防犯ボランティアグループ PRO-ACTIVE SECURITY 活動日記

ストーカー被害者の支援,体験型親子向け防犯セミナー,護身術セミナーなどを開催している長崎県の防犯ボランティアグループです

新一年生の防犯対策について

2008年03月12日 | 子供の防犯


新一年生の防犯対策について


今年も卒業入学のシーズンを迎え、例年も取り上げております、
『新一年生の防犯対策について』取り上げたいと思います

毎年、今の時期は4月以降の新一年生向けの防犯教室、防犯講演の依頼が多く
なります。

ご自分のお子さんが心配だという親御さんは世の中にも数多いでしょうが、学校
などを訪れると、特に新一年生の親御さん(PTA)の防犯意識が高いというお話
をよく耳にします。新一年生はそれまでとは異なり、周囲の環境も大きく変わり、
行動範囲も広がります。このような時期だからこそご自分のお子さんの身を案じ
られる親御さんが多いという事でしょう。

本日はそんな新一年生の親御さんの為に防犯のポイントをいくつかご紹介したい
と思います。

まずはこのブログでも度々登場している「子どもの防犯四種の神器」です。

①120db以上の音量の防犯ブザー(適正な防犯ブザーの選定)
②ブザーつりつり(安全なブザーの携帯方法)→冒頭画像
③防犯ブザー携帯中ステッカー(尾行者などに対する犯罪抑止効果)
④防犯教室などの参加(参加型や体験型などの実践的な防犯教室の受講)


上記の①~④は特に重要ですが、④がもっとも重要です。
いくら防犯ブザーや、つりつり、ステッカーを貼っても犯罪者の尾行や待ち伏せ
など気付いたり、警戒できなければ、文字通り「宝の持ち腐れ」です。
これらの具体的な方法を学んでからでなければ、どんなに素晴らしい道具も有効
に活用する事はできません。

これらは単純な事後対策(犯罪が起こってからの行動)だけではなく、
犯罪者のターゲットにされない為の対策としても有効です。
子どもの防犯では特にこの「犯罪者のターゲットにされない」という事が
重要になります。犯罪者が犯行に及んでから後の事後対応ではほとんどの
場合、「手遅れ」になってしまいまい、実行出来る方法も危険度が高いものに
なってしまいます。

「防犯」が本当にきちんと出来ていれば、子ども達は不審者による声掛け
被害にも遭わなくなります「何も起こらない安全な状態」が続くという結果に
なります。私も実際に数多くの経験がありますが、『実は不審者は声掛け
以前に被害者側に不審なサイン(予兆)を送っています』
その事に気付くか気付かないかで、子どもたち自身が被害に遭う遭わないが
決定すると言っても過言ではあません。(詳しくは是非我々の防犯教室で学んで下さい)

他にも自分の周囲を「よく見ること」、周囲の音を「よく聞くこと」も単純な事ですが非常に
重要です。これらの感覚に注意していれば、交通事故などの被害にも遭いにくく
なります。私自身の子どもの頃の実体験ですが、横断歩道を横断中に走って来た
車の速度を見て、停止線で停止しない車と直感で判断して身をかわし、急停止し
た車のバンパーには接触しましたが怪我をしなかった事がありました。

これらは特別な能力などではなく誰でも持っているものです。
目と耳は人間の重要な情報収集器官です。それらを有効に活用するという
事です。

もし出来れば、親子で登下校の経路を歩いてみて下さい。
親子で通学路を歩いていると自然と危険な場所なども見えてくると思います。
立正大学の小宮先生の「入りやすくて見えにくい場所=危険な場所」という
キーワードを活用しても良いと思います。ただし、「入りやすくて見えにくい
場所」だけですべての犯罪は起こっている訳ではありませんので、その点はお
間違いのないようにご理解頂きたいと思います。

子どもたち自身、数多く通学路を歩く事で「異常がないの状態」の通学路の情報
が自然と頭の中にインプットされます。子どもたちが不審者や不審車両、不審
物を見つけるには、今までに頭の中に蓄積された様々な通学路の情報が大事に
なってきます。また、万一のために通学路には複数の経路を準備しておきましょう。
このような意味では昔からの子どもたちの遊びの1つである「探検ごっこ」など
も子どもたちが自分たちの住む周囲の環境を知る情報収集の方法としては良い
方法だと思われます。

また、子どもの防犯では「個人情報の管理」も重要な事項の一つです。
例えば、名札や子どもの所持品への氏名の記載などです。
子どもは自分の名前を呼ばれると、相手が例え知らない人でも信用してしまう
傾向が強いものです。アメリカの連続殺人犯のテッドバンディも最初にターゲ
ットの女性の名前を聞いた後にその名前を呼びながら相手を信用させ、家族が
事故や急病という理由で車に乗せ、暴行するという犯行手口を使っていました。

名札は登校時に学校の校門内に入ってから付けて、下校時には外すといった方法
や学校の規則で同様の方法が取れないという方は、洋服の重ね着を利用して名札
を隠す事も可能です。所持品への氏名記載は外から見えにくい場所に記入する事
などを実行すれば、子どもの個人情報の漏洩をある程度抑える事ができます。

また、子どもたちへの防犯対策がある程度進んでいるという親御さんは、今度は
「犯罪者の視点」で自分の子どもたちを見てみて下さい。
大人が子どもたちを見て、「襲いやすいのか?襲いにくいのか?」を考える事も
防犯上では非常に重要です。皆さんが見て、襲いやすいと感じたならば、犯罪者
も同様に思うはずです。


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