経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

プーチンの思惑 数多くのハズレ

2022-03-17 08:04:45 | なし
◇ 「こんなハズでは」の連続 = プーチン大統領は、思惑ハズレの連続で苦しんでいるようだ。ウクライナへの侵攻を決断したときは、アメリカやEU諸国がこんなに結束するとは夢にも考えなかったのではないか。まずアメリカは国内の分断で、指導力を発揮できない。EUもイギリスの離脱、ドイツの政権交代などで、一枚岩にはなれない。そう判断したのだが、アメリカとEUは予想外に結束した。特にドイツがロシア産LNG(液化天然ガス)の輸送管を凍結するとは、考えられなかった。

結果的にアメリカ・EU・日本などによる経済制裁網が早期に組み上がったことも、想定外だったに違いない。ルーブル相場が急落し、物価が急騰し始めた。早くも国民の生活は苦しくなってきている。放っておけば、反戦や厭戦の機運が広がりかねない。それが反プーチン運動にまで発展したら、一大事だ。こんなことになるハズではなかった。

それもウクライナ軍の抵抗力を見誤ったことから始まる。当初は1週間もあれば、十分にウクライナを征服できると計算した。ところがキエフはまだ陥落しない。ぐずぐずしているうちに、世界の大半がウクライナ支持に回ってしまった。こんなに時間がかかるのは、大きな誤算。ロシア軍の弱さも、大きな誤算だった。

唯一、思惑が当たったこともある。それは‟核による脅し”。アメリカやNATO(北大西洋条約機構)は核戦争になることを恐れて、ウクライナ上空に飛行禁止空域を設定することや、戦闘機の供給を断念した。ここまでは予想通りだったが、結果的に「ロシアは核兵器を使いかねない国」という印象を、世界中に与えてしまったことは誤算だろう。。

        ≪16日の日経平均 = 上げ +415.53円≫

        ≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
         
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