facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

祝!! モーツァルト生誕250周年目の誕生日

2006年01月27日 | pocknと音楽を語ろう!
 2006年1月27日(金)
 
今日は大好きなモーツァルトの250回目の誕生日という記念すべき日だ。以前騒いでいた没後200年は1991年だったわけだから、もうあれから15年も経ったということを知り、時の流れの早さに驚く。

好きな作曲家はたくさんいる中で、モーツァルトというのは僕にとって特別な存在。クラシックに本格的に目覚めた中学時代よりはるか以前、小学校に入る前から夢中で聴いていた曲が「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。幼心に「なんてきれいな曲だろう」と感じたのだろう。繰り返し繰り返し、それこそレコード針が擦り切れるまで聴いて、全楽章を空で歌えるほどに頭にインプットされていた。幼児だった僕の心をこれほどまでに捉え、今でも引きつけ続けている音楽を作ったモーツァルトって本当にすごいと思う。

素晴らしい演奏で聴くモーツァルトの音楽は、演奏者からもモーツァルト自身からも離れて、一つ一つの音そのものに命が宿り、音たちが歌ったり、踊ったり、喜んだり、悲しんだりしているのを感じる。音たちは決して何かを強引に押し付けてくることはなく、聴く者の心を自由な空間へと解き放ってくれる。どこまでも自然で優雅で軽やかで、何よりも「歌」がある。

シンプルな譜づらの一体どこに、これほどの魅力が秘められているのだろうか。「誰にも解くことはできない謎」と思っていた時期もあったが、楽譜を少し詳しく見てみれば、「普通の作曲家ならこうなるだろうところが、こんな風になっている」という発見がすごく多いことに気づく。その「こんな風になっている」ところこそ、モーツァルトがモーツァルトたる所以なのだが、そうしたモーツァルトのアイディアはまさに深遠にして無限。ちょっとした、さりげない顔や言葉の表情の変化が、人の心を大きく動かすことがあるように、モーツァルトは微妙な音たちの揺らぎがもたらす効果を知り尽くしている。こんなことは他の誰にも真似することはできないだろう。

今年はいつにも増してモーツァルトにたくさん触れることができるのは嬉しい。モーツァルトを聴く喜びを共有できる仲間が増えることにも期待したい。今さらっているイ短調のソナタをなんとか完成させたいなぁ~。アンサンブルでもモーツァルトをやりたい!みなさんもいっぱいモーツァルトに触れてくださいね。ゴールデンウィークにやる「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」はおすすめですよ。家族連れで出かけてはいかがでしょうか。
http://eee.eplus.co.jp/s/LFJ/index.html

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 沼尻竜典指揮トウキョウ・モ... | トップ | トッパンホールランチタイム... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (「ざこぶ」こと「へろし」)
2006-01-29 23:48:06
あっ、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」は私も去年行きましたよ。

お祭りみたいで(ってお祭りか)楽しかったです。

今年は去年の成功を聞きつけた人がたくさん押し寄せて一段と賑やかになりそうですね。
返信する
ラ・フォル・ジュルネ (pockn)
2006-02-04 13:52:42
ざこぶことへろしさん、初コメントありがとうございます。ラ・フォル・ジュルネのチケットの一般発売は明日だそうですが、もうかなり品薄状態だそうです。ぼくは早々に5公演分予約しました!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

pocknと音楽を語ろう!」カテゴリの最新記事