
以前紹介した香りの良い植物・・
良い香りのする植物の特集・花編
まだ紹介しきれていなかったので今回取り上げたいと思います。
まずはフジの花。最も好きな香りの植物です。
5月3日撮影。写真よりも房が長く伸びた年もありました。
この花はクマバチも好きでよくブンブン言わせて飛んできます。
そして・・
翼弁+竜骨弁にしがみついて蜜を吸う体勢になります。すると竜骨弁が押し下げられて普段はそれに隠されている蕊が外に出てきてクマバチのお腹に花粉をなすりつけるという仕組みです。マメ科の植物はほとんど同じ仕組みで虫に花粉を運ばせています。
力強いクマバチの訪花を受けると花が壊れかかって蕊が戻らないものも出てきます。
このようにハチに依存する受粉システムのため紫外線領域にネクターガイドを持つものも多いです。
旗弁の中央、可視光領域では白い部分は紫外線を吸収しています。翼弁は紫外線を反射する性質ですが、逆光で旗弁に光を遮られると途端に黒っぽく写ります。可視光・紫外線領域両方で明るい旗弁を背景に翼弁が暗く見えます。対比効果によるアピールです。
次はスズラン・・
ドイツスズラン
5月8日撮影。一株から地下茎で増えて群生しました。近くを通るだけで咲き始めたとわかるくらいの香りです。香水や芳香剤にも利用されているように良い香です。
ハゴロモジャスミン
5月17日撮影。5日前の12日に咲き始めました。これも強い香りを放っています。家の中では隅々まで香って気持ち悪くなるくらい。それで外に出しても香り続けているほど強烈です。この香りの成分の中に糞便中にも含まれるインドールやスカトールが含まれているそうです。それらの濃度が濃いと糞便臭に感じるものが、ジャスミンが発するくらい薄くなると良い香りに感じられるという。嗅覚って面白い仕組みですね。
そして最後は・・
ハニーサックル
5月21日撮影。スイカズラです。園芸品種のため葉に斑が入っています。これも香水のような良い香りがしています。アパートに住んでいた時、近所でこの花が咲いていて前を通るたびに香っていました。庭付きに住めたら絶対この植物を植えようと決めていたほどです。二つの花が仲良く並んで咲くのもいいところ。そして開花時は白色だったものが老いてくるとそろって黄色になります。枯れた黄色ではないのでこれを金色に見立てて「金銀花」とも呼ばれています。いろいろな意味で縁起が良さそうな植物です。
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