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植物のふしぎ

植物をはじめ、生物のふしぎな生態をレポートします。
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変わった花の多いラン科バルボフィラム属

2025年03月17日 | 園芸

今年2025年に行った蘭展ではバルボフィラム属が出品されていなかったので過去撮影の写真で紹介したいと思います。

バルボフィラム属(Bulbophyllum)

 

 Bulb. echinolabium

 リップが変化して長めの距になっています。当時のメモに、この花はかなり臭いと書かれていました。今ではどんな臭いだったかは覚えていませんが・・。一般の植物は、良い香りと距に貯めた蜜でポリネーターを誘うのですが、この植物は違っているのかもしれません。距に貯まっているのも蜜ではなくて臭い液体なのかも?。花の中心部もなんか動物の肛門みたいだし。。。ポリネーターは長い距があるから蛾?それとも臭いに惹かれてくるハエかな?


Bulb. lobbii

 塊に変化した唇弁(リップ)が、蝶つがい構造でバランスよく支点に乗っています。そのため、わずかな風でも、ぷらぷら揺れるので、この動きがポリネーターを誘うのではと思います。野生ではどんなポリネーターが関わっているのでしょうか。大変興味深い品種です。

 ポリネーターは、ぷらぷら揺れるリップを「えさ」or「宝物?」と思い込んで捕らえようとするに違いありません。しかし、リップは支点にしっかりくっついているので持ち去れません。勢い余ってリップごと「くるりん」と回転してコラムの先端に頭突きまたは背中で体当たりしてしまうのだと思います。そして花粉塊がポリネーターに付いてめでたく運ばれるという訳。よく観察すると、リップのコラム側にハート型のように切れ込みが入っています。これは、開花前リップをコンパクトに収納していたことによりますが、「くるりん」となったときに支柱が邪魔にならないようにするためでもありますね。リップの可動範囲を最大限にとるための細工だったのです。進化ってすごい!


以下の2つは品種名が定かではありませんでした。Bulb. picturatum ?

この品種はラテラルセパルが前方に伸び、重なり合って合着しています。まるで一枚の穴の開いた花びらのようです。リップは、Bulb. lobbiiと同じように塊に変化し、ぷらぷら揺れる仕組みになっています。

Cirrhopetalum属に分類されている場合もあります。

 

リップや背萼片の様子が上の品種とほんの少し違っていますが、そっくりな近縁種です。

 写真を見ていて気づいたのですが、このタイプの花は虫に擬態しているのですね?合着したセパルが羽で、光沢のあるリップが虫の胸部に見えます。ドーサルセパルにひょろひょろと糸のように伸びているのは触角をイメージしているのかもしれません。花が虫の形に似てくるのだから共進化ってすごいですね。

 予想される受粉方法は。。。虫に擬態して、それを捕食しようとやってくる昆虫を受粉に利用する。または、雌と思い違いして交尾にやってくる雄を受粉に利用するのかな。。。既に、研究されているのかもしれません。

ネット上にあるバルボフィラム属の写真を見ていると、色々な虫に擬態しているのではないかと想像されます。羽アリに見えたり、ヨコバイに見えたり、甲虫に見えるものさえありました。

【まとめ】

  1. この属には、形、色、においなどが風変わりで興味深い植物が含まれます
  2. Bulb. picturatumは虫に擬態しているのでは?と想像しました
  3. 花の香りや構造の動きなどは実際近くで観察しないと分かりません

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