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植物のふしぎ

植物をはじめ、生物のふしぎな生態をレポートします。
🌷ガーデニング・家庭菜園・草花と自然🌷

アメリカフウロとハクサンフウロの花

2025年05月06日 | 野草・山野草

庭に今まで見かけなかった雑草が生えていたので紹介しますね。色々新規参入者に出会えるからたまには草取りをサボるのも悪くはないかも知れません。

アメリカフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)

どこから来たのだろうと思っていたら、近くの道路脇に咲いていました。この植物、葉っぱは深い切れ込みになっています。ピントがボケていますがなんとなくわかりますか。そして とても小さくて5枚の花弁を持った花を咲かせます。1cmもないくらいです。

フウロソウ科の植物たちは紫外線の反射と吸収を利用してネクターガイドを表現し、それを認知できるハチの仲間にアピールしています。それを調べてみると・・

花弁にある筋と花の中心に近い側は暗く写っており紫外線を吸収していました。それ以外は明るく反射していることがわかりました。この写真からも紫外線によるネクターガイドの進化が想像できます。

  1. 蜜は花の中心部分にあります
  2. 葉が茂る中で虫に対して花を際立たせるためには光や紫外線を反射させることが有効です
  3. 花の中心部分は構造的な理由から光が届きにくく紫外線の反射も少なくなりがちです
  4. すなわち、紫外線が反射している花の中で中心部で吸収していれば、日光に照らされてたとしても中心をアピールできることになります
  5. そのようなことから中心付近で紫外線吸を収する花が進化してきたと推測できます
  6. 花弁にある筋模様については、ヒトと同様に虫たちの視覚に対しても方向を指し示す効果があるのだと思われます

偶然ヒメハナバチの仲間が訪れていたので観察していると・・

ありゃ!花弁と萼の間に口を差し込んで蜜を吸っていますねぇ。あまりに無謀なことをするものだから花が壊されてしまいました。蜜を吸い終わった手前の花では花弁が外れかかっている!

【まとめ】

  1. 草取りをサボると見たこともない草が生えてくることがあります
  2. フウロソウ科の植物は紫外線の反射と吸収を利用してネクターガイドを表現しています
  3. 花の中心部で紫外線吸収するように進化してきた経緯は推測することができました
  4. ヒメハナバチの仲間の訪花では花弁と萼の間に口を差し込んで蜜を吸っていました

【今後】

  1. 雄性先熟かどうか・・花が小さいので観察するのが大変そう
  2. 実とタネも面白い特徴があるので観察したいと思います

以下、過去レポートの再掲です。

  • ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)

多年草です。フウロソウ属の花はいずれも雄性期の後に雌性期になります。開花当初、10本の紫色の葯から花粉が出されている間は赤色の柱頭は閉じて受粉できないようになっています(写真左)。花粉が終わった頃に赤く印象的な5本の柱頭が外側に展開し始め受粉可能になります。まもなく、葯は落ちてしまい、花の中心は雌しべだけになり雌性期になります(写真右)。雄性期と雌性期は花の中心の様子が大きく違うので、この花の変遷を知らない人は別種の花かと思うかもしれません。このように雄と雌の期間を分けることにより、自家受粉をさけ、シマハナアブなどの昆虫に別の株から花粉を運んでもらって受粉する工夫をしています。そのことを雄性先熟といいます。そしてその後、花弁が落ちてがくが閉じ、果実への成熟が始まります。果実は黄色から黒色に熟します。秋の晴天の元、乾燥したときに5個の黒い種がはじき飛ばされて周辺に散布されます。

  • ゲラニウム ブルーサンライズ (フウロソウ科フウロソウ属)

アメリカフウロより花が大きいので紫外線吸収パターンがよくわかります。

 野生のハクサンフウロに似ています。可視光写真では花弁基部は明るく写っているのに対し、紫外線写真では花の中心に吸収があり黒っぽく写りました。また、花弁にある筋模様も紫外線をよく吸収していました。

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エノキの新緑と害虫

2025年05月05日 | ガーデニング

新緑の季節になりましたね〜。ということで、鉢栽培しているエノキの紹介です。

本日のエノキ・・

庭でエノキを育てている家は少ないと思われます。というのも、江戸時代 好まれて一里塚に植えられたように成長が早く巨大になる木だからです。国蝶のオオムラサキの食草でもあるので、蝶の飼育を趣味とする人くらいでしょうか。

当家にある理由はというと・・新たな家に越してきて自然に生えた植物は一通り育ててみて取捨選択しようと決めていました。最初に生えてきた未知の植物がこれでした。おそらく鳥のフンから発芽したのでしょうね。生えた所に放っておいたら2年くらいで身長以上の高さになって慌てました。あまりの成長スピードに恐怖を感じたほどです。そこで樹種を調べて初めてエノキということを知りました。とりあえず鉢に移して様子を見ることにしたのです。移植の時は太い根が四方に張り巡らされていて掘り上げるのにも苦労しました。太い根を切られても枯れずに10年近く生きています。それほど丈夫な木なのです。

根元はというと・・

直径35cmくらいのプラ鉢に植えてあります。確保してあったウォータースペースもなくなってきたなぁ。幹回りが太くなって大木の風格さえ感じられます。一昨年植え替えたときは鉢から抜けずに壊しました。既に鉢から抜けそうにない雰囲気出てますし来年くらい植え替えたほうが良さそうかも。

美しい新緑です。この若々しい黄緑色を見ていると元気が出ますよね。

昨年、エノキワタアブラムシが大発生した時、その被害で葉っぱが一枚も残っていない枝が生じました。その枝が将来どうなってしまうのか観察するために麻縄を縛っておきました。どうなったかというと・・

麻縄を縛ったすぐ上に若芽が出ている他、その枝は全て枯れていました。この枝以外の麻縄枝も似た感じの結果になりました。

葉っぱを失った枝はその後枯れやすいんですね。

新緑だからまだ居ないと思ったら・・

この白いふわふわしたワタみたいなのがエノキワタアブラムシ。これがいると排泄された甘露で床がベトベトになります。既に幼虫もたくさんいるから早く駆除しないとまた葉っぱが無くなってしまう。。去年は薬を用いたのに絶滅しませんでした。薬剤耐性を持っているのか、身に纏っているロウ物質が防御しているのか、あるいは飛んで逃げるので再飛来なのか。よくわかりませんでした。粘着テープで駆除した方がいいかも知れません。しかしこの方法は被害初期だけ可能。鉢植えとは言え葉っぱの数はかなり多いから被害が拡大したらその方法では無理そう。

それからクロウリハムシも葉っぱを喰っていた!!ウリ科の植物だけではないんですね。名前に騙されてしまいました。

居たら嬉しいオオムラサキの幼虫は今年も見当たりませんでした。これまでもオオムラサキの幼虫を見かけたことはありません。

【まとめ】

  1. エノキの新緑は美しいです
  2. エノキは鳥のフンを介して分布を拡大させています
  3. エノキの成長は恐ろしいほど早いので、庭で見つけたらすぐに抜いたほうが良いです
  4. エノキの害虫・エノキワタアブラムシの被害で枝が枯れることもあるので注意が必要です
  5. そのアブラムシを目当てにテントウムシが黄色い卵を産みつけることがあります
  6. 昨年、アブラムシを大発生させてしまった原因の一つにテントウムシの卵だということを知らずに全て除去したことが挙げられます
  7. ワタアブラムシは薬剤が効かないことがあるので処理後に効果判定のチェックが必要です
  8. ウリハムシの仲間もエノキの新緑を食べていました
  9. 国蝶オオムラサキの食草ですが栽培してから一度も見かけたことはありません
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鉢植えハルジオンは魅力的か

2025年05月04日 | 野草・山野草

ハルジオンは今では春から初夏の雑草という扱いです。しかし、大正時代に北アメリカから渡来した当初は園芸的価値があったそうです。今ほど園芸品種が溢れていなかった時代でありハルジオンの花でも綺麗と見られていたのですね。

そこでハルジオンを鉢に植えて鑑賞してみようと考えたわけなのです。普通のレンズでは魅力的に撮れなかったのでF=1.8の望遠レンズを久しぶりに持ち出してみました・・

明るいレンズで背景をボケさせて引き立てようとしました。背景はタイムの群生です。タイムと同じ仲間のイブキジャコウソウも大きな群落を作ることがあって夏山でそれに出会うとホントに感動しますよ。イブキジャコウソウも良い香りがします。おっと、今日の主役はハルジオンでした。

背景を暗くして花を際立ててみました。どうでしょうか。ハルジオンの魅力を感じていただけましたでしょうか。果たしてこれが大正ロマンなのか?

親から貧乏草って教えられて育ったからどこからどう見ても貧乏草にしか見えませんでした。なんといっても花弁の細さと薄いピンク色が薄幸な感じを醸し出しているのですよね。それと、茎が長くて鉢から離れたところで咲くところも今の時代には合っていないのかも知れません。花が小さいから切花でも使えそうにないですし。似た仲間のヒメジョオンの方はもう少し花弁に幅があり色も淡紫色でオシャレ感があるのですがね。

それでもしばらくは栽培を続けてみようと思います。そのうち愛着出るかも知れないから。

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鉢植えした水栽培ヒヤシンスのその後

2025年05月03日 | 園芸

アスピリン処理などヒヤシンスの水栽培の経過観察は・・

ヒヤシンスの水耕栽培・結果

でレポートしました。その後透明なスリット鉢に植えて様子を観察していました。

写真左が、水栽培の間 水道水を用いたコントロール、中央がメネデール添加、右が1週間アスピリン処理後に水道水に切り替えたものです。

それを同じ培養土で透明なスリット鉢に植えて黒い鉢で二重鉢状態にしました。ある程度の元気があるのはアスピリン処理のものだけでした。鉢の中を見てみると・・

ご覧のようにアスピリン処理だけ根が出ているのがわかりました。それ以外の二鉢は外からは全然根が確認できませんでした。それらはどうなっているのか気になったので代表してメネデール処理の鉢を崩して様子をみたところ

鉢植えした後に球根から出たとみられる根がわずかにあったものの、水栽培の時にあれだけ豊富にあった根は全て腐っていました。見るに耐えない写真なのでここには載せませんけれども。

水栽培で出した根は土に植えた後ではほとんど役に立たなかったのかも知れませんね。鉢に植えられて新たに根を出す必要があったのにアスピリン処理以外の二つの球根は萎みが大きく体力を残していない感じだったですから。

【まとめ】

  1. アスピリン処理以外は鉢植え後成長が良くありませんでした
  2. アスピリン処理だけが透明スリット鉢の外から新たな根が確認できました
  3. アスピリン処理の球根においても庭植えヒヤシンスに比べると状態は良くありませんでした
  4. 成長の良くない鉢を崩して根の様子を確認したところ水栽培の時に出ていた豊富な根は全て腐っていました
  5. 水栽培後に土に植えて球根を太らせるためには土に適応した新たな根を出す必要があり、球根にその体力を残しておく必要があると考えられました
  6. 水栽培の期間、根をたくさん出させないようにして体力を温存しておくことが大切だと考えられました

【今後】

  1. 今回は、アスピリンにより水栽培期間の根を抑制しましたが、栽培開始時期を変えるなどの工夫でも発根量を抑えられないか試してみようと思いました
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小松菜で培養土の比較試験をします

2025年05月02日 | 家庭菜園

過去に培養土の比較試験をしたことがありました。小松菜を用いて成長の比較試験をしたところ、商品によって思いの外成長に差が出ました。簡単に言うと、最低価格の培養土は成長が芳しくなかったと言うことと、中程度の価格帯の商品でも高額商品と同等以上のものがあったということでした。それ以降、そのコストパフォーマンスの良い商品を愛用していたわけなのですが・・

最近、感覚としてその培養土を使っても生育の様子が以前と違うかな〜と感じるようになって。培養土のパッケージを良く見たところ、パッケージは同じで販売業者名だけが変わっていました。培養土は重いので輸送コストの面から製造業者も含めて変えたのかもしれません。・・と想像したのも、元の製造業者がある圏内の系列店では変更されていなかったので。

と言うことで、私の思い過ごしかどうかを確かめることも含め、複数のホームセンターから14Lで400円前後の価格帯の商品を集めて比較試験をしてみることにしました。

今後の結果を含め、企業名は伏せますね。個体差の影響を少しでも下げるために2ポットずつ調べることにしました。下段の6種類はホームセンター各社の中程度の価格帯商品です。左からA社〜F社とします。購入当時の価格やパッケージに書かれているセールスポイントなどは結果発表の時に載せるかもしれません。

上段の1種類は高価格帯の商品を園芸店で入手してコントロールとしたつもりでした。でもこの商品、ホームセンターの物とは見るからに違っており比較対象にならないかな。木片の混ざりが目立つし粒が大きいのでどちらかというと植木や山野草などに向いているといった印象です。

使用したタネは「はかた小松菜」有効期限は今年の10月のもの。比較試験ということで期限切れは使わずに新たに購入しました。タキイの種まき用培土を用いてプラグ苗を作り各ポットに移植して成長の様子を比べることにします。トレイの内側と外側の影響もできるだけ小さくするために数日毎に場所の入れ替えもするつもりです。

そして植えた様子をアップで撮影。ありゃ。株の中心にアブラムシがいますね。比較試験に甚大な影響が・・。明日にでも駆除したいと思います。


以前は価格帯を変えて比較試験をしたので培養土によってかなりの差が目立ちました。今回は類似の価格帯なので大きな差は見られないかもしれません。しかし写真で見てわかるように、土の外見が実に様々。なんとなくの印象でA社とC社の商品が良い成績になるのではないかと予想しました。そして高額コントロール商品は小松菜では良いパフォーマンスが見られないかも、と危惧しています。果たして!?

【まとめ】

  1. 過去に行った比較試験で、低価格の培養土は小松菜の成長が良くありませんでした
  2. 中程の価格帯の商品でも高価格の商品と同等以上の成長を見せた商品もありました
  3. 培養土は重い商品なので企業の都合で扱う商品や製造業社や配合が変わる可能性があります
  4. 今回の試験は小松菜に限ったことであり、植物の種類によって好みの土は変わります
  5. とはいっても今回の結果でコストパフォーマンスの良い商品をベースに園芸にも用いたいと思います
  6. ガソリン高の時代でもあり店舗までの距離も考慮に入れます
  7. 培養土は利用者の栽培コストを下げるためのものなのでコスト高になる商品は避けたいと思います
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