さようなら古炉奈

F log




Living Music 代表の広瀬さんも仰っていたが、秋葉原に集う者たちにとって 古炉奈 は憩いの場所だった。


炭火珈琲庵　古炉奈


F もアキバを歩き疲れて幾度となくここで休憩をした。
昔ながらの喫茶店の趣を色濃く残す貴重な店。
その古炉奈が今月 14 日で閉店と聞きビックリした。
( 上記リンクに閉店の挨拶と新業態の案内がある。それには唖然 )


先日の日曜日、☆SHERMANHOLICS!☆ の集まり がここで予定されていたが、突然の豪雨もあり混雑で入店が叶わなかった。
もちろん閉店の知らせを聞いて駆け付けたお客さんも多かったのだろう。







岩本町で音楽を楽しんだ後、F ＆ F 嫁はてくてく歩いて秋葉原駅へ向かった。
ヨドバシで二手に分かれ、F 嫁は 3 階の美容コーナーへ。F はもちろん 4 階の音響フロアへ。
ふたりともさんざん冷やかしたあと合流した。
そしてちょっとお茶でも飲んで休憩するかということになった。


F 嫁は古炉奈初体験。


ま、F 嫁の行動範囲ではないわな(笑)
ならばとふたつある入口のうち、あえて ラジオセンターの極細通路 からアプローチする。
これまた細くて急な階段を上ると古炉奈の入口が見えてくる。


禁煙席が満席で少し待つ。


そういえばブログを始めてから何度もアキバの記事を書いたし、古炉奈も何回となく訪れているのに記事にはしていなかった。
あたり前のように存在して、あたり前のようにそこに在り続けると勝手に思っていたのだな。










35mm F3.5 Macro



F 嫁はアッサムとモンブランのセット。
ティーカップの柄がなんともいえない雰囲気を醸し出している。
黒のワンピで武装した昭和テイストたっぷりのウエイトレスのお姉様方。
彼女たちが冷蔵ケースから、むんず!!と掴んで取り出すモンブランは美味。
紅茶もおいしかったそうだ。








そして F は・・・


35mm F3.5 Macro











35mm F3.5 Macro



名物、水立珈琲。
まる一晩かけてゆっくりゆっくりドリップしたもの。詳しい説明はこちら


F はこの水立珈琲が大好きなのである。
一晩かけてこのグラス 12 杯程度しかできない限定品。
この日も夕方だったので心配だったが、最後から 2 杯目をめでたく注文できた。


なんともいえずまろやかでありコクもある。
1 杯 650 円とやや高いが、古炉奈ならではの贅沢ということで自分で許していた。
シャンパングラスよろしくお上品に持って飲む。
トップ写真、後に見えるのは水立用のコーヒーマシンだろうか。
この味が絶えてしまうのはなんとも残念。







F 嫁も初めて訪れたこの店が居心地良く名残惜しそう。
一度でも利用したことがある方なら、そしてアキバを歩きまわり疲れた身体を休めたことがある方なら、
残念無念な気持ちが分かっていただけると思う。
スタバやタリーズ、ドトールには無いなにかがここにはあった。


さようなら古炉奈。