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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

おもしろすぎる台湾!

2006年04月08日 | おもしろすぎる台湾
 2006年3月29日(水)~4月1日(土)ず~っと

3泊4日で、家族連れで台湾へ行ってきた。台湾旅行は今回で4回目。行けば行くほど、台湾はますますおもしろい!何がいいのかって?

近い!
成田から3時間半、帰りは気流に乗って2時間半!

安い!
国内で遠出するよりも、台湾に行った方が安い。それに、現地の物価は日本の半額以下。
通化街のお茶屋さんで買った、東方美人茶と阿里山烏龍茶、昨日池袋西武の中国茶コーナーで値段を見て仰天! 5倍以上高かった(100グラム5250円!)。あぁ、、、 もっと買っておけばよかった。
 
台湾で買ったものをみんな並べてみた。物価は確かに安いが、台湾では高額の1000元紙幣(3800円ぐらい)を持つと、日本の1万円札を持っているような感覚になってしまい、ついつい買い物も控えめになってしまう小市民的自分が悔しい。。。


うまい!
グルメの国、台湾ではおいしいものがいっぱい。しかも庶民の食堂で食べる料理や屋台料理のようなB級グルメが本当にうまい。台湾の料理は素材の味を生かした薄味系が多く、あとでもたれたりしないのは嬉しい。あれこれ食べたいものを決めておいても、その前に胃袋のキャパが足りなくなるのが残念!

古い!
古いもの好きの僕にとっては、台湾の町の古さがたまらないノスタルジーを誘う。古きよき昔の日本にタイムスリップしたような感覚。ちょっと路地裏へ入れば、小さな子供達が遊び、お年寄りが日向ぼっこをし、お母さんが赤ちゃんをあやし… 人々の生活臭が濃厚に漂っている。

有名な九份(ジョウフェン)の街や、台北からMRTで簡単に行ける淡水のレリーフを施したファサードを持つ古い家々が立ち並ぶ淡水老街、或いは市内の問屋街・迪化街(ディーホァジェ)や龍山寺(ロンサンスー)あたりの街並みなど、どれもたまらん魅力に溢れている。また、街を歩いていればどこにでも出くわす、ボロ屋(失礼!)にも何とも言えない郷愁を感じる。何だか心の原風景に出会った気分になるのは、トシのせいか?

人がいい!
電車に乗れば、近くの人が子供にすぐに席を譲ってくれる。お年寄りに席を譲るのも当たり前。道で地図を広げていれば、大抵誰かが声をかけて助けてくれる。しかも日本語のことが多い。

子連れにとっては台湾の人達が子供に優しいのもうれしい。お菓子をくれたり、一生懸命名前を聞いてきたり、「かわいい!」と声をかけてくれたり… レストランやお店で子供が走り回っていても気にしないで食事や買い物を楽しめる。

日本好きが多い!

台湾は驚くほどの親日国家(麻生外相に肩入れする気はないが、台湾はもちろん立派な「国家」だ!)。町に溢れる日本語のキャラクターグッズや看板や歌は、「日本だらけ…」というほど。それだけに日本に大いなる興味と憧れを抱いてくれている人が多い。
町で道を聞いたり、タクシーに乗ったり、買い物をしていて日本人とわかると、目が輝いて、更に親切にしてくれたり、片言の日本語を一生懸命話そうとする人が多い。

かつて日本が植民地にした国で、これほど日本人が歓迎されることが、はじめは不思議だったが、古くからいろいろな国に占領され続けた歴史や、日本統治の後に入ってきた中国国民党がもたらした228事件をはじめとする残虐な事件の数々を体験してきた台湾人にとっては「日本の統治時代が一番マシだった」というのが、日本への親しみにつながっているようだ。
 
日本統治時代に建てられた「総統府」は、現在台湾の中枢機関。今回初めて案内ツアーに参加。日本語教育を受けた世代の方々が、流暢な日本語で案内してくれてとてもためになった。統治時代の日本人の功績にも触れていた。見学はウィークデーの午前中のみ。見学用の入り口は建物の裏手。パスポート持参のこと。


統治時代に日本語教育を受けた年代の人達からはよく親しみを込めて日本語で話しかけられるが、若者世代は日本のサブカルチャーが大好き。哈日族(ハーリーツー:日本大好きっ子)という言葉まである若い世代の人達は、こうした歴史的背景とは関係なく、とにかく日本が好きのようだ。「日本人に似ている」というのは台湾では最高の褒め言葉なのだそうだ。

抗日運動がないわけではないし、4回の旅行で計16日台湾にいただけで何がわかると言われればそれまでだが、こんなに日本人に親しみを表してくれる国は、僕は他に知らない。その結果、台湾はすごく日本人にとって居心地がいい!


台湾人のパワー源 夜市が楽しい!
台湾の町のあちこちに、夜になると大規模な屋台の市が立つ。しかも、「5の日」とか「8の日」とか、以前日本にあった縁日の比ではない。ウィークデー、週末を問わず、毎晩市が立ち、人で溢れる。

そこは、日用品のマーケットであり、そして旅行者にとっては何よりの魅力である食べ物屋台の宝庫! 日本のお好み焼きやたこ焼きとはスケールも内容も桁違いにデカイ。大きな中華鍋や鉄板で海鮮ものや肉・野菜の炒めもの、揚げ物、煮物が次々とスピーディーにできあがっていく。麺類、おこわ、スイーツ系と、地域の特色も生かされ、とにかく種類が豊富でどれもうまくて安い。

真夜中まで賑わっているこれらの屋台に集まる人達の殆どは、翌日はまた仕事や学校があるはず。夜中に子供の姿もよく見かける。このパワーには驚くしかない。

今回訪れた臨江街夜市(通化街夜市)も、賑やかさはハンパじゃなかったし、食べ物屋台もたくさんあり、夜市をひととおり歩いた頃にはもう満腹。それと、有名な台湾料理レストラン「欣葉」に行く前と、帰りの通りがかりにちょっと立ち寄った双城街の夜市、規模は小さいながら、そこで食べた水餃子も、食後のデザートで飲んだイチゴミルク、バナナミルクもうまかったぁ! 

 臨江街観光夜市(通化街夜市)はすごい賑わい。食べ物の屋台がいっぱい出ている。
【左上】一口餃子は「日式」(日本流)と書いてあった。【右上】愛玉(アイユイ)は台湾屋台のデザートのレモン味のゼリー。冷たいかき氷に乗ったゼリーはさわやかな味!【その下】こちらも同じお店で注文した。芋圓やら小豆やら、好きなトッピング指差しで入れてもらう。【左下】トマトスープのラーメン。中洋折衷の不思議なうまさ!


【左】淡水に来ると必ず飲む冷たい酸梅湯(スァンメイタン)
【右】YOYOさんが勧めてくれた糯米腸(ヌオミーチャン)を食べた。注文するとでかい中華包丁で輪切りにして、袋に入れてくれる。見た目は巨大な白ソーセージだが、この味の染みたオコワの腸詰めは限りなくうまい!


今回の心の残りは、「臭豆腐」(チョードウフ)を食べ損ねたこと。よく「強烈なあの臭いだけはちょっと…」と言われるが、おれはそれほど嫌いな臭いではない。とは言うものの実はまだ未経験なので、今回は絶対試してみたいと思っていたのだが…

「屋台料理は衛生面が心配」なんて言って食べない旅行者がいるが、台湾に来て屋台料理を食べないなんて、本当にもったいない。高級料理店の台湾料理なら日本でも食えるし、台湾に来たらやっぱり屋台に行かないとね。
うちは小さい子連れで4回台湾に来て、いつも屋台料理を食べているが、何にも問題はない。ただ、うちの家族は結構落ちたものとか平気で食べるので、免疫があるのかも。屋台は結構衛生面のチェックも厳しいらしいし、そんなに神経質になることはないと思う。

自然がいっぱい

台北のような大都会でも、市内のあちこちにはオアシス的な公園は多いし、電車やバスに30分も乗れば、山と緑に囲まれ、温泉もある自然を満喫できるのも台湾の良さ。陽明山の花々、山間に抱かれた九份の古い町並み、ローカル線の旅を楽しんで訪れた緑深い十份(シーフェン)とその大滝、そして今回訪れた烏来(ウーライ)の滝や温泉… これまで訪れた場所はどこもそれぞれ個性的で、魅力に溢れている。

茶芸の楽しみ

高山茶や阿里山など烏龍茶の名産地をたくさんもつ台湾には「茶芸館」と呼ばれる、お茶とお菓子を楽しむ店がたくさんある。茶芸館でゆ~ったりと過ごす時間は格別。
釜にかかった大きな鉄瓶に入ったたっぷりのお湯は、少なくなるとすぐに補給してもらえるし、茶葉は1回で7~8煎ぐらい楽しめるので、お茶を飲みながらゆっくりと時間が過ぎて行く。小さい子供もなぜかリラックスムードになり、絵を描いたり本を眺めたりと妙に落ち着いてしまうのも、お茶と、それを提供する茶芸館がもたらす効用かも。茶芸館に入ると、なんだか時間が止まったような感覚になるのがいつも不思議なのだが、これも台湾人が培ってきた長い伝統と文化なのだろう。

台湾に来ると必ず一度は訪れる茶芸館だが、今回は日本でも有名な竹里館(ズゥーリーグァン)を訪れた。中心街の大通りからちょっと路地に入ったところのビルの一角にあるこの茶芸館はひっそりとした雰囲気が漂う。竹の植わる小さな前庭を眺められる窓際の席に案内され、2時間近くゆっくり過ごした。ここは茶葉料理も有名なので、1品(プーアール茶の牛肉煮込み)注文してみたが、これがまた美味!マイルドな味がよくしみたやわらかい肉とチンゲン菜をいただいて、食欲が更に湧いてきたが、この後は夜市に繰り出すので1品でやめておいた。隣のテーブルの駐在風の日本人が頼んでいた竹筒飯もうまそうだったなぁ~。


YOYOさん


YOYOさんと歩いた淡水江沿いの散歩道はおしゃれな店が増えてますます魅力が増した
台湾に来る大きな楽しみのひとつは、台湾人の友達、YOYOさんに会えること。1回目の台湾旅行のときからとってもお世話になっている。子供たちも優しいYOYOさんが大好き。淡水に住む彼女、今回は淡水の紅毛城に連れていってくれ、素敵な有名レストラン「紅樓」(ホンロウ)でとってもおいしい台湾料理をご馳走してくれた。


紅毛城はスペインが建てた台湾の一級古跡。丘の上に建っているので景色も素晴らしい。内部の部屋や展示も興味深い。入館は6時までだが、庭だけなら8時まで入れるので、夕日もゆっくり眺めることができる。



台湾旅行の文、写真ともまだまだ更新予定です。お楽しみに!

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3 コメント

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私も台湾大好きになりそうです (白兎)
2006-04-11 09:35:53
台湾のことがよーく分かるお話なので一気に読ませてもらいました。私ども老夫婦も3月に初めての訪問をしてきました。大好きになりそうです。

トラックバックさせてもらいます。
返信する
台湾のお茶 (pockn)
2006-04-11 17:19:30
白兎さん、コメントとTBをありがとうございます。台湾ファンとの情報網が増えて嬉しい限りです。こちらからもTBさせて頂きました。よろしくお願いします。

早速白兎さんのブログも訪問させて頂きました。お茶にお詳しいのですね。紹介されていた「吉祥草茶坊」という茶芸館、とっても雰囲気が良さそうで次回に行って見たいと思っていますが、いかがでしたか?

こちらのブログも更新して行きますので、またのぞいてください。
返信する
台湾の茶 (白兎)
2006-04-14 14:08:07
「吉祥草茶坊」、静かで、気取りが無くていいところですよ。台北市内ではここにしか行ってないので、えらそうなことは言えませんが、坪林や猫空まで足を伸ばすと、新鮮な茶葉料理に出会えますよ。
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