経済なんでも研究会

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今週のポイント

2023-07-17 07:30:13 | 株価
◇次の焦点は日米の金融政策決定会合 = ダウ平均は先週774ドルの値上がり。5日間の連騰で、終り値は3万4500ドルを回復。ことしの高値を記録した。6月の消費者物価と卸売り物価がともに落ち着きをみせたことから、「FRBの利上げは7月で打ち止め」の観測が急速に拡大。市場には安心感が舞い戻った。しかし利益確定の売りも多く、お祭り気分ではない。長期金利が下がったため、為替市場では風向きがドル安に変わった。

日経平均は先週3円の値上がり。アメリカの長期金利が低下したのに加えて、日銀も金利政策の修正に乗り出すのではないかという憶測が強まり、円相場が急騰した。この2週間で7円も上昇、一時は137円台まで上昇している。このため輸出関連株を中心に売り物が増え、株価の上値が抑えられた。ただ下がると買い物が入り、大きくは下がらない。

FRBは来週25-26日、日銀は直後の27-28日に、それぞれ政策決定会合を開く。FRBが仮に0.25%の利上げを決めても、9月の利上げはないという見込みが強まれば、ダウ平均は上がるだろう。一方、日銀が政策の変更に踏み切ればもちろんだが、仮に現状維持でも円は上昇する可能性が大きい。別の新たな材料は、原油価格の上昇。ドル安でさらに上昇すれば、日本経済はまた厄介な問題を抱え込むことになる。中国のGDP速報にも要注意。

今週は18日に、5月の第3次産業活動指数。19日に、6月の訪日外国人客数。20日に、6月の貿易統計。21日に、6月の消費者物価。アメリカでは18日に、6月の小売り売上高、工業生産、7月のNAHB住宅市場指数。19日に、6月の住宅着工戸数。20日に、6月の中古住宅販売。また中国が17日に、4-6月期のGDP速報、6月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。

        ≪18日の日経平均は? 予想 = 下げ

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