られているのは、、、クリーム色で中央部が凹んだお皿のようなタイルだ。
こんなのも見たことないなぁ~~
しかしこんな変わったタイル使いは、やはりここのかたオーナーのこだわりだったんだろうか(笑)
元喫茶店なら中にもいろんなタイルがあったのかも・・・!?


さて少し移動したところで、サンパツヤツボタさんの見逃しそうなタイルをちゃんと発見(笑)


ほらここに!!
ご丁寧に両方とも前に自転車が壁にぴったり寄せて置いてある。多分お客さんのだろう。
店の前で勝手に自転車を動かしたりしたらさすがに自転車泥棒と間違われて通報されそうなので(汗)、
自転車には手を触れず、自転車のフレームの隙間からカメラを差し込んで・・・十分怪しい(爆)


台湾では多いが日本ではお風呂屋ぐらいでしか見かけない絵付けの組タイル。


人々の表情やしぐさはいきいきとしていて着物の柄も華やか。かなり熟練した絵師が描いたように思われる。


「陶磁器卸売商 中川本店製」の銘あり。京都市問屋町五條南三丁目という所在地と電話番号も書いてある。
焼き物の中心地だった東山五条あたりから荷物を運びやすい鴨川沿いに店を構えていたのだろう。
検索してみたがそれらしい会社は出てこず、今はもうないようだ。




建物の時代はわからないが少なくともファサードは現代風なので、コレクションとして手持ちのタイルを
貼ったのか、元の建物のどこかに貼ってあったものを移設したのか、、、


こんな素晴らしいタイル絵なのだからもっと目立つところに貼ればよかったのになぁ!



立体的な社名サインが面白いな!


この向かいの青々したビルも井筒左女牛ビルと書いてあったので同じ会社のビルなのだろう。
しかし、「左女牛」で「さめぐゎい」と読み、=醒ヶ井、らしい。ひぃ~~、こんな難読読めない!!


この爽やかな青系統のタイルがビルの全面に貼りつめられていた。


近くの鍵屋仏具店はピンクのモザイクタイル貼り。あえて明るい雰囲気を演出したのだろうか。


店の前にぶら下がった巨大な数珠(?)とタイル。


小口の部分はまた違ったタイルが。もやもやっとした煮こごりのようなタイル。
小さいがなかなか奥行感を感じさせる美しいタイルだな!!


続く

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