備忘録 ～ 2008初夏 ♪ 凍結胚盤胞移植≪１０≫ ～（考察メッチャ長イッス!）

以下、覚書～　＿φ（・ω・´）



～～ガッツリ薬漬けっ！　ホルモン補充による凍結胚盤胞移植＆ＳＥＥＴ法　≪移植１０回目≫～～




Ｄ３～７　　服薬：　プレ●リン　４錠／日。
　　　　　　　　　　グリコ●ン　２錠／日。

Ｄ８～　　　服薬：　プレ●リン　６錠／日。


Ｄ１３　　診察
　　　　　　
　　　　　　　内膜８．４㍉　　（←相変わらず２桁いかんねぇ）
　　　　　　　卵巣の腫れも治まり（２０数㍉程度の大きさ）、内膜７㍉以上でＯＫ。
　　　　　　　移植日アッサリ決定～！

　　　　　　　これまでのホルモン値を振り返ってみても、
　　　　　　　Ｅ２はそれなりに出てるが、Ｐ（黄体ホルモン・プロゲステロン）の伸びが悪い。
　　　　　　　今回の黄体ホルモンの補充では、膣坐剤　→　輸入品の膣ジェル剤　に
　　　　　　　変更して試してみる。
　　　　　　　他のＰ値の伸びが良くなかった症例でも、坐剤よりもジェル剤使用の方が
　　　　　　　吸収がよいみたいで、Ｐ値がしっかり出ていた。
　　　　　　　国内未承認の為、医療施設として輸入し処方するので保険外処方。(＝お高め)
　　　　　　　オリモノに酒粕状のモロモロが出るが、基剤なので心配いらない。　　

　　　　　　　今回の移植チャレンジで、ＳＥＥＴ法（※）してみるので、
　　　　　　　移植２日前に通院。

　　
　　　　　　　Ｑ．次の凍結胚盤胞の解凍。ガイドラインの個数規制は承知しているが、
　　　　　　　　　２個とも復活したら２個入れたい！！！

　　　　　　　　⇒ＯＫ。良好胚をこれまで入れてるが、それでも反復不成功の難治症例なので。
　　　　　　　　　但し、多胎のリスクもある！！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＠19,125



Ｄ１５～　　服薬：プレ●リン＆ルト●ール　６錠／日。
　　　　　　　　　　膣ジェル剤・クリノ●　　　１個／日。眠前。

Ｄ１８　　内診、採血【Ｅ２　205.7 ／ Ｐ　9.8】、ＳＥＥＴ法実施

　　　　　　内膜9.4㍉、ホルモン値もアタクシにしては十分出てる。
　　　　　　標準的に見ても、十分な値。
　　　　　　黄体ホルモンの補充はこのまま継続で。
　　　　　　ＳＥＥＴ法も、文献通り、子宮底部に培養液２０μｇ分注入。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＠4,010　＋　21,000


Ｄ２０　　℡・凍結胚盤胞の解凍確認　　

　　　　　　２こ解凍　⇒　２個復活（拡張胚盤胞ＡＢ　＋　胚盤胞Ｃ）　ヤッタァ♪（＾Ｑ＾）
　　　　　　　

　　　　　胚盤胞移植　２個
　　　　　　採血【Ｅ２　205.7 ／ Ｐ　9.8 】

　　　　　　胚盤胞２個とも、ＡＨＡ（アシステッドハッチング）実施。
　　　　　　　∵拡張胚なので、透明帯はかなり薄くなっており、あえて要らないとも思うが、
　　　　　　　　出来ることは何でもやっておきたい！という事であれば実施可能。

　　　　　　
　　　　　　過度な期待をもたせるつもりではないが・・・
　　　　　　今回移植する拡張胚盤胞ＡＢの胚、非常にキレイで良好胚である。ワァ～イ（＾◇＾）
　　　　　　内部細胞塊もハッキリ区別出来るし、
　　　　　　周りにある１つ１つの細胞の形も、くっきり見えており、いい状態。
　　　　　　移植数ガイドラインの単一胚推奨により、単一胚移植の症例が増え、
　　　　　　それぞれのグレード毎の妊娠率（＝胎嚢確認）がだいぶ見えてきた。
　　　　　　Ａ又はＡＢの単一胚移植による胎嚢確認の割合が、５０％代と高い。
　　　　　　今回、強い患者希望により２個の胚盤胞を移植しているので、
　　　　　　双胎になる確率が高まる。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＠2910　＋　凍結ＢＴ＆ＡＨＡ２個分　103,005


Ｄ２４　　　移植後４日目。　　

　　　　　診察、採血【Ｅ２　225 ／ Ｐ　8.9 】
　　　　　　注射：プロゲ●ルモン５０　筋注　

　　　　　　内膜9.4㍉、ホルモン値もＥ２増えてきてるし、Ｐも１０前後と許容範囲内。

　　　　　Ｑ．ホルモン値の伸びがいつも悪いので、黄体ホルモンの注射補充希望
　　　　　　⇒　ＯＫ．　プロ●ホルモン５０　筋注。

　　　　　Ｑ．もともと便秘気味なのに、ここ数日水様便の下痢、下腹部痛がある。　
　　　　　　⇒黄体補充すると便秘気味になりやすいところ、下痢なのはおかしい。
　　　　　　　培養液を注入したことによる、感染症も疑って見たが、熱もなく、
　　　　　　　内診の時にも圧迫？圧痛？もなく、感染症でもない。　
　　　　　　　血糖降下薬グリ●ランをとりあえず、中止して様子見。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＠6,840



Ｄ２９　　　　移植後９日目　　　妊娠判定

　　　　　　　自己判定、尿検査２５ＩＵ/L　　⇒　（＋）

　　　　　　採血【Ｅ２　207.2 ／Ｐ　7.2 ／ＨＣＧ　３２０．４ 】
　　　　　　　注射：プロ●ホルモン５０

　　　　　　　妊娠判定、陽性。
　　　　　　　今後もホルモン補充、継続。

　　　　　　　　　　　　　　＠保険分　1,000　＋　薬17,815　＋　受診証明書発行代2,100




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合計　＠１７７，８０５



　　　　　　　　　　　　　　　　　　ぉ～！結構安め～な感じ！　　　ん？金銭感覚・・・完全に麻痺してんなぁ～（＾▽＾；）








　結果と考察　




採卵６回。移植回数も、大台１０回目となり。こうなりゃー

「出来ることなんでもしてやるーーー！クワッパ!!!（｀◇´）ノ」

と半ばやけっぱち～



日中１人で散歩を続けるのはキツかったんで、

朝、旦那チャンの通勤時に毎日一緒に出かけて、駅まで２０分往復して、

旦那チャンと色々お喋りしながらも、気持ち・・・運動～

苦手な漢方もちょっと飲み～（でも、１日２回を守れたワケではなく１回の日も多かった）

些少ながら、減量も試み～（1.5㌔程度しか痩せられず～）

Ｄｒ．にも、

「なんか出来そうな事ないですかね～？ＡＨＡも今回はしてみます！！！」

と、患者で激混みな中、長時間居座って相談させてもらい

『まだメジャーなやり方では無いが・・・反復不成功の難治症例に効果が期待できると発表されてるやり方が～』

と【ＳＥＥＴ法※】を提案され、やってみる事に！！　o(｀ω´)O　何でもＧｏＧｏ！　

移植個数も、絶対複数個は入れるぞー！と意気込み、

ガイドライン度返しで、復活した胚は全て入れて貰った。

２個ともＡＨＡを実施してもらった。

今回、ラッキーな事に、復活した胚の細胞状態がとても良く、

５０％の成功率と励ましを受けても、

やはり、これまで良好胚を何度も入れてきた上での８連敗という結果に

「５０％の成功は、５０％の失敗もある」と冷めた目で見てた。（-ω-*）フ～ン




薬の飲み忘れだけは無い様に、日々注意し

ランチや飲み会に参加～

遠出のドライブにも参加～

気持ち・・・早寝（０時就寝目指す！）早起き



結局・・・出来そうな事、精一杯思いっきりやって～、色々やり過ぎて～、

一体何が、ドレが、功を奏したのか・・・よく判らんが（＾＾；）

２年ぶりに（＋）判定を確認できたのは、とても嬉しいこと～♪



ここからが、まさに正念場っ！！！！！

事が順調に進んでくれることを、切に切に願っております












※ ＳＥＥＴ法 ※　


以下の記述は、医師からの説明やネット情報から得たアタクシ個人の解釈です。
厳密にいえば、多少の解釈のずれがあるやもしれません。
詳しくお知りになりたい場合は、「ＳＥＥＴ法、リンス療法」を
ご自身で検索・お調べ頂きます様お願い申し上げます。　m(＿＿)m





某ランキング雑誌で、近畿地区１位となった三宮の有名施設・Ｈクリニックにて

考案・実施してらっしゃる方法で。

２段階移植の理論に則って、多胎回避を狙った新しい方法の様です。





２段階移植の第一回目の移植（子宮内環境を整える為に８分割くらいの胚を移植。いうなれば、当て馬役）の代わりに、

胚盤胞まで育てた時に使用した培養液を、体内に注入し、

子宮内環境を整えてもらい。

その後、胚盤胞移植を行うというものでした。






『受精卵が分割・成長していく過程において、

子宮内環境を整える為の何らかの物質？エキス？が出てて、妊娠する準備をしてるのでは？』

ってな理論。

それなら、

胚盤胞まで育てた時に使ってた培養液に、胚から分泌されたその「何らかのエキス」が

放出されてるハズやから、

培養液を注入して、その「何らかのエキス」を体内に戻すことで

子宮内の環境を整えてもらおう！

これなら、単一胚移植となり、２段階移植よりも多胎の確率が低くなるやん！

って事らしい～～～（´・◇・｀）ホォ!




でも、それって何かはまだ不明で、

はてしてホンマにそういう物質？信号？が出てるんか、まだまだ未知なところ。

いわば。

何か得体は判らんが、

理論上、可能性としてはあり得る～って事で、やってみる価値はあるんやないか？？？

てな、まだまだ実験段階ちゃうのん？とも思える新しい治療。

これがホンマに有効かどうかは、
もっと時間が経ち、もっと多くの症例の結果を見てからでないと、
有益かどうか判らんってこっちゃ。。。。。（-ω-*）ソリャソウダ




でも、開発した施設においては

特に『反復不成功の難治症例に対しては、高い成功率を出している！』らしい。

が、しかし、他の施設で追試験をして、同等の結果が得られてるワケでもなく、

大規模臨床になってるワケでもなく、

技術としては、簡単な作業ではあるが。

一般的に広く施されてる技術では無い為、実施するのであれば

まさに自分が治験対象という気持ちで受ける事になる。

大袈裟？　でもそんな感じ～

たぶん安全やと思うけど、安全性が確立されてるワケやないしねぇ～。








典型的な理系頭の旦那チャンにも説明したら、

「理屈としては、理解できる。今んとこ考えうるデメリットもあんま無さそうやし、

ぷくがＯＫならやってみてもいいんちゃうか？」

とアッサリ承諾。







考え得るメリット・デメリットとしては・・・



新しい方法やけど、反復不成功の難治症例（まさにアタクシ!!!）に対して

効果が見られている感じ～



凍結胚盤胞移植の周期の通院が１日増えて、

内診時に培養液を注入するだけと、簡便な処置ですむ。

患者側としても、時間的にも、身体的にも負担がそんなに大きくないし。

医療機関的にも、簡便な操作（使用した培養液を凍結保存、解凍後注入）で出来るので、お願い出来る状況。




新しすぎて、ホンマに有益かどうか判らん。　＝やってみな判らん。

つまり、有効性が広く認められてるワケではない。



培養液という、余計なもんを体内に入れる事には違いないから

体が異物と判断して拒絶反応がでてしまう　という可能性は否定は出来ない。

でも、胚自体も、外部から移植した異物と言えば、異物。

胚移植に対して、拒絶反応が出た例は、殆ど見た事が無いとのこと。

胚を培養していた培養液も、胚を培養できる成分のもの＝体内の成分と近しいもの。

やから、恐らくそういった、拒絶反応などは、出る事はとても稀な確率と思われる。

つまり、安全性の面で、まだ確立されてない。



当院で行う場合、自分が治験対象である　位の気持ちが必要。



あ、Ｈクリニックさんでは、治療法の１つとして実施されてるから、

治験では決してないと思います～！


ＳＥＥＴ法などの新しいやり方は、

通院してる施設では、治療方法の１つとして公に実施しているものではなく、

学会報告や、他施設での実施結果を見ていく中で、今後注目出来る方法として

捉えられており、

患者に対して、時間や費用面での負担を払って貰い、公に実施する段階では

まだないと判断されてる様で。

強い患者希望により、患者自身がメリット・デメリットを理解・了承した上で

実施するなら、可能である　という立場でした。




１回の採卵につき、ＳＥＥＴ法の実施は１回のみ。

つまり、一球入魂！　一発勝負！！！！！　　

　えぇ～　培養液全部凍結しといて複数回チャレンジしたいわぁ～（´д｀）


∵出元であるＨクリニックのやり方を忠実に再現するため。

Ｈクリニックにおいても、採卵１回につき、ＳＥＥＴ法の実施は１回分のみ。

↑理由は不明～　　　





よって、培養液の注入を受けたら、何としてでもＢＴしておきたい！！！！！！

その周期に移植しとかな、次の凍結ＢＴでは同様のチャレンジは不可能。

したがって、解凍予定の胚・ストロー１本２個分が、万一、解凍中に壊れてた場合、

余剰分の凍結胚の追加解凍をお願いしておいた。



ってことは、

余剰胚が無い場合に、ＳＥＥＴ法を実行するのは、

最悪・・・解凍後復活しなかった場合に、

１回しか出来ない培養液を使ったが、移植出来ず～となる可能性もあるワケで。

かなり勇気がいるなぁ・・・・。







ま、素人夫婦が小さな脳ミソをフル活動させて、色んな事想定して考えた結果。

決して「やれば必ず成功する魔法の様な方法」では決してないけれど。

着床に関してはどないしようもない・・・今のアタクシの状態なら、

未知の分野やけど、可能性があるんなら、いっちょやってみるか！！！

と、実施をお願いした。




このまま順調に行ったとして、

今後の２人目を考えた時に、次の凍結胚移植の時は

ＳＥＥＴ法出来んのよなぁ～。

折角凍結胚があるのに、培養液欲しさの為に、採卵するんも、

ちょいと筋が違う？

ま、そんとき考えるか～♪　

年月が経てば、またエエ方法出来るかもしれんしの！（´▽｀）








今回はこれまで以上に色々しましたが、

夫婦で納得してやったこと。




無駄に長い考察に最後までお付き合い頂いた、奇特なお方～。

お疲れさんでした♪（´・ω・｀)ゞ