2025年5月12日に投稿した記事・・
キュウリの発芽
で、オクラやワタは発芽時に種皮が外れないトラブルが起きることがある一方でキュウリはそのような失敗はほとんどないことを示しました。その理由についてキュウリの胚軸にできる「ペグ」の働きについて記しました。12日の投稿以降、4粒のタネはそれぞれ成長しましたのでその経過を見てみます。
- 1番の写真は12日の記事に載せたものです。
- 2番は14日。種皮に包まれた子葉とペグの間がヘアピンカーブして立ち上がってきました
- 3番は16日。ペグと子葉の間の胚軸が伸びることでペグに種皮が引っかかって外れる仕組みです
- 4番は14日のもの。種皮が脱げる前にペグが種皮から離れてしまったタネがありました
- 5番は17日。4粒のタネのうち一番左のピンボケ子葉はペグによって種皮が外れた株でそれ以外は種皮が外れなかった株です
- 6番は20日。5番の写真で種皮が外れなかった3株のうち一株は子葉の成長により種皮が外れました
【まとめ】
- 土に埋まっている種子の場合、発芽後ペグと子葉の間がヘアピンカーブすることで土の抵抗を受け種皮が外れやすくすなります
- ペグと子葉の間の胚軸が伸びることでペグに種皮が引っかかって外れる仕組みです
- そういったことから土に埋められていない状態では種皮が子葉についたままになりやすいです
- その場合でも子葉が成長することで種皮が外れることになります
- 種皮が外れやすい別の理由として、発芽の早い段階で種皮にスリットが入り脱出口が広がることが挙げられます
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