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「美」を愛する人へのメッセージ

岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を開催しています。また、「美」という大きなテーマに向かって発信していきます。

「内面からの表現」

2011-07-14 17:17:42 | 「美術展」

Kさんは「バレエダンサー」を描いていますが、その画像は目の前のモデルから感じ取られるものではなく、どこか自分の大事にしている内面を表現しているように見えます。

例えば、この「赤いダンサー」ですが、静止したダンサーの表情を「色と線」により自分の受けた印象を高めようとしているように思えます。

 

「赤と緑の対比」と、「流れるような曲線」のよって、モデルから受けた印象を自己のものにしている作品になっています。

 

「浮世絵」や「日本画」に通じたものが感じられ、肩のこらない作品としてみることができます。

また、背景から描いたこの作品からは、若いダンサーの「決意」と「思い」のようなものが感じられ、さらに「人の尊厳」さえも感じ取ることができる作品に昇華されています。

 

それは単に「モデルを描く」という行為から抜け出て、自分の求めるものを追及している姿が見えてくるようです。

 

Sさんの作品は、とてもあたたかく人の持つ「善の世界」しか表現していないようにも見えます。

 

満ち足りたモデルの表情から、作者の心のあり方が見えてくるようで、思わず「仏像」の世界を思い出してしまいます。

「裸婦」を描いても、そこに見えるのは「平穏な眠り」に落ちた誰もが感じ取ることのできる「やすらぎ」の世界を現しています。

 

見えるとおりに描くのではなく、自分の感じた世界や思いのようなものが自然と絵画に出てきて、それが作者自身の持ち味になっています。

もう一人のNさんが「フルート奏者」を描いていますが、そこに見えてくるのはモデルの心境のようなものが感じ取られます、

何枚も描いていくうちに、形だけでなくモデルの内面までも描けるようになったデッサンではないかと思います。

 

このように「見て描く」ことは、忠実にモデルを描写することではなく、「自分の思い」や「自分の哲学」また「モデルから感じ取れるものの伝達」というようにとても幅広いものになります。

 

単にそこに「人物画」が描かれているのではなく、その背後にある作者の思いや人間性までが出てきます。

 

そうしたことを感じ取りながら、絵を見ていくとさらに「絵の魅力」は増していくのではないかと思っています。

 

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「講師・小林つかささんの作品」

2011-07-13 16:51:50 | 「美術展」

「かんたん似顔絵講座」の講師を務めてくれた「小林さん」の作品を紹介したいと思います。

 

「芸能人」を扱ったこの「似顔絵の作品集」を見ていると、誰を描いているか一目でわかります。

 

また、その「キャラクター」をとても明るく描いていて、見る人の気持ちが優しくなるのがわかります。

特に、こうした子供を描いている作品には「希望」や「未来」を感じさせ、思わず部屋のどこかに飾っておきたいような衝動にかられます。

「犬やネコ」が好きなんでしょうか。人間のような表情をしていて、こうした「犬やネコ」と会話ができるのではないかと思うほどその表情が生き生きとしています。

「動物愛好家」にはたまらない作品になっているのではないでしょうか。

どの「似顔絵」を見ても、そこには「明るく幸せな雰囲気」があって、見ている我々の心をあたたかくしてくれます。

 

それが会場に来ていた「受講者」の共感を得たような気がします。

 

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「似顔絵と作者の思い」

2011-07-12 08:56:08 | 「美術展」

「りんかくせん」が描けると、次は「色付け」の段階に入ります。

 

ここで「ファンデーション」と「頬紅」が威力を発揮することになり、皆さん思い思いの表情を描いていっています。

「お孫さん」でしょうか。その愛らしい表情には「幸せ一杯」の笑顔が見れます。

この方も「お孫さん」を描いていますが、生後まもなくということで、その存在自体が作者の大きな喜びになっているようです。

 

自分の子供を描いているのではないかと思いますが、その表情には「未来」のようなものが見られ、生き生きとしたその表情には「大きな夢」のような存在さえ感じられます。

「自画像」でしょうか。もう一度自分自身を客観的に見つめ、「自分の存在」を確かめながら描いている感じがします。

「オードリー・ヘップバーン」という女優を描いているこの方は、たぶん懐かしい女優の面影を思い出しながらその魅力を感じ取っているのに違いありません。

この方のおもしろいところは、「正面」から描かず、「見上げている」視点に目が行っているところです。

 

頭から首にかけてのラインがとてもおもしろく、この表情を描いてみたかったに違いありません。

小林さんの「似顔絵」を参考にしながら、この方はその特徴を出そうと懸命にトライしています。

本当に「似顔絵」らしい作品ができました。その表情はとても明るく見る人の心にも訴えるものがあります。

 

このように描く人の思いが「似顔絵」に表れ、それがとても穏やかでぬくもりのある作品となっています。

 

「人」が「人」にある種の思いをもって絵を描くと、そこには日頃その人達が持っている「あたたかな空気」のようなものが表れてきます。

 

「似顔絵」を描くということは、そうした人の思いを第三者に伝える大きな存在にもなっています。

 

この講座が終わった頃、皆さんからの「次の講座はいつですか」「次の講座も受けたいのですがどうしたらいいですか」という言葉が聞かれ、2時間の講座がとても楽しかったことがわかりました。

 

「絵画」と「思い」のつながりがとても良く理解できた2時間になりました。

 

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「実演の後の似顔絵への挑戦」

2011-07-11 16:29:14 | 「美術展」

「かんたん似顔絵講座」では、表情の部分的な特徴の指導の後、小林さんによる「実演」が行われました。

 

集まった皆さんの前で、「プロの似顔絵描き」がどのように描くのか興味深々の瞬間です。

30秒ぐらいで、顔の表情を描いていき、そのうえから色つけになります。

ここで取り出したのがなんと「ファンデーション」と「頬紅」です。

 

既成の概念にとらわれず、誰でもが描ける材料を使って行くその指導には驚かされました。

 

なるほど、「ファンデーション」は誰もが「肌色」の感じで描け、仕上がりがそれほど違わないところが大きなメリットのように思われます。

あっというまに「完成」で、こんな感じで描いていこうと言うことになりました。

自分の写真でしょうか。とてもきれいな線を使ってこの方は描きはじめました。

「姉妹」でしょうか。並んでいる二人の表情がとても幸せそうに描いていました。

自分の写真を使って描いていたこの方は、かなり絵心があるように見えました。

ふだんこの方は「似顔絵」を描いているのではないでしょうか。とても「コミカル」に描かれたこのタッチはかなり経験がある人に見えました。

世界の人々の表情を描いていたこの方は、独特のタッチで「似顔絵」を描いていて、どことなく「芸術」の世界へ入り込んでいるような作品を描いていました。

 

このように、まず鉛筆で下書きした後、ペン類で輪郭線を描いていきます。

 

その後、色付けをして完成になるのですが、皆さんとても上手で見物していても飽きることなく見ることができました。

  

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「かんたん似顔絵講座」・・その①

2011-07-10 07:31:39 | 「美術展」

昨日、「かんたん似顔絵講座」が岩国市中央図書館の「講座室1」で行われました。

 

「楽しい人物画」作品展の催し物として企画しましたが、とても好評のうちに終わることができました。

24名の参加と何人かの見学者によって始まったこの講座は、「広島」で活躍中の「小林つかさ」さんによる指導によるものです。

「似顔絵」の一番ポイントとなる「目」の描き方から始まり、その「目」の角度や大きさにより表情がどのように変わるかポイントを抑えての的確な指導から始まりました。

画像でも見られるように、いろいろな「目」の描き方があり、描く相手の表情を見極めてから描くことの必要性を説明していました。

「鼻」の描き方もいろいろと紹介してくれましたが、「鼻」だけでも様々な描き方が必要になることの説明もありました。

また、「髪」の特徴が「似顔絵」では一番大事であることを説明し、その描き方のワンポイントを紹介してくれました。

その後、「目」や「鼻」「口」という位置をどのように描いて行けばよいか説明があり「より目」の人と「目が離れている人」の描き方の違いを説明してくれました。

その後、実際に「目」の違いを参加者が描いていき、その特徴の違いや効果の違いを実感していく練習がありました。

自分たちが持ってきた「写真」を使うわけですが、その時どの「目」が一番似ていて効果的に使えるか練習しているところです。

 

この後、自分たちが持ってきた「写真」を見ながらの「似顔絵」の作品作りに入るのですが、その流れを見ていた私でさえ描きたくなるような楽しい講座の流れだったと思います。

 

皆さんの思い思いの作品は、次の機会に紹介しますが、とても特徴をよくつかんでいて驚くような作品が生まれてきました。

 

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