ストラスブール STRASBOURG
リクヴィールからいったんコルマールへ戻り、電車でストラスブールへ。30分ほどで着くとはいえ、リクヴィールでのんびりし過ぎたうえに、当てにしたバスは待ちぼうけに終わり、タクシーを呼んだりして時間を更にロス。ストラスブールのホテルに着いたのはもう5時近かった。
予約していたホテルは町の中心から少々離れたオランジェリー公園の近くにある「ジャン・セバスチャン・バッハ」。メゾネットタイプの広々とした4人部屋が朝食付きで90ユーロというリーズナブルな価格。こんなホテルでゆっくりと過ごしたい気もするが、せっかく世界遺産のストラスブールに来たのだから!と早速町中へと出かけた。
【下中】ストラスブールにはしゃれたスマートなトラムが走っていて、これでカテドラルのそばまで行った。息子はもうこれに夢中。
【右下】アルザスの民族衣装やアルザス料理を題材にした絵葉書が並ぶ。
【カテドラル/Cathédrale】
有名なストラスブールのカテドラル(左上)。最初に側面から見たときは「うん、なかなか!」ぐらいの印象だったが、木骨組みの建物越しに夕日を浴びて聳える真正面から見上げたカテドラルは「おおお~ッ!!」っと感嘆の声を上げるほどのすごい眺め。
いろいろな町にでかくて有名な大聖堂はあるが、ストラスブールのカテドラルはそのどれとも違う異彩を放っていた。平面を基調にし、高い塔を従えたファサードの迫力と、通りの両側に建ち並ぶ建物とのコントラストがカテドラルを更に印象深いものにしている。
そして夕日を浴びたときに黄金色に燦然と輝く姿は恐らく計算されてのことであろう。実際、日が傾いた頃のカテドラルは神々しい光を放って見る者を圧倒する。
【右上】カテドラル裏手から運河を周遊する遊覧船が出ている。8時出発の船に乗った。川風を浴びながらの夕涼みができると思っていたのだが、乗った船はシャトルタイプで、透明カプセルにすっぽりと覆われていて外気とは隔絶されていた。カプセルは全天透明なので眺めは申し分ないのだが、なんだか水槽の金魚になったような気分で圧迫感があった。オープン型の船もあるみたいなので、天気が良くて時間に余裕があれば、オープンタイプに乗れる時間を調べてそっちに乗ったほうがいい。
船は1時間かけて運河を大きく周り、音声ガイド付きでストラスブールの町を見学できる。途中、運河の水位の違うところでは水門を使って行く先の水位と同じにしてから進むというところが2箇所あり、おもしろかった。1周する頃はあたりは暗くなり、灯りに照らされた町が運河に映し出されていた。
【右上】旧市街南西にある「プティト・フランス(Petit France)」は、運河沿いに中世の町並みが最もよく保存されていている地区。ドイツ風の木骨組の家が運河に映る。
【左下】アルザスの名物料理「ベッコフ(Baeckeoffe)」はアルザス風肉じゃがといった感じ。ブイヨンのしみたじゃがいも、野菜、柔らかい肉などとてもおいしい。ベッコフ用の陶器の器は郷土色豊かな色合いとデザインが印象的で、おみやげ屋などでもよく見かけた。ワインはもちろんアルザスワイン!
大急ぎで荷物を預け、タクシーで待ち合わせの場所へ。家族は待ちくたびれた様子。「10ユーロしか持ってなかったからもしかしてお金がなくて困ってるのかと心配してた」と妻。なかなか冷静な考察、、、
観光に残された時間はもう僅か。それでもカテドラルには入れ(その10分後ぐらいに閉められてしまった)、プティット・フランスのあたりを散歩し、スーパーでアルザスワインを買った。でもまだドイツにはないクグロフを食ってない。そのクグロフもパン屋で見つけて買うことができた。
ドイツへ向かう電車の中、アルザスを離れてようやくクグロフを食べた。なんだかパサパサのマドレーヌといった感じ。
でもよく噛んでいるとおいしさが口の中に広がってきた。ふぅぅ。。。ストラスブール… そもそも滞在時間が短すぎた。その上お金の事件。。また来なきゃな。
《旅の教訓6》
ひとつの町を楽しむには最低24時間は滞在すべし!
ヴィースバーデンへ
pockn 2006夏のヨーロッパ旅行 メニューへ
リクヴィールからいったんコルマールへ戻り、電車でストラスブールへ。30分ほどで着くとはいえ、リクヴィールでのんびりし過ぎたうえに、当てにしたバスは待ちぼうけに終わり、タクシーを呼んだりして時間を更にロス。ストラスブールのホテルに着いたのはもう5時近かった。
予約していたホテルは町の中心から少々離れたオランジェリー公園の近くにある「ジャン・セバスチャン・バッハ」。メゾネットタイプの広々とした4人部屋が朝食付きで90ユーロというリーズナブルな価格。こんなホテルでゆっくりと過ごしたい気もするが、せっかく世界遺産のストラスブールに来たのだから!と早速町中へと出かけた。
【下中】ストラスブールにはしゃれたスマートなトラムが走っていて、これでカテドラルのそばまで行った。息子はもうこれに夢中。
【右下】アルザスの民族衣装やアルザス料理を題材にした絵葉書が並ぶ。
【カテドラル/Cathédrale】
有名なストラスブールのカテドラル(左上)。最初に側面から見たときは「うん、なかなか!」ぐらいの印象だったが、木骨組みの建物越しに夕日を浴びて聳える真正面から見上げたカテドラルは「おおお~ッ!!」っと感嘆の声を上げるほどのすごい眺め。
いろいろな町にでかくて有名な大聖堂はあるが、ストラスブールのカテドラルはそのどれとも違う異彩を放っていた。平面を基調にし、高い塔を従えたファサードの迫力と、通りの両側に建ち並ぶ建物とのコントラストがカテドラルを更に印象深いものにしている。
そして夕日を浴びたときに黄金色に燦然と輝く姿は恐らく計算されてのことであろう。実際、日が傾いた頃のカテドラルは神々しい光を放って見る者を圧倒する。
【右上】カテドラル裏手から運河を周遊する遊覧船が出ている。8時出発の船に乗った。川風を浴びながらの夕涼みができると思っていたのだが、乗った船はシャトルタイプで、透明カプセルにすっぽりと覆われていて外気とは隔絶されていた。カプセルは全天透明なので眺めは申し分ないのだが、なんだか水槽の金魚になったような気分で圧迫感があった。オープン型の船もあるみたいなので、天気が良くて時間に余裕があれば、オープンタイプに乗れる時間を調べてそっちに乗ったほうがいい。
船は1時間かけて運河を大きく周り、音声ガイド付きでストラスブールの町を見学できる。途中、運河の水位の違うところでは水門を使って行く先の水位と同じにしてから進むというところが2箇所あり、おもしろかった。1周する頃はあたりは暗くなり、灯りに照らされた町が運河に映し出されていた。
遅い夕食を終えてホテルへ帰ろうとしたとき、カテドラルのファサードを使った音と光のスペクタクルなショーが始まった。モーツァルト生誕250年を記念したイヴェントということで、モーツァルトの音楽に合わせてカテドラルが様々にライトアップされていく。 このライトアップの光線は多彩な色を使っているだけでなく、いろいろな光の当て方をするために、ファサードの幾何学模様の彫刻が実に印象的に浮かび上がってくる。 音楽はモーツァルトの壮麗な「ジュピターシンフォニー」からいつしか、モーツァルトが死の床で筆を折った「レクィエム」の悲しみを湛えた「ラクリモーサ(涙の日)」に変わった。それに合わせて照明も深みを増す。大勢の人達が道路にしゃがんだり、寝そべったりしながらこの光と音のショーに酔いしれていたが、実際SFの世界に引き込まれたような気分になった。最後の「アーメン!」の余韻が消えると、光は通常のライトアップになり、現実の世界に引き戻された。大きな拍手が沸いた。食事が遅くなったおかげで良いものをみることができた。 |
ライン川でドイツと国境を接するフランスのアルザス地方は、これまで何度もドイツとフランスで領土を争ったという歴史を持つ。そうした歴史も背景に、アルザス地方には多くのドイツ系の人々が住んでいるというが、Wikipediaによると、彼らはドイツの方言の一つであるアルマン語を話しているそうだ(もちろんフランス語も話す)。 そういえばあちこちにあるワインレストランに"Winstub"という看板をよく見かけたが、ドイツ語でワインルームを意味する"Weinstube"によく似ている。これはアルマン語だったわけか。 フランス語はからっきしダメだがドイツ語なら不自由しないpocknだが、アルザスでドイツ語を話す人が多いのは戦争が背景にあるということで、こちらからいきなりドイツ語を使うことは憚られて英語を使うようにしていた。でも、アルザス人は文化も言語もドイツに近いことを考えれば、ドイツ語でどんどん話しかけても問題ないのかもしれない。 実際、英語よりもドイツ語が話せる人によく出会ったし、スイスの人がしゃべるドイツ語よりもずっと聞き取りやすかった。ヨーロッパは国境が必ずしも言語や文化圏の境界線ではないことが多い、ということを改めて感じた。 |
【右上】旧市街南西にある「プティト・フランス(Petit France)」は、運河沿いに中世の町並みが最もよく保存されていている地区。ドイツ風の木骨組の家が運河に映る。
【左下】アルザスの名物料理「ベッコフ(Baeckeoffe)」はアルザス風肉じゃがといった感じ。ブイヨンのしみたじゃがいも、野菜、柔らかい肉などとてもおいしい。ベッコフ用の陶器の器は郷土色豊かな色合いとデザインが印象的で、おみやげ屋などでもよく見かけた。ワインはもちろんアルザスワイン!
ストラスブールに泊まった翌朝、手持ちの現金がなくなってきたので近くのATMから50ユーロほど出そうとしたら「残高が足りない」という表示で蹴られた。 「えっ?もうそんなに使ったっけ… このところのユーロ高は相当なもんだなぁ…」 仕方なく20ユーロに金額を下げたらそれは引き出すことができた。トラベラーズチェックがまだあるとはいえ、何だか心配だ。 今日は昼過ぎにはストラスブールを発って、ドイツのヴィースバーデン(Wiesbaden)へ向かう。昨日の夕方に着いたストラスブールは、まだ船で運河を巡ったぐらいでろくに町も歩いていない。まずは駅に荷物を預けてから町を散策することにしたが、小さい子連れだと動くにも余計時間がかかる、ということで時間節約を最優先して、お金もないのにホテルからタクシーでまずは妻と子供達をカテドラルの近くで降ろし、pockn一人で駅まで行ってそこで荷物を預け、カテドラルの前で待ち合わせることにした。さっき下ろした20ユーロのうち10ユーロを妻に渡し、その後駅でタクシー代を払ったらもう手持ちが殆どなくなってしまった。 駅の荷物預かり所でスーツケースとでかいリュックを預けようとしたら、1個につき前払いで5ユーロ、合計10ユーロかかるという。 「後払いじゃダメ?」 「ダメです」 「クレジットカードじゃダメ?」 「ダメなんです」 「トラベラーズチェックは?」 「もちろんダメです」(ヨーロッパはトラベラーズチェックを現金感覚で使うことは殆どできない) こんな問答をした挙句、2つの大きな荷物を預けられないまま近くのATMへ。10ユーロぐらい余ってないかとやってみたが、20ユーロからしか引き出せない。クレジットカードを使ってキャッシングしようとしたがダメ… 仕方なく荷物を抱えて近くの銀行まで行った。そこでトラベラーズチェックを出したら、 「申し訳ありません。ここではトラベラーズチェックの両替は扱っていません。」 「じゃあ、日本円は?」 「それも扱ってないんです」 「そんなー、どこか近くで両替できるところないんですか?」 「さあ、わかりませんねぇ…」 さあ困った。ただでさえ限られたストラスブールでの観光時間がこんなことでどんどん過ぎて行く。家族との待ち合わせ時刻も近づいている。かといって、この大荷物で観光なんてできやしない… 途方に暮れてまた駅に戻り、さっきの荷物預かり所に事情を話して後払いを頼んだけれど、もちろん断られる。 こうなったら当たって砕けろで、日本人風の旅行者に声をかけ 「多めに日本円を払うので少しユーロを分けてもらえませんか」 と頼んでみたが、 「ごめんなさい… 私も今殆どユーロがないんです」 という答え。次に声をかけた人は日本人じゃなかった… さあさあいよいよ困ったぞ。 気持ちはどんどんあせっていく。。。「そうだ、ヴィースバーデンまでの切符を一旦払い戻そう!」と思い浮かび、荷物を引きずって切符売り場へ。 ストラスブールの駅はやたらとデカイ。ようやくたどり着いた切符売り場は結構な行列。「あぁぁぁ、こんなことやっているうちにもう町を見る時間はなくなっちゃうかも… 待ち合わせの時間も過ぎてるし、家族も心配してるだろうなぁ。。。」 やっと自分の順番となり払い戻しを申し出ると 「4ユーロの手数料がかかりますが…」 もちろんそんなことは気にしてはいられない。コンピューターに向かってなにやら打ち込んで出てきた紙を渡された。 「この切符はクレジットカードで買ったものなので、手数料を差し引いて戻しておきました」 「な・な・なんだって?それじゃあ払い戻す意味がないんですよ!いまどうしても現金が必要なんです。切符代を現金でもらえませんかぁ???」 「それはできません…」 ガーン!!! おれは何のために窓口に並んで、わざわざ手数料まで払ってせっかく買った切符を払い戻したのか!!?? もうダメだ。。。カテドラルの中も見れないし、クグロフも食えない。 もう完全に失意に打ちのめされたが、でも何とかしなければ。観光はあきらめてもとにかく家族のもとに行かねば! そうだ大きなホテルなら日本円やTCの両替をしてくれるかも… 大荷物を引きずって大きなホテル目指して歩いているうちに雨がぽつぽつと落ちてきた。なんだか悲惨な光景の条件が揃ってしまった感じ。雨の中、荷物のせいで傘もさせずにとぼとぼと歩くpockn。。。 最初に聞いたホテルでは両替はできなかった。次のホテルへ向かう途中に銀行がもう1件あった。神の助け!ここでようやくトラベラーズチェック200ユーロ分を手数料なしで替えることができたのだ! 旅行でこんなにお金に困ったことは初めて。お金のありがたさがつくづく身にしみた。こんな時、あなたならどうしますか? 《旅の教訓5》 キャッシュカード用の口座には有り余るほどのお金を入れておくこと!!! |
大急ぎで荷物を預け、タクシーで待ち合わせの場所へ。家族は待ちくたびれた様子。「10ユーロしか持ってなかったからもしかしてお金がなくて困ってるのかと心配してた」と妻。なかなか冷静な考察、、、
観光に残された時間はもう僅か。それでもカテドラルには入れ(その10分後ぐらいに閉められてしまった)、プティット・フランスのあたりを散歩し、スーパーでアルザスワインを買った。でもまだドイツにはないクグロフを食ってない。そのクグロフもパン屋で見つけて買うことができた。
ドイツへ向かう電車の中、アルザスを離れてようやくクグロフを食べた。なんだかパサパサのマドレーヌといった感じ。
でもよく噛んでいるとおいしさが口の中に広がってきた。ふぅぅ。。。ストラスブール… そもそも滞在時間が短すぎた。その上お金の事件。。また来なきゃな。
《旅の教訓6》
ひとつの町を楽しむには最低24時間は滞在すべし!
ヴィースバーデンへ
pockn 2006夏のヨーロッパ旅行 メニューへ
家族でこんな旅ができるなんてすばらしいことですねー。pocknさんの子どもたちがうらやましい。。
スイスのハイキング、写真で垣間見ただけでも夢みたいです!僕もいつの日か必ずいきたいと思います(^.^)!!
*旅の教訓、参考にします(*^_^*)。
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