[2016年:少し加筆修正あり]
2008年7月下旬に南アルプスの仙丈ヶ岳に登山した時、仙丈小屋に宿泊しました。その時にいろいろ調べた内容をレポートします。
仙丈ヶ岳の山登り日記→ 仙丈ヶ岳(前編) - 山と葉っぱと猫が好き
2008年7月下旬に南アルプスの仙丈ヶ岳に登山した時、仙丈小屋に宿泊しました。その時にいろいろ調べた内容をレポートします。
仙丈ヶ岳の山登り日記→ 仙丈ヶ岳(前編) - 山と葉っぱと猫が好き
仙丈小屋 データ[2008年現在]
仙丈小屋公式ホームページはこちらからどうぞ
2007年刊行の昭文社ガイドブックには、この小屋は「無人・素泊まりのみ」という古い情報が未だに載っていましたが、ネットで調べてみると、管理者は常駐しており、食事もあり、寝具もあるとの事。(冬季は不明)
プカプカは寝る場所と屋根を貸してもらうだけのつもりで、寝袋を持参し、寝具なしの素泊まりで宿泊しました。
食料は持ち込み自炊です。そのため、仙丈小屋の食事についてはここには掲載しておりません。
前回の八ヶ岳青年小屋以来、これが二回目の山小屋体験です。
青年小屋の山小屋レポートはこちら→青年小屋【八ヶ岳 編笠山】 - 山と葉っぱと猫が好き
夏休みシーズンに宿泊するのは初めてなので、どんな状態なのか心配…
混雑してたらどうしよう!
意外に空いてましたぁ なんて事になるのを期待しつつ、要予約の小屋なので、前日に電話で予約しました。
「混んでますか?畳一畳に二人なんて事になりますか?」と尋ねると、 ←(笑)
「30名ほどご予約があるけど大丈夫ですよ」 というお返事。※7月末の平日です
ふう~ん…大丈夫なんだぁ… 3 0 名 ! ?
既に未曾有。 ヒ ー
初めての青年小屋では宿泊者は10名もいなそうな空いた状況だったので、30名という数は人ごみ嫌いのプカプカのキャパシティを越えてます。小屋が見えて来た辺りからドキドキでした。
「あの小屋の窓から30人がこちらを見下ろしてるような気がする…
」(どんだけ自意識過剰なんだよ)
[仙丈小屋一階大部屋の様子]
小さな山小屋です。この写真は一階の大部屋で、[寝具なし]の宿泊はここで就寝します。また、朝食・夕食もこの広間で済まします。一見は畳に見えますが、板張りの上にござが敷いてあります。
[寝具あり]の就寝場所は梯子階段を上がった先の、ロフト状の中二階です。二階には既に人が入ってらしたので、写真を撮りに上がるのは失礼かと思い、断念しました。見に行くのもつい遠慮してしまった。
ちょっと人が多かったのであまり小屋内部を撮影できず、文字だけで説明します。(←こういう所が人混み嫌いならでは...)
入ってすぐ右手に受付、その先にテーブルがいくつかあります。そこが談話室。夜はお酒を飲んで楽しそうな人達が陽気に談笑してました。
その空間のすぐ先に靴脱ぎ場があり、上がってすぐの様子が上の大部屋写真です。
寝袋持参のプカプカは写真の一階大部屋で就寝します。
ふー。とにかく徹夜で登って来てヨレヨレに疲れてしまったので、ひとまず夕ご飯前に眠りたい…
ところが、一階は食堂を兼ねているため、[寝具なし]の人が仮眠できる場所がないそうです。ガーン
([寝具あり]の人は二階が寝室なので休めます)
[更衣室]
仙丈小屋には更衣室はありません。
更衣室として利用してもよいと案内された場所は、一階大部屋の隅にある、カーテンで仕切られた布団置き場の前でした。更衣室専用の空間ではないので、知らずに従業員が入ってくる場合があります。
でも、このおかげでトイレに行かなくても着替ができて安心しました。
[2016年加筆:現在公式ホームページでは「更衣室あり」と表記されています。このレポートは2008年のものです]
[仙丈小屋の女性用トイレ]

新しいトイレ施設はとてもきれいです。便座だよ~ 鏡もあるぞ~ すごい
[自炊処]
流し台がありますが、天水利用なので飲用はできません。
この流し台は小屋内唯一で[2008年現在]、自炊場・トイレ手洗い・洗面台兼用です。この脇からトイレに行けます。
小さい鏡がセットされてました。小物置きに便利な小さい板版も設置してあります。

[小屋前の様子]テーブルベンチがいくつもあり。展望を楽しみながら休憩可能。

[乾燥室]
乾燥室は一見無いようでしたが、何かと兼ねているかもしれず、調査不足の可能性もあるので小屋でご確認ください。
雷 は 怖 い
仙丈小屋のご主人は気さくで話好きな方と見えて、宿泊客みんなに常に話題をふって忙しそうでした。この
ご主人は尾根を歩く人々を眺めながら、
「あそこに見える雲は雷雲だ、俺だったらあれを見たら怖くて稜線なんて歩きたくないなぁ。今登ってる人はきっと山の上で雷に遭った事がないのだろう、まぁあの動きなら、雷雲もこっちには来ないから大丈夫か…」
と話していました。とても勉強になる言葉でした。
小屋の受付時間を「15時までに」と指定しているのは、「落雷の危険のない時間帯に登山者に行動して欲しい」という配慮からなのだそうです。
プカプカも高山の稜線でおそってくる落雷を写真で見たことがあります。稲光が下から襲ってくる様子がとても怖かったのをよく覚えています。
外界から見る雷はいつも空の上なので、海抜の低い所で生活しているとなかなか身近で感じることはないけれど、山の上の雷は自分の上だけでなく下からも「降って」くるそうですね。雷を「落ちる」以外の言葉で表現したことがないからなんて言っていいかわかりません。
森林限界の稜線では、自分の体が一番背が高くなるから、避雷針となって落雷を受けやすいそうです。
仙丈小屋のご主人が話していた「雷雲を見たら稜線を歩きたくない」とはそういう意味なんですね。
プカプカは寝る場所と屋根を貸してもらうだけのつもりで、寝袋を持参し、寝具なしの素泊まりで宿泊しました。
食料は持ち込み自炊です。そのため、仙丈小屋の食事についてはここには掲載しておりません。
前回の八ヶ岳青年小屋以来、これが二回目の山小屋体験です。
青年小屋の山小屋レポートはこちら→青年小屋【八ヶ岳 編笠山】 - 山と葉っぱと猫が好き
夏休みシーズンに宿泊するのは初めてなので、どんな状態なのか心配…

意外に空いてましたぁ なんて事になるのを期待しつつ、要予約の小屋なので、前日に電話で予約しました。
「混んでますか?畳一畳に二人なんて事になりますか?」と尋ねると、 ←(笑)
「30名ほどご予約があるけど大丈夫ですよ」 というお返事。※7月末の平日です
ふう~ん…大丈夫なんだぁ… 3 0 名 ! ?


初めての青年小屋では宿泊者は10名もいなそうな空いた状況だったので、30名という数は人ごみ嫌いのプカプカのキャパシティを越えてます。小屋が見えて来た辺りからドキドキでした。
「あの小屋の窓から30人がこちらを見下ろしてるような気がする…

[仙丈小屋一階大部屋の様子]

[寝具あり]の就寝場所は梯子階段を上がった先の、ロフト状の中二階です。二階には既に人が入ってらしたので、写真を撮りに上がるのは失礼かと思い、断念しました。見に行くのもつい遠慮してしまった。
ちょっと人が多かったのであまり小屋内部を撮影できず、文字だけで説明します。(←こういう所が人混み嫌いならでは...)
入ってすぐ右手に受付、その先にテーブルがいくつかあります。そこが談話室。夜はお酒を飲んで楽しそうな人達が陽気に談笑してました。
その空間のすぐ先に靴脱ぎ場があり、上がってすぐの様子が上の大部屋写真です。
寝袋持参のプカプカは写真の一階大部屋で就寝します。
ふー。とにかく徹夜で登って来てヨレヨレに疲れてしまったので、ひとまず夕ご飯前に眠りたい…
ところが、一階は食堂を兼ねているため、[寝具なし]の人が仮眠できる場所がないそうです。ガーン
([寝具あり]の人は二階が寝室なので休めます)
[更衣室]
仙丈小屋には更衣室はありません。
更衣室として利用してもよいと案内された場所は、一階大部屋の隅にある、カーテンで仕切られた布団置き場の前でした。更衣室専用の空間ではないので、知らずに従業員が入ってくる場合があります。
でも、このおかげでトイレに行かなくても着替ができて安心しました。
[2016年加筆:現在公式ホームページでは「更衣室あり」と表記されています。このレポートは2008年のものです]
[仙丈小屋の女性用トイレ]

新しいトイレ施設はとてもきれいです。便座だよ~ 鏡もあるぞ~ すごい
[自炊処]

この流し台は小屋内唯一で[2008年現在]、自炊場・トイレ手洗い・洗面台兼用です。この脇からトイレに行けます。
小さい鏡がセットされてました。小物置きに便利な小さい板版も設置してあります。

[小屋前の様子]テーブルベンチがいくつもあり。展望を楽しみながら休憩可能。

[乾燥室]
乾燥室は一見無いようでしたが、何かと兼ねているかもしれず、調査不足の可能性もあるので小屋でご確認ください。
【仙丈小屋の水場のこと】 残念ながら水場の写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。飲用の水場は屋外にあります。小屋から少し下って10分(1~2分)の場所で天然水が放水されています。ここが藪沢の源流となるそうです。 かなり水量が豊富な水場です。 冷たくてきれいで澄んだ沢水をホースで誘引しているようでした。おいしい~ [2016年追記:公式HPで確認。8月にはほぼ毎年この水場は渇水するそうです。涸れている時期は宿泊客に無料で水を分けてくれるとのこと] |
雷 は 怖 い
仙丈小屋のご主人は気さくで話好きな方と見えて、宿泊客みんなに常に話題をふって忙しそうでした。この

「あそこに見える雲は雷雲だ、俺だったらあれを見たら怖くて稜線なんて歩きたくないなぁ。今登ってる人はきっと山の上で雷に遭った事がないのだろう、まぁあの動きなら、雷雲もこっちには来ないから大丈夫か…」
と話していました。とても勉強になる言葉でした。
小屋の受付時間を「15時までに」と指定しているのは、「落雷の危険のない時間帯に登山者に行動して欲しい」という配慮からなのだそうです。
プカプカも高山の稜線でおそってくる落雷を写真で見たことがあります。稲光が下から襲ってくる様子がとても怖かったのをよく覚えています。
外界から見る雷はいつも空の上なので、海抜の低い所で生活しているとなかなか身近で感じることはないけれど、山の上の雷は自分の上だけでなく下からも「降って」くるそうですね。雷を「落ちる」以外の言葉で表現したことがないからなんて言っていいかわかりません。
森林限界の稜線では、自分の体が一番背が高くなるから、避雷針となって落雷を受けやすいそうです。
仙丈小屋のご主人が話していた「雷雲を見たら稜線を歩きたくない」とはそういう意味なんですね。
話は変わり、夕食時の話。
朝・夕の食事時には、寝具なしの宿泊客の就寝スペースである一階大部屋が食堂になるため、寝具なしで食事なしの客は一時退散しなければなりません。
でも仙丈小屋には屋内の自炊場があるので、冷たい夜風や雨もしのぎながら休んでいることができます。
さてさて、山小屋慣れしていないプカプカの一番の懸念であった寝場所です。
山小屋では大部屋に男女の区別なく布団を並べて宿泊するが定番なのは聞いて知っていたけど、何しろ公共の場とはいえ、ひとつ空間で知らない男性と寝所が同じという経験は通常ありませんので、気持ちの面でゆううつでした。
けれどもこの仙丈小屋のご主人は、プカプカ(女性)に配慮した寝場所を確保できるように、他の宿泊客(男性)に寝場所の配置指示をしてくれました。
おかげで他の宿泊男性陣とは対極の隅で寝かせてもらえたので、あまり気にならずに過ごせました。
(でも実は、事前にこっそりお願いしたからなのです。もしできるならば他の男性客と近くにならないように寝場所を分けてもらえないでしょうか...と)
*******************
シーズン中の週末や連休などの繁忙期に比べたらかなりいい条件だったはずですが、
つくづく「狭い山小屋は自分には向いてない」と思う体験でした。
もうこれは性格ですよね・・・やれやれ
【仙丈小屋のすてきなところ】
・ご主人のお人柄。
・感じのよいスタッフ。
・山頂まで数分で着いてしまうアクセスのよさ。
・小屋周りの明るく眺めのいいロケーション。
・豊富な水場。(8月に一時渇水)
・きれい。清潔。
仙丈小屋は一泊二日で仙丈ヶ岳を登山するには実にちょうどいい場所にあるし、
スタッフも感じのいい人ばかりで、とてもよい小屋だと思いました。
[仙丈ヶ岳そのほかの投稿]
仙丈ヶ岳の山登り日記→仙丈ヶ岳(前編) - 山と葉っぱと猫が好き
仙丈ヶ岳のお花→仙丈ヶ岳の花と葉っぱ[7月下旬] - 山と葉っぱと猫が好き

朝・夕の食事時には、寝具なしの宿泊客の就寝スペースである一階大部屋が食堂になるため、寝具なしで食事なしの客は一時退散しなければなりません。
でも仙丈小屋には屋内の自炊場があるので、冷たい夜風や雨もしのぎながら休んでいることができます。
さてさて、山小屋慣れしていないプカプカの一番の懸念であった寝場所です。
山小屋では大部屋に男女の区別なく布団を並べて宿泊するが定番なのは聞いて知っていたけど、何しろ公共の場とはいえ、ひとつ空間で知らない男性と寝所が同じという経験は通常ありませんので、気持ちの面でゆううつでした。
けれどもこの仙丈小屋のご主人は、プカプカ(女性)に配慮した寝場所を確保できるように、他の宿泊客(男性)に寝場所の配置指示をしてくれました。
おかげで他の宿泊男性陣とは対極の隅で寝かせてもらえたので、あまり気にならずに過ごせました。
(でも実は、事前にこっそりお願いしたからなのです。もしできるならば他の男性客と近くにならないように寝場所を分けてもらえないでしょうか...と)
*******************
シーズン中の週末や連休などの繁忙期に比べたらかなりいい条件だったはずですが、
つくづく「狭い山小屋は自分には向いてない」と思う体験でした。
もうこれは性格ですよね・・・やれやれ
【仙丈小屋のすてきなところ】
・ご主人のお人柄。
・感じのよいスタッフ。
・山頂まで数分で着いてしまうアクセスのよさ。
・小屋周りの明るく眺めのいいロケーション。
・豊富な水場。(8月に一時渇水)
・きれい。清潔。
仙丈小屋は一泊二日で仙丈ヶ岳を登山するには実にちょうどいい場所にあるし、
スタッフも感じのいい人ばかりで、とてもよい小屋だと思いました。
[仙丈ヶ岳そのほかの投稿]
仙丈ヶ岳の山登り日記→仙丈ヶ岳(前編) - 山と葉っぱと猫が好き
仙丈ヶ岳のお花→仙丈ヶ岳の花と葉っぱ[7月下旬] - 山と葉っぱと猫が好き
