まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

函館の建築めぐり 聖ヨハネ教会

2017-11-06 23:08:39 | 建物・まちなみ
江差からの続き。

道の駅でのんびりソフトクリームなぞ食べていたら、あれ?時間がない??江差から函館空港まで、グーグルでは
1時間20分だったのに、ナビが2時間かかると言っているのだ。Tさんの飛行機に間に合わないじゃないの!!
えぇ~っ???慌てて出発、山道を必死に走り、何とか搭乗手続き〆切ギリギリに空港にたどり着いた(大汗)

Tさんを見送って車を返し、駅近くの宿へ入ったときにはもう薄暗くなっていた。
雨も降っているが、荷物を置いてひと息ついたら外へ出よう。
大きな傘の方がいいでしょうと、宿のおばちゃんがしっかりしたビニール傘を貸してくれたので
市場でご飯を食べたあと雨にも負けずまち歩き。フラフラ歩いているともう十字街まで来た。Tさんが言っていた
お屋敷街を見に行って、そのまま谷地頭まで下る。宿のお風呂は小さく交代制なので、谷地頭温泉でゆったり
浸かっていこう。


前回は朝っぱらだったのでパスしたのだったが、満車近い駐車場を見てもわかる通り、やっぱりすごくいい
温泉なのだ!濃厚でまったりしたお湯がなみなみ。そして露天風呂もある。これがすごく気に入った!
清々しい外気にあたりながら浸かっては冷まし、浸かっては冷まし、、、あぁ極楽!


翌日も朝から雨で風も結構強い。
朝市で産直の野菜やとうもろこしやお土産などを物色して楽しんだあと喫茶店でモーニング。
ほんとは今日は日帰りで青森県の大間に渡ろうともくろんでいたのだが、天候が悪いので中止したのだった。
まぁ、まだ函館のまちなかでゆっくりお茶を飲んだり内部見学したいところもあったので、ちょうど
よかったかもしれない。

前に来た時もかなり見たと思っていたが、見ていなかった(忘れてるだけかも?)建物もちょくちょくあり、
また何度見ても惚れ惚れするような建物もあり、2回目でも全然退屈しない。
前に通ってなかったと思う道を選んで進むと、やっぱりあるある、惹かれるものが。
そうか、前は夜歩きしたところが多かったからだな。

この石垣は東本願寺函館別院。熊本の馬門石のように赤やピンクの石だ。これもやはり火山系の石だろうか。


現在地に移転したのは1879(明治12)年。その後大火で焼け、現在の本堂は1915(大正2)年に
耐火建築で再建されたもの。今ではどこにでもある鉄筋コンクリート造の寺院だが、日本で最初に造られたのがここで、
10年前に重要文化財に指定されている。
コンクリートなどわけのわからないもので造ることに不安の声があがり、寄付金がなかなか集まらなかったとか。


立派な大屋根の妻壁には、銅板を立体的に張り合わせた見事な鳳凰や雲の装飾がついている。

雨が激しくて雨粒が写りこんでしまう・・・(苦)

この住宅は妻壁の端がフリフリになっているのがかわいいな。玉石を埋め込んだ門柱も素敵。


出窓の下がこんな柔らかい段々になっていた。


さて山の手の教会エリア。以前夜歩きしたときにライトアップで美しく浮かび上がっていた函館聖ヨハネ教会
明るいときに見てもなかなかシンボリックでいいね。


ドアが開いている。中を覗いてみよう・・・おお・・・
包みこまれるような丸い天井に、細いスリットから差し込む光。


壁は木材によって陰影のある表面となっている。




入口の上だけ2階があって、階段が壁に沿うように取り付けられている。


外から見ると白い壁に十字が刻まれただけに見えたが、ステンドグラスだった。これは昼間にしか見られない。


壁から持ち出した階段も軽やかでいいね!
1979(昭和54)年築で比較的新しいが、RC造ならではの伸びやかな建物だ。


続く
コメント
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