F log
Part9 よりつづく
あいかわらず AFV モデラー必携のエアブラシを所持していない F であるが、ホイにつづいて
またしても筆での迷彩塗装に挑む。
ちょうど三年前のアーマーモデリング誌に 「 筆でちゃんと塗れるの? 」 という特集があり、
その疑問に対して、何回も塗り重ねれば大丈夫とあり勇気づけられる。
加えて今回はベース色が デザートピンク ということもあり調色が必要。
ということはベース色から筆で塗らねばならぬということである。
( 過去の作品はすべて缶スプレー塗料でベースを塗っていた )
魔が差すとはこういう時のことをいうのだろう。
1/35 の過去 4 作品、いずれも無視してきた必須のテクニックを今回やってみようと考えてしまった。
それは シャドー吹き である。
マスターモデラーズ Vol.70 スティープ・パルフィ氏の制作工程より。
モデラーの皆様には常識的なことだが、車体下部、パネルラインなと凹部に下地として影をつけるのだ。
上の写真左に写っているのがエアブラシの先端である。
凹部を中心にやわらかく影になる部分が吹かれているのが分かる。
それに比べて見てくださいよ、この惨状を
GX100
そうそう今回は この時 に入手したスペインの水性塗料ファレホを使ってみる。
水性なので臭気が少ないのがとてもよい。
いやいやそんなことより、なんじゃぁこのクッキリハッキリなシャドーは
GX100
ひどいねぇ。かなり水で薄くしたつもりだったが・・・
いやぁこの時点でかなりモチベーションダウンですわ。
いっそのこと OD に塗っちまえば・・・との悪魔 ( いや天使か? ) の囁きがちらつく。
以上の工程はこの前の日曜日である。
平日休みの火曜日。早朝から続きをスタートする。
いつも映画など見ながら作業を進めるのだが、毎回「遠すぎた橋」ではつまらない。
今回は DVD ラックの奥から古い映画を引っ張り出してきた。
「バルジ大作戦」(1965) である。
写真は大好きな役者テリー・サバラス扮する米陸軍の戦車長。(日本語吹き替えが大好き)
座乗するはもちろんシャーマン、といいたいところだが M24 である。
おそらくはシャーマンの想定なのだろう。
想定といえば敵役のパイ・・・いやヘスラー大佐が指揮するのは王虎ならぬ M26 。
虎Ⅰのなんちゃっては多いが、さすがに虎Ⅱのは見たこと無いね。
F 嫁を仕事に送り出してから作業開始。
GX100
キットの塗装指示書では、デザートイエロー、ピンク、フラットホワイトを 2 : 1 : 1 で調合せよとある。
今回はさしたる根拠もなくファレホで行くと決めてしまったので、左側に立っているボトル 4 本を
適当に調合しつつ、デザートピンクを目指す。
このファレホ使用についても、模型の師匠からはアクリルでとのメールをいただいていながらそれに
気づかずにやらかしてしまった失策
ともかくかなり薄くした塗料を平筆で塗っていく。
上の写真は朝 1 回目を塗った後、昼過ぎに 2 回目を塗り終えたところ。
筆ムラはかなり激しいものの、例のクッキリシャドーは誤魔化せたか??
GX100
そんなはずはないな(笑)
雑具箱、エンジンパネル周辺など特にひどいね
もう少し重ね塗りすれば大丈夫だろうか。安直に荷物を載せるという選択肢もあるが・・・
MM誌 パルフィ氏の作例よりかなりピンク。
デザートピンクというからには桃色を強調したいと思ったのだが、プライマー塗装みたい??
この後はジャーマングレイまたはダークグリーンを用いた迷彩帯の塗装となる。
そうか、エンジンパネルには太い迷彩を走らせるのも手だな。
ま、どうなるかは神のみぞ知る、だ
Part11 につづく
いつも見守ってくださり感謝してます
シャドー吹き・・いや塗りですね(笑)、やっちゃいました。
まぁ失敗も次へのステップにできるのはアマの特権ですから良い経験になりました。
せっかちなもので、薄く薄く塗り重ねていくという辛抱が足りません
今回は別ですが普段は締め切りなど無いのですから、もっとじっくり取り組むようにしたいと思います。
最新の記事のように今、ちょっと別のところに関心が向いています。
今週末くらいから馬力を入れて頑張ります。
最新のMA誌の作例、楽しみにしています!!
こんばんは。
画像で見る限り全然問題ないように思いますよ!!
むしろ丁寧な細部の工作が見れてとても気持ちがいいです。ところでシャドウ吹きですが...これは必ず必要かといいますと決してそうではないと思います。特に最近はフィルタリングやワッシングなどにより色調の変化が基本、または迷彩塗装後に可能ですので、あまりそれにこだわる必要は個人的には無いかなと思います。自分の場合もシャドウ吹きは最低限です。その分色々な色調を使ったワッシングには時間をかけています。そしてこの方法であればエアブラシは必要ありません!一度筆塗りだけで仕上げた作例を提案するのもよいかもしれませんね。(でも、エアブラシはかなりの時間短縮になりますから、作例には実際にはなかなか外せない道具です・・。)
色調に関してもそれほどシビアになることは無いと思いますよ。自分の場合実は行き当たりばったりがほとんどで・・・(多くの人がそうですが勿論記事にはそう書きません!!)また同じものを作れと言われますと確実に困ってしまいます。今月にMAに掲載される4号のダークイエローは3色ぐらい違うものを部分部分で使っています・・・。
要は雰囲気的なものを捕らえていれば大丈夫だと思います。基本的に暗いものを明るくするのは大変ですので、イメージした色より薄めといいますか、明るめの色を準備して徐々に深みを増して行くと言う感じでしょうか・・・。
本来塗装は他の人との差が一番出る面白い部分だと思います。楽しんで最後までつっぱしってくださいね!
応援しています。
仰るとおりほとんど期待していなかったP社のμが意外と健闘しています。
いやホント、悪くない・・のですよ。困ったことに
SKPのA30をフィニッシュされたというというだけで、私などとは比べ物になりません。
脳内モデラーという点では類似かもしれませんが・・
専用の制作スペースが欲しいような、あったら言い訳が出来なくなるのでいらないような(笑)
私も組立→ベランダでサフ吹き、までがいちばん楽しいかも
カステンそのものが鬱ですよ、私にとっては!!
P社のカメラってどこか「家電メーカー臭」があるのに、意外とマニア受けしたり。
>モデラーとしてのスキル
出戻って10年くらいなんですが完成したのも10作くらいだったり(ミニスケメインで)。
いわゆる脳内モデラーってヤツです。
それにしても、最近は誰もが高いスキルを持っているような気がします・・・
>制作場所
状況の劣悪さには自信がありますよ!
仕事以外は基本的に家族サービスの時間ですので
模型制作は家族全員の就寝後となっております。
>組立と塗装を混在
準備と撤収に時間のかかる塗装作業はちょっと鬱ですね。
「サイドスカートを先に接着すると履帯がはめられない」
なんて車輛は最悪ですな(カステン使えばいいんですけど)。
私もめがーぬさんがスプレー&筆と聞き、心強く感じました。
とはいえモデラーとしてのスキルはおそらく段違いでしょうが・・・
模型誌の作例で示されているテクニックは、エアブラシ以外は試してみたいなと思ってます。
今回のシャドーは懲りましたが、油彩による退色表現にもトライしたいですね。
専用の制作場所というのがありませんで、リビングど真ん中のテレビ前で作っとります。
嫁の居ぬ間に広げて帰宅前に撤収という現状ですので、組立と塗装を混在させつつというのは難しいです。
筆の届かない箇所の塗り残しは見えないことになってます(爆)
>何か頭の中で考えていることが、ブログにそのまま載っているみたいで、思わず笑。
ってその通りだね。
特にこの手の話題に関してはフィルターを通すこともなく好き放題書いてます。
“初心者”という免罪符もあることだし(笑)
現代の厳格なミルスペックでは各色のパーセンテージとか決まっているかもね。
ただWWⅡ下の欧州、特に末期にはもう何でもありだったみたいでさ。
その多様さがまた面白いんだわ。
そしてその混乱ぶりが「こんなのもあったかも・・・」という作り手の適当さの言い訳にもなるのだな
きっとこの後も山なし谷ありで、阿鼻叫喚モデリングになることでしょう(笑)
特に次の工程、迷彩色塗りはたいへんだと覚悟しとります。
Airもので気分転換後、(48十字軍でも)また戻ってきてくださいね
シャドーはやったことないです!つか、平面部のシャドーは嘘臭くて嫌いです・・・
(単色塗装でも、今は油彩使った退色表現があるから単調にならないし)
それにFさん「(履帯以外は)組み立ててから塗装」なんですね。
私は塗り残しが気になってVVSSとか組みながら塗ったりしてます。
(おかげで進行が遅く・・・)
色々な技術が必要なんですね。
迷彩って行く先によって、表面積に対して緑が何パーセント、茶色が何パーセントって決まるとききましたが、本当? そうすると砂漠やジャングルの迷彩だって、アフリカと南米とかじゃ違うんじゃない? 細か…。
それに迷彩色が入り、きっと埃まみれになることでしょうから気にしないで先に進んじゃいましょ。
ここからどうなっていくかとても楽しみです。
私は暗黒道に落ちてしまいました。