#Poem 新着一覧
命のすべての闘いにおいて俺が語ることは
じくじくと膿んだ傷の中に次の一行があった、指を指しこみ痛みに悲鳴を上げながらつまんで拾い上げると血で汚れてよく読めなかった、苛立って声を上げながらシャツの裾で拭くとどうにか読めるくらいに...
モノローグ・ギャングの照準
知らないでいたって別に困るようなことはなにもないけど、余計なことをたくさん知っている方...
俺にDDTを
緩く縛った紐ほどほどけ始めていることに気付けない、それはあまりメジャーじゃない真理だ、...
自分をも欺くために、すべて
この夜は戻らない、錆びれた運動場のフェンスに巻き付いた蔓の記憶のように、検知出来ない場...
今日の証拠
秋が重い腰を上げて、ようやく日も少しずつ短くなり始めた、空には一文字に切り裂かれたよう...
それはきっと初めから出来上がっている
それはどこかにあるのか、それともどこにもなかったのか、違うやり方をすれば手に入れられた...
地の塩に乾杯しよう
そんなもんだよ、なんて分かったような顔したって、飽きもせず生きていくことなんて出来るわ...
水が絶えなければ循環は続いていく
本当に恐ろしいのは自身の存在とその周辺のすべてが本来あるべきはずの意味を失ってしまうこ...
バキューム・パック
テーブルに散らばったいくつかの破片と手紙の束、破片がなんだったのか思い出せないし手紙を...
スピードスター・スリーパー
木偶の坊古びて肥溜めの中失笑、糞の臭い骨まで染みて夜通し風呂何度も入れ替えて浸かりふや...
【喧嘩両成敗】
平日の真っ昼間…「国道16号線」を走っていると…やけに態度のふてぶてしい乗用車に出くわす。...