数日前から冬越ししたカリブラコアが咲き始めています。今年は予想よりかなり早い開花になりました。
カリブラコアとペチュニアは近い仲間で色々比較されます。ペチュニアの花柄つみなどの手入れをすると手がベタついて気持ち悪いですよね。ということで今回は、腺毛と粘液について比較してみたいと思います。
カリブラコア・葉のマクロ写真。植物全体に短い毛が生えています。一方、ペチュニアは・・
ペチュニア・葉のマクロ写真。植物全体を覆っている毛はカリブラコアよりも長く、その先端から粘液が出ています。それによりベタつくため、葉のあちこちにキノコバエみたいな虫がたくさんトラップされていました。写真は載せませんが、植物の綿毛やゴミなどもたくさんくっついていました。
萼と花弁の腺毛を比較してみます。
上がカリブラコア、下がペチュニアです。腺毛の長さの違いがよくわかります。
顕微鏡写真は・・
40倍で比較。上がカリブラコア、下がペチュニアです。
カリブラコアの腺毛にも先端に球状のものがついていますが、乾いているものが多くほとんどベタつきません。一方、ペチュニアの方は粘液の量が多く湿っているのでベタつきます。
この粘液の役割について・・粘液によりアリやアブラムシなどの行動が制限されることから身を守っていると考えられます。同じ対策はアザミなどでも見ることができます。この性質、品種改良で何とかならないものかな・・一説には、日本ではアブラムシ媒介による病気にかかりやすいため あえてこの性質は残している、というのですが、消費者が毎年買い替えるのであれば関係ないような気もしますが。
【まとめ】
- ペチュニアは植物体全体に腺毛が生えており先端から粘液を出しているためベタつきます
- その粘液により小さな虫がトラップされます
- それにより、例えばアリやアブラムシなどの小さな害虫から身を守っていると考えられます
- カリブラコアにも腺毛がありますが、ペチュニアより短く小さいです
- そのため先端からの粘液は少量であり乾いていることが多いためペチュニアのようにベタつきません
- ペチュニアの手入れはこのベタつき悩まされます
- ピンセット利用などが良いかもしれません
- ベタつきによる植物体の汚れは宿命なので、挿し木などによる更新が必要です
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