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天網恢々プロジェクト・レビュー

クラシック音楽、ミステリ、時代小説、ノンフィクション・・・・好みのコンテンツ・レビュー

007 カジノ・ロワイヤル

2006年12月16日 22時12分52秒 | シアターに行く
007シリーズ第21作。主役がダニエル・クレイグに交代。非現実的な新兵器やスペクタクルやCGには頼らない原点回帰のリアルなアクションに徹して、これまでのシリーズのマンネリを打破しようとする意気込みの強い作品となった。しかしこうした見直しはこれまでも何度か試みられてきた(「女王陛下の007」「オクトパシー」「リビング・デイライツ」)。
しかし今回はちょっと違うようだゾ。新ボンドは意外にもスマートさが欠けており粗っぽい。しかもユーモアやゆとりも少なく洗練されていない。その象徴としてレギュラーのQとマネーペニーが出てこない。ひたすら人間の肉体(スタント)によるアクションの連続で、本来のハラハラドキドキ感を取り戻している。
敵はテロリストとその資金運用を担う死の商人。ボンドのせいで株価操作が失敗し、生じた損失をカジノで取り返そうとする。それを正々堂々の勝負(もっとも資金源は米英の国家予算だが)で阻止しようとするボンド。
マダガスカルの工事現場での追跡シーン(見事!)やマイアミ空港、ヴェニスでの対決シーンなど見どころいっぱいだが、このカジノでのポーカー対決の静かな場面が映画全体にメリハリをつけている。
それにしてもダニエル・クレイグの鍛えこまれたマッチョな肉体芸(?)は凄い。格闘による出血や傷も多いし、全裸での拷問シーンではなんと●●まで責められる(痛そう~)のだから、ハード●イのファン層拡大間違いなしだ。
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ダ・ヴィンチ・コード

2006年07月17日 11時33分57秒 | シアターに行く

ルーブル美術館館長殺人事件に巻き込まれて容疑者となった大学教授(トム・ハンクス・・・・貫禄十分。いい感じです。)が館長の孫娘とともに、警察と暗殺者から追われながらも、宗教史学者などの協力を得つつ、ダイイング・メッセージの暗号やその背後にあるキリスト教の秘密をを解いていく。陰謀ありどんでん返しありのノンストップなストーリー展開は「インディ・ジョーンズ」シリーズを連想しました。ただインディ・ジョーンズと違うのは、アクションが地味なこと、謎解きがリアルで本物っぽいことです。謎解きは原作本のなかではじっくり説明されて説得力があるのでしょうが、映画では時間が短いせいでわりと簡単に解明されてしまい物足りなく感じます。原作本読んでから観ればよかった!キリスト教の起源に係わる秘密というのはトンデモないもので、敬虔なキリスト教国で上映禁止となったのも無理はない。登場人物も少なく、セットもそう多くないにもかかわらず制作費が1億3000万ドルもかかったのは、古代ローマや十字軍のイメージ場面などにCGを多用しているせいでしょう。最近のハリウッド大作にありがちな傾向です。
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不撓不屈

2006年07月08日 23時33分16秒 | シアターに行く

これは昭和38年~45年の「飯塚事件」という税理士業界では有名な冤罪事件を題材にした映画です。国税庁のエリート官僚が、私怨(満座で恥)から一税理士の節税指導を脱税指導と見なして徹底的にイジメ抜いた事件です。
このイジメぶりが凄まじい。「マルサ」でおなじみの執拗な家宅捜索をはじめ、税理士の顧客に「脱税指導を受けた」供述書を無理矢理書かせたり、税理士の部下4人を逮捕・起訴したりするのです。結果顧客は次々と契約を解除していき、主人公(税理士)は窮地に立たされますが、自らの信念と家族の支えにより必死に耐えます。恩師や友人、密かに情報をリークしてくれる謎の男、シンパの国会議員などの支援を受けて主人公がとった逆転の方策は・・・・。
と書くとミステリアスですが、実話だけにストーリーはやや成り行きで推移し、あざとい謎解きや意外な展開は特になく、映画というよりは再現ドラマのようです。印象的だったのはやっぱり家族の絆(感動!)と官僚の傲慢(怒り!)です。
主人公は後に●KCの創設者となった立志伝中の人物だけに、●KCはじめコンピュータ関連機器会社や保険会社などたくさんの会社がスポンサーとしてついていて、タダ券をだいぶ配ったようです。右上もその1枚ですが・・・。
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フライトプラン

2006年02月06日 21時48分46秒 | シアターに行く
ひさしぶりに劇場で映画見ました。実に「ターミネーター3」以来だから数年ぶり・・・・もちろんその間レンタルビデオで新作はわりと見ていましたが。今回はジョディ・フォスターの久々の新作「フライトプラン」。ジョディ・フォスターは脚本を吟味するそうなので、出演作には駄作が少ない。前作「パニック・ルーム」に続く母親役ですが、今回は一段とパワーアップ。理性的でキリリとしながら、超巨大旅客機の中で失踪した子供を探そうとする必死さが十分伝わってきます。しかし決してヒステリックにならない・・・・とっても巧いです。これ観るだけでも十分。これまでになく彼女の独壇場の映画です。加えて後半はまるでアクションスターみたい。ストーリーは「バルカン超特急」+「エアフォースワン」と言ったらいいすぎでしょうか。ブルース・ウィリスかシガニー・ウィーバーみたい。
なお写真は次のサイトから壁紙としてダウンロードできます。http://www.movies.co.jp/flight-p/
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