5月17日(火) スペイン(グラナダ) 8日目。
あぁ・・・ とうとう グラナダともお別れだ・・・
私の化粧台も乱れてきた。
相変わらず、家主の洗濯物はずっと干されたまま。
今日で4日目ですが、いつまで干すんでしょう?
ここ グラナダはカラっとした気候なのに、ここだけが湿気ってるんじゃない?
この旅の初日・二日目は 「一人旅は淋しい (T_T) 」 と肩を落としてた私だけど、女心と秋の空。
今では、日本に帰りたくなーい!
そんな傷心の朝、昨日買った朝食用のパンはあるけど・・・ 食欲がない・・・
喉の奥が閉鎖されてるみたいで、なにも受け付けない。
なのに! 出てきたぞ!
昨日 家主に渡したチップの効果がまだ続いてるどー
全く食欲がないのに、どうしましょうー (T_T)
ピザトーストとフレッシュジュース。
とろけるチーズの下には、
もじゃもじゃスプラウトが、たーっぷり。
栄養価の高いトーストです。
残すわけにはいかないので、通らない喉に無理矢理 押込む! 押込んで・押込んで・押込むむむ
家主は私に朝食を支給した後、
「鍵はテーブルの上に置いて帰ってね。」 と言い残し 出勤。
最後のお別れなので、お礼をちゃんと言って、家主を玄関で見送るよ
昔、こんなテレビがありましたよね。
海外のおうちに1週間くらいステイさせてもらい、帰りには抱き合い、涙・涙でお別れする番組。
なんて番組だったかな~
私もそんな感じで、家主と涙・涙・・・のお別れをするんだろうと、出発前から勝手に想像してました。
現実はそうじゃないんだな~
お互い 涙ぐむことなく、あっさりとお別れ
問題はここからです。
7泊お世話になった我家を背にし、
最後はお父さんとのお別れ
毎日ギター工房に通うのが楽しく、ドアを開ける前からウキウキのスキップ状態だったけど、
今日はひとしお、重い足取り。。。
「10:30に出勤してね!」 と昨日約束し、
私はその5分前の、10:25に到着。
扉を開けると、お父さんがいない!
息子さんしかいない!
息子さんは後継ぎなんでしょう。
何回かここでギター作りをしてる姿を見たことがある。
でも息子さんは、とっても ブ 愛想。
声を聞いたことも、笑顔を見せてもらったこともありません。
これは私だけにじゃなく、お父さんのお友達など、誰にでも愛想がなかった。
しかし、男前・・・(^^)
イタリアの男性みたいに チャライのは嫌いだから、このくらいでもいいか。。。
でもいいか。。。って私が決めることじゃないか。
お父さんがいないので、すごーく心細い。
お父さんはもうすぐ来るだろうと ぶっきらぼうに言うので、待たせてもらいました。
10:30 ジャスト!
お父さんがドアを開けて出勤!(^-^)
既に待っる私の顔を見て、自分の腕時計を確認したお父さん。
自分が遅刻したわけじゃないんだって顔をしてました。
スペイン人でもちゃんと時間を守ってくれるんだー♪ って嬉しくなる私 (^^)
淋しさのあまり、なんだか ギクシャクした時間が流れる。
口数 少なし・・・。
刻一刻とマドリッド行きのバスの時間が迫ってくる。
時間はとまらない。
「1年か2年、また会いに来るからね 」 それを伝えるのが精一杯。
「1年か2年だね。」 待ってるよとお父さんは優しく、寂しげに微笑む。
その後は、あのテレビ番組のテーマソングが流れ、ナレーションが始まり、
重いスポーツバッグとウクレレをしょった私の後ろ姿です。
ギター工房に後ろ髪を置いたまま、それでも振り向かず真っ直ぐ歩きました。
抜け殻のような体をひきづり、私はマドリッドへ向かいます。
グラナダに着いて、不安ながら最初に乗ったバス。
7日前に到着したバスターミナル。
7日前と同じはずなのに、全く違って見えるよ。
また来るからね、グラナダ。
胸がつまる・・・
何を見ても感動はない。
昨日買ったパン、2個。
食欲がない。
でも、空は高い。
久々に見た、闘牛の看板。
グラナダは遠いなぁ。
やっと長距離バスがマドリッド市内に到着したが、
次は何に乗ればいいのか、全くわからない。
そういう大事な事を調べてない私。
親切な人が切符売り場まで連れて行ってくれ、無事 列車に乗れた。
18:15 首都マドリッドの玄関口、アトーチャ駅に到着。
ここからは、原始的なマイコンパス。
今日のホテルは駅の北西だから、そっちの出口から出る。
アトーチャ駅 正面。
対面
インフォメーション みっけ♪
マドリッドMAPをもらい、ホテルの位置と明日の為の空港バスの乗り場を教えてもらった。
駅から1キロ弱の安ホテル。
荷物が重いので、まずはチェックイン。
目印の小さな看板。わかりづらい。
ストリートに面した玄関ドアには鍵がかかってるので、
ベルを鳴らし、内側から鍵を開けてもらう。
見かけに寄らず近代的なエレベーターだが、
私と荷物だけで満ちん。
フロントは2Fらしい。
相変わらず、日本の1階が0階なので ややこしい・・・(;一_一)
今宵は 1泊 30€ のシングルルーム。
安いのを見つけたので 日本から予約していた。
グラナダの部屋より明るい♪
バスタブに栓もあり、タオルも臭くない
こんな普通の事が、やけに嬉しい。
この質素だけど、普通のホテルが嬉しかった。
異常に快適に感じる。
騒音に目をつぶれば、窓からの景色も昨日までの中庭より開放的でいい♪
しかし、私の難関はいつも鍵・・・
ひとつは、ストリートに出る玄関の鍵。
ひとつは、この3階フロアーのエントランスキー。
最後に、私の部屋の鍵。
この3Fフロアーの鍵が超ムズカシイ・・・
ホテルの人に何回も教えてもらったけど、不器用モンには厳しかった。
私は泥棒になれない。
3F 共同スペースに、WiFiのパスワードが貼ってあるが、
何回入力してもうまくいかない。
ほんとに私って、何をさせても不器用モン。
15分が経過。まだつながらない・・・
暑くもないのに、汗が噴き出す・・・
もういやや!! でけへん!!
でも、これがないと相方と連絡が取れない。心配するだろう。。。
戦いは続く。
私の隣の部屋から、優しそうな黒人男性が出てきた!
これを逃してはならぬ!
可愛く微笑み(私が)iPhone をゆだねた。
その人も一度は失敗したが、2度目には成功した!
ありがとー
世界中、いい人ばかりだ (^^)/
重いスポーツバッグを置いてきたので身軽に歩く。
明日乗るべき、空港バスのバス停&時刻をチェック!
これに乗り遅れると、帰りたくないけど 帰れない。。。 それもいいか?
おっ、ストリートミュージシャンですな。
椅子付きリュック。
これでどこでも弾けるんだ。
弾ける人はいいよなー。
レンタル電動自転車が街のアチコチに設置されてる。
有名な「生ハム博物館」
マドリッドに何軒かあるみたいで、混みあってる。
博物館と言っても勉強目的じゃなく、BAR・レストラン・お持ち帰り・みたい。
もう生ハムには興味がないので、ブログ用の写真だけ。
今回、翌日のフライトの時間調整のため、仕方なくマドリッドに一泊。
根本的にマドリッドには興味がありません。
こうして晩酌の場所を探してるが、「もうどこでもいいや・・・」と 少し投げやりな気分。
20:20 ここでいいや。
今回初めて大ジョッキーを頼んだ。
店員さんに「大きいの?」と聞かれたので、大ジョッキーの存在を知った。
いつもメニューを見ないで注文するから しょうがないよね。
今までのグラナダの店でもあったんだろなー
次回来る時は、聞かれなくても「大きいの」を頼もう♪
今夜はこれを 2つ頂戴しました
生トマトは日本の方が美味しいけど、オリーブはさすが本場! 絶品!!
めーーーちゃ! おいP~ヽ(^。^)ノ
タパスの横に並んでた、生のポークを指さし注文した。
塩コショウで焼いてくれるのかと思ったら・・・
タンドリーチキン味やん・・・
なんでやねん・・・(;一_一)
普通に焼いてくれよー
今宵の外飲み、11.5 € なり~♪ わりと安い (^^)
軽い晩酌だけでホテルに帰る。
明日の起床が早いからね。。。
・・・ホテル到着するが・・・
やっぱり3Fのフロアーの鍵が開かない・・・(T_T)
何度やっても開かない・・・
また 暑くもないのに、 汗。。。
しばらく苦戦してたら、中から泊り客のおばさんが開けてくれた♪
私がカチャカチャうるさくしたからかな~?
不器用モンで・・・ かたじけない
あぁ 明るい部屋はいいな~
昨日の飲み残したワインで、スペインを惜しむ。
おやすみなさい。
[ スペイン旅行記 その13 最終章 ] へ続く。