経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

「金利のある時代」を生きる チエ  (上)

2024-07-11 07:27:37 | 金利
◇ “金利”を知らない30歳未満の若い人 = 利上げの季節が10年ぶりにやってきた。まず普通預金の金利。大手銀行は年0.001%だった金利を0.02%に引き上げ、地方銀行も追随した。これまでは100万円を預けておいても年に10円の利子しか付かなかったが、これからは200円の利子が付く。また定期預金の金利も引き上げられた。このほか国債や社債の金利など、いろいろな分野での金利引き上げがいま進行中だ。

おカネを借りるときの金利も上昇している。日銀の集計によると、金融機関が企業に貸し出す際の金利は5月の平均で0.818%。1月の0.781%から、わずかに上昇した。また個人が借りる住宅ローンについても、大手銀行は固定型の基準金利を6月から引き上げた。引き上げ幅は銀行によって異なり、0.05%-0.14%となっている。このほか消費者ローン金利なども、引き上げられた。

利上げの風が吹き始めたきっかけは、日銀が3月にマイナス金利政策を解除したこと。政策金利をマイナス0.1%から0%に引き上げた。こんな小さな変更でも、その影響はきわめて大きい。経済界では日銀がさらに金利を引き上げるだろうという観測が一気に強まり、各方面で利上げが始まった。日銀は7月30-31日に開く政策決定会合で、国債買い入れの縮小計画を決める。市場では同時に、政策金利を0.25%に引き上げるのではないかという見方が強まっている。

仮に政策金利が0.25%に引き上げられると、預金金利や貸出金利はもっと大きく引き上げられるに違いない。そうなれば預金金利も1%を超えてくるだろう。ようやく「金利のある世界」に戻るわけだ。しかし、この10年間、日本は「金利のない時代」を過ごしてきた。つまり30歳未満の若い人は、金利と初めて付き合うことになる。そういう人たちが知らないと損をする「金利のある世界」を生きるためのチエとは・・・。

                    (続きは明日)

        ≪10日の日経平均 = 上げ +251.82円≫

        ≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
  
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