伊予ヶ岳（千葉の山）真冬の緑

千葉県南房総の低山伊予ヶ岳。2010年1月初旬の静かな正月明けに登りました。
この山に登るのはこれで3度目です。　　
前回のレポートやコースデータ等はこちらからどうぞ→　(2009.4)　　(2007.1)

登山口に向かう途中の道路(89号線)から見上げる 早朝の伊予ヶ岳

この山はいつ見てもかっこいい。

【行程】日帰り：平群天神社駐車場→伊予ヶ岳南峰→伊予ヶ岳北峰→平群天神社駐車場（ピストン）
1月の冷たい空気は 温暖な千葉県南部の葉っぱにも霜をつけます。
こんな風に地面を色づける葉っぱが楽しめるのは千葉県南部の山だから。
地面だけじゃありません。もちろん木々も葉っぱでいっぱいです。
照葉樹林の美しい緑の森。

このブログは突然夏のレポートが登場したりするので、それに見慣れている方には
葉っぱの木々も何の不思議もないでしょうけれど、この写真は正月三が日明けに撮ったんですよ～
真冬でこんなに葉っぱが緑。この眺めにどれほどの想いが満たされたか…
葉っぱ好きのそこのあなた、わかってもらえましたか、うんうん。握手握手

造形美術のような木肌と葉っぱ。うつくすぃ…


この緑まばゆい葉っぱ。まだ言うけど1月ですよ

これがあるとわかっていたから ここに来ました。
これが見たくて ここに来ました。

あっという間に山頂についてしまう小さな山だけど
時間をかけてゆっくりゆっくり登っていれば、いろんなものを感じることができます。
その のんびりした時間を自然の中で過ごすことでいろんな汚れが落ちていく。
1月なのに鳥がさえずっている。この山は、冬なのに冬じゃありません
癒される～

岩場・鎖場を経て着いた山頂。 この田園風景は何度見てもほっとするなぁ
きれいな富山の形。青い海の水平線も今日はよく見えます。三日月が薄っすら浮かぶ空。

年末年始は空気がよく澄んでいて、プカプカ居住区の千葉県北西部の市街地からも
東京湾沿いから海の向こうに富士山がよく見えます。
となればこの伊予ヶ岳山頂からも、当然富士山がよく見えるはず。今日はそれを期待して来ました。

期待は裏切らないっ　　ほらほらーっ

ふふふふ富士さ～ん　あけましておめでとーぅ
(おープカプカ～、今日はそこにいるのかー…と言ってるような気がする妄想)

現場では空がまぶしくて肉眼ではわかりにくいんですが、富士山の右側に薄っすらと白い筋が見えます。
最初は雲かと思っていたんですが、時間が経過しても動く気配がないので突然 ある思いではっとしました。
「もしかして　南アルプス…」

だとすると場所的には白峰三山の辺りか、でもまさかそこまで見えるとはどうしても確信が持てない…
でも、この写真を家で拡大してみてはっきりわかりました。ねっ、これ、そうですよね？？
一番右の白いのなんかどう見ても北岳の形そのもの。
これは確かに左から農鳥岳・間ノ岳・北岳だったんです。カシミール3Dで確認したので間違いありません。
もっともっと空気が澄んだ年末か元旦の夜明けだったら、きっともっと鮮明に見えるんだろうな～

白峰三山は白峰山とも言われてたんですよね。
遠くから見ると白い頂の光るひとつの山に見えたそうですが、昔の人はきっとこんな感じの景色を見て
「今日も富士山の隣に白峰山がよく見える」なんて話し合っていたんでしょうね。
いやもうこれこそまさに浪漫ですよね～
仲間内でこんなセリフ口にしたら、何言ってんのって笑い飛ばされておしまいです。
うん、そうだね　って同じ想いでうなづいてくれる人が、今この画面を見つめている。
わたしとあなたは年齢も性別も違うかもしれないけど、きっと同じこころの持ち主。

伊予ヶ岳 北峰

この写真も左から右にかけて遥か遠くに白い線が続いてます。 もしかして、あれも南アルプス？ それとも…

関東平野にもこんなきれいな風景があるんだよ。そんな自慢をしたくなる景色。



水平線、光る。

やっぱりごちゃごちゃした正月を過ごすよりこっちの方がずっといいや
山頂には三、四人の人が登ってきただけで、静かに過ごすことができました。
下山後、
車を停めてあった神社の駐車場で、とてもここに書きたくないような気持ち悪い出来事があって(人的災害)
なんだかすごく気分の悪い帰路になってしまったけど、
いつものように道の駅をハシゴしたり、いちごを買って食べながら帰ったりして
懸命に気を紛らわしました。(一ヶ月くらいその件がトラウマになったけど）

お花や植物は見つめているとほんとにほっとする。
ここしばらくの間ずっと、人と接するとこころが疲れるばっかりで、
無心な植物や動物に触れ合っている方が安らぎを感じます。

他者を制圧しようとしない。傷つけようとしない。ありのままの姿ですべて受け入れ、そこにある。
そんなきれいな葉っぱや自然や猫に触れていると、
周りのせいばかりにして、自身の中にたまっていく汚れをちゃんと落とす努力をしなかった自分に
気づかされ、涙する。そして少しきれいになれる。

けれど人は決してひとりでは生きていけない。
誰かのおかげで今があり　誰かのおかげで明日がある。そしてわたしは誰かのためにある。

わたしのために泣いてくれた友。　笑顔で見送ってくれた友。
ありがとう
わたしのこころのササクレを　そのやさしい手でそっと癒してくれた…

←冬には富士山も南アルプスも見える千葉の山が
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2010年5月16日追記：
コメントの受付は再びお休みさせていただきます。
「お返事しない」というプカプカの決意を尊重してくださり、みなさま本当にありがとうございました。

2011年追記：その後、コメント受付休止や再開、コメント受付休止していたことについて書きました。
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