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ぼちぼちすすもう

料理と言語

2006-03-15 14:34:59 | Weblog


■ せっかくチャングム猿になっているのだから、
  韓国料理でも作ってみりゃいいじゃん。

  と、思い立ち、チャングムで料理シーンに使われるサントラの曲を聴きながら、
  「ビビンパ」を作ることに。

  ビビンかビビンか。。。その辺りが謎だが、
  おそらくご飯のことを「パプ」ということを鑑みると
  「ビビン」が正しいのじゃなかろうか。

  とか思って、今、いろいろ検索君してみたところ、
  驚いたことに「ピビンパッ」が一番近い表記のようだ。

  「びび」じゃなくて「ぴび」かぁ。そこには気づかなかった。

  まぁ、外国の言葉を日本語で表記しよう。というのは
  難しいというのは、タイ語をちらりと勉強したことのある私としては、
  十分理解できる。

  韓国語も面白いなぁ。
  普段、「ビビンバ」と言っていても、いざ韓国へ行った時には
  いそいそと「ピビンパッジュセヨ~」とか言ってみよう。と思う。


■ そういえば、タイ語をちゃんと勉強してみようか。
  と思ったのも、食べ物がきっかけだったっけ。。。。

  それまでは、旅行で覚えた適当タイ語と適当英語と強引日本語を駆使して旅していたが、
  どーしてもどーしてもどーしても自分ではちゃんと発音しているはずの
  「鶏肉チャーハン」が出てこないのには本当にがっかりしていた。
  そしてなぜに伝わらないのかがどーしても知りたかった。

  私が鶏肉チャーハンを頼むと、かならず、ほぼ、99%の確率で「卵チャーハン」が出てくるのだ。
  ということは、「卵チャーハン」の発音はあっているってことらしい。
  私の耳には同じ音なのに。私の持っている辞書を読んだ限り同じなのに。。。。

  ということで、私は某有名大学がやっている夜間の語学学校に通い始めた。

  目からうろこだったよ。
  いやぁ。まさか、こんなに日本語にない発音があるとはねー。
  それまでも、タイ日簡単辞典とかタイ語のテキストとか自分で買って読んでみたりしたけど、
  語学にはきちんと習わなくてはわからないことも沢山ある。

  ほぼ2年通い続けた私は上級の途中で仕事の関係で続けられなくなったものの、
  無事に「鶏肉チャーハン」と「卵チャーハン」は言い分けられるようになって、
  タイの街角で心行くまで鶏肉チャーハンを食べたのだ。

  タイ語の文字も大好きだ。くるくるしててかわいい。
  
  でも、どれだけ勉強しても私の名前の中にある「TSU」という発音はタイ語にはなかった。


■ というわけで、ピビンパッを作りましたよ。

  今、私が生活をしている義母の家は、コンロが半いかれている。
  コンロは普通2つ(以上のものもあるけど)煮炊きが出来るものだが、
  うちのは一個壊れているので、魚焼グリルと片方のコンロでご飯を作る。

  だもんだから、チャングム気分の私は
  ビビンパとスープを作るのに、一つのコンロ。

  ほうれんそう→塩入れた湯で茹でる。長ネギみじん切り、ごま油、塩、すりごまとかで和える
  豆もやし→塩入れた湯で茹でる。ごま油、すりにんにく、塩、すりごまとかで和える。
  ぜんまい→ちょいと短く切って、ごま油で炒める。
         塩、すりにんにく、長ネギみじん切り、砂糖とかで味付ける。
         最後にちらっとごま油を回しいれる。
  にんじん→短冊に切って。ごま油で炒めて、塩でちょっと味付ける。すりごまちょっとまぜる。
  ひき肉→ごま油で炒める。刻みにんにくとみじん切り長ネギ入れる。
        醤油、砂糖、コチュジャン、酒とかで味付けて、すりごままぶす。

  たかがこれだけなのに、すんげー時間を費やしてしまったすよ。
  スープだって、鶏がら中華だしと塩コショウで調味したスープにスライス長ネギと
  適当に切ったセリをぶちこんで、ごま油たらしただけだったというのに。

  料理は手際だ。

  そしてそれは私には無い物のようだ。