行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

好奇心旺盛な長年の体験で、行って、見て、食べて、泊まった素敵な世界を、皆んなにちょっぴりお裾分け...

パリで美術三昧 < ガブリエル(ココ)・シャネル回顧展 後編 3/3 > パリ市立モード博物館/ガリエラ宮

2021-08-04 00:16:09 | 素晴らしき世界/パリ/美術
巻頭写真 : 『64年 65年 69年 の作品』



第二次世界大戦『欧州大戦』(1939〜1944)終了後
ガブリエル・シャネル
1945年モード界復帰第一作

『フォーマル・ドレス』1945年春夏
アイヴォリーのコットン・テュール  金糸刺繍
ゴールド・ラメのホワイト・オーガンジー

その前に
一度戦前の作品をもう一度ご紹介しておこう

左『イヴニング・ドレス』1933年春夏
黒のシルク・テュール  アイヴォリーのシルク・ポンジィ(絹紬)

中「イヴニング・ドレス」1929年から30年秋冬
ブラックのシルク・テュール  ブラックのシルク・クレープ
アイヴォリーの機械編みレース

右「イヴニング・ドレス」1930年
ブラックのシルク・レース




『イヴニング・ドレス』1954
シルク・テュール  黒刺繍糸で縁取り刺繍

『イヴニング・ドレス』1957年から58年秋冬
赤のシルク・ヴェルヴェット  黒シルク・シフォン

『カクテル・ドレス』1959年春夏
黒のドグニン・レース




『ブローチ』1959年

『カクテル・ドレス』1959年春夏
黒ドグニン・レース


右『イヴニング・ニュース』1955年春夏
赤シルク・モスリン

中『イヴニング・ドレス』1970年から71年
赤シルク・モスリン


左『ドレス』1966年から67年秋冬
黒のシルク・モスリン  黒糸刺繍のアップリケ


『映画衣装』1961年
黒シルク・クレープ 黒タフタ
女優デルフィーヌ・セリグが
1961年の作品『去年マリエンバードで』で着用した衣装


『映画衣装』1961年
ゴールド・ラメ
同じくデルフィーヌ・セリグが「去年マリエンバードで」で着用



『イヴニング・ドレス』1957年から58年秋冬
黒シルク・ヴェルヴェット  黒シルク・ガーゼ

『ドレス』1964年
黒のコットン・クロッケ(膨れ織り)  黒のオーガンジー

左『テュニックとスカートのアンサンブル』1960年春夏
黒のシルク・クレープ  黒のラレックス糸のラメと黒シルク・コード  金メッキメタル

中『ジャケット、スカートとブラウスのテーラード・スーツ』1961年から62年秋冬
黒のセロファン・ヴェルヴェット  アイヴォリーのデュシェス・サテン
黒のガラリス

右『ドレス』1963年から64年秋冬
黒のパイエット・ビーズで総刺繍したシルク・テュール


女優「ロミー・シュナイダー」が着用したもの


『カクテル・ドレス』1961年から62年秋冬
ブッコル社製「フロッシュブリーユ生地」  黒のナイロンとセロファンのテュール
黒ラッカー仕上げのサテン・リボン

『ドレス』1961年から62年秋冬
ゴールドとシルバーのラメの膨れ織り

左『ドレス』1960年
アイヴォリーのコットン・テュール  コットンとシルクの金糸刺繍  金ラメ
ホワイト・オーガンジー  アイヴォリーのシルク・クレープ

右『スーツ』1962年から63年秋冬
ゴールド・ラメ  アブサン色シルク・オットマン(横畝織)

『イヴニング・ドレス』1964年から65年秋冬
黒のモール糸とラレックスの変わり織  赤シルク・ヴェルヴェット


左『イヴニング・ドレス』1967年から68年秋冬
ナイロンの網細工  ホワイトの捻り織レーヨン  虹色セロファン クレープ
モスリン  アイヴォリーのシルク・シフォンとシャルムゥーズ

右『イヴニング・ドレス』1967年から68年秋冬
ネイヴィのシルク・クレープ  淡青のシルクのモスリンとタフタ

そして1960年に入って
いよいよ「シャネル・スーツ」が登場する

  
 『スーツ』1961年から62年秋冬
ピンクのウール・ジャージィ  ルラックスとナイロンのラメ
ブッコル社の『ムスタファ生地』

1960年代に入り
ゴールドのラメを多用するようになって
ゴールドが夜の衣装限定から昼にも身につけられるようになった
「ムスタファ」という生地が
メタリックな光沢を備えてゴールド色と」方向性が一致し
1965年からは
小粒の人造パールで縁取ったボタンや「ダブル C」のボタンも登場する

『スーツ』1961年から62年秋冬
ウール・ツイードにゴールドのメタリック糸  フランボワーズ色のシルク・ポンジェ(絹紬)

もともと
ここ「パレ・ガリエラ」には『ガブリエル・シャネル・ギャラリー』という
彼女に捧げられた名前の付いたギャラリーが地階にあるのです


そこに
今回の「特別回顧展」でも60年代以降の「スーツ」が
一堂に会しておりました


1950年台後半にはすでに「雛形」は存在していた

『スーツ』1958年から59年秋冬
レジュー社のフレック(細かい斑点)の茶と白のツイード  金メッキのメタル

そして発展型が次々と登場してゆくこととなる


『スーツ』1959年末
オフ=ホワイトの膨れ織りウール・ニット  ネイヴィの飾り紐の縁取り
モナコ大公国『グレース大公妃』が着用されていたもの

左『スーツ』1960年から61年秋冬
ビュール社製白ウール・ニット  ネイヴィのウールニットで縁取り シルク・ポンジェ(絹紬)  金色メタル

中『スーツ』1963年から64年秋冬
アイヴォリーのウール・ツイード  アイヴォリーのシルク・ポンジェ  アイヴォリーとネイヴィのウールボカシ染め飾り紐で縁取り

右『スーツ』1959年末
ベージュとプルーン(赤紫)のツイード  プルーンの縁取り  金色メタル
モナコ大公国『グレース大公妃』が着用されていたもの

『スーツ』1961年
細糸織りツイード  グロ=グラン(絹の畝織り) ネイヴィの組紐フケシア
金メッキのメタルとイミテーション・パール
ベルギー王国『パオラ王女』が着用されていたもの


『スーツ』1961年春夏
ボカシ染め細糸織りのツイード  ネイヴィの飾り紐付き赤のグロ=グラン(畝織り)


『ジャケットとスカート モダン・ブラウス』1961年から1962年秋冬
多色フレック・ツイード  黒のグログラン  

『スーツ』1962年春夏
ベージュのツイード  黒のシルクの縁取り


『ドレス』1962年から63年秋冬
白のコットン糸でキルティング縫い目を入れた黒のウール・ニット  金色メタル

『スーツ』1962年から1963年秋冬
黒シルク・ヴェルヴェット  黒のシルク・サテンのリボン  金色メタル


『スーツ』1964年から65年秋冬
フレックのベージュのツイード  金メッキのメタル  ピンクのシルク・クレープ・ド・シーン

『スーツ』1964年から65年秋冬
フレックのベージュのツイード  金メッキのメタル  ピンクのシルク・クレープ・ド・シーン

左『ジャケット、ブラウスとスカートのスーツ』1964年
白とネイヴィのチェック柄ツイード  ネイヴィーでプリントした白シルクのテュイル

中『ジャケット、スカート、シャツとタイのスーツ』1969年
ネイヴィと白のチェックのウール・ニット  白コットンのポプリン  黒のシルク

右『スーツ』1965年
ネイヴィでプリントした千鳥講師の白のシルクのクロッケ(膨れ織り)


『スーツ』1964年から65年秋冬
オフ=ホワイトのツイード  ネイヴィと赤のウールでブレード


『スーツ』1965年から1966年秋冬
ネイヴィのツイード  膨れ織りの赤のシルク  ネイヴィのガラリス  金色メタル

『スーツ』1968年春夏
ネイヴィとピンクのボーダー柄プリントのシルク・テュール
女優『メレーネ・デートリッヒ』が着用したもの

『ジャケット、スカートとベルとのスーツ』1970年
マレスコット社社製ファンタジー(変わり織り)アイヴォリーのウール・ジャージイ

『ジャケット、スカートとベルトのスーツ』1970年
マレスコット社黒ファンタジー・ウール・ジャージー
女優『マレーネ・デートリッヒ』が着用したもの

コートもあります

まず1950年代のもの


『コート』1954年春夏
アイヴォリーの広幅織りウールとシルク・クレープ  真珠貝

そして60年代に入る

『ドレスとコートのアンサンブル』1962年春夏
アイヴォリーのブックル・ツイードとシルク・クレープ  金色メタル

『コート』1961年から62年秋冬
黒の膨れ織りシルク  白のミンク  金色メタル


『ドレスとコートのアンサンブル』1962年春夏
赤のウール  ラズベリー(赤紫)のキルト模様シルク・タフタ

『ドレスとコートのアンサンブル』1962年春夏
ネイヴィの広幅織りウール  アイヴォリーのシャンタン


『ドレスとコートのアンサンブル』1965年から66年秋冬
ネイヴィのツイード  赤の幅広織りウール  金色メタル
  
『コート・プリッセ(毛皮月コート)』1966年から67年秋冬
チェック柄行き浮き出し織りの黒ウール  刈り込みビバーのファー  黒ガラリス  金色メタル

変わり種も

『ドレスとケープのアンサンブル』1968年から1968年
ゴールドのクロッケとラメ  ゴールドのシルク・オーガンジー  メタルと螺鈿

この項
字数が足りませんのでここまで
=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =
ご感想をお寄せください
旅行の実際にご興味があれば以下のサイトもどうぞ
https://veritas21.com  『こんな旅がしてみたい 誰も真似のできない旅のプランナー』

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パリで美術三昧 < ガブリ... | トップ | 地中海の『美の島』 コルシ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

素晴らしき世界/パリ/美術」カテゴリの最新記事