*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

サンティアゴ巡礼・ルピュイの道(第11日目)Pelerinage sur le Chemin du Puy (11em jour)

2013-12-24 | ル・ピュイの道 Chemin du Puy en Velay
フィジャックのサン・ソヴール教会(フランスの歴史遺産)
Eglise Saint-Sauveur a Figeac (Monument historique)



ル・ピュイ巡礼路の旅 

第11日目:2013年10月5日(水)
行程:ドカズヴィル (Decazeville) 標高:225m → フィジャック (Figeac) 標高:194m
歩行距離:27km

  この日の朝は雨が上がっていましたが、曇り空でした。ジットの向かいにあるサン・ロッシュ礼拝堂(Chapelle Saint Roch)を見学した後、朝食を頂きました。管理人の奥さんに見送られて、8時頃に宿を出発しました。

 
サン・ロッシュ礼拝堂


見送ってくれた巡礼宿の奥さん

  出発しておよそ1時間が過ぎると、ロット川(Le Lot)が見えて来ました。



  この川に架かる橋を渡るとリヴァンアック・ル・オー(Livinhac le Haut)の市街地に入ります。巡礼路沿いにある教会の前を通りましたが、先を急いでいたのでそのまま通り過ぎました。

 

  この日はどんよりとした曇に覆われていて、時折小雨が降ったりする空模様でしたが、郊外の田園地帯に出ると大きな虹がかかっているのが見えました。この巡礼で、2度目の幸運に恵まれました。

 

  その後、アヴェイロン県(Departement d’Aveyron)の県境を越え、ロット県(Departement de Lot)最初の村モントルドン(Montredon)に、11時頃に到着しました。ここで、この巡礼道でどこでも見かけるような様式の教会に立ち寄りました。


モントルドンの教会

  その後、次の村サン・フェリックス(Saint-Felix)を目指しましたが、途中の小さな集落、ギランド(Guirande)には、サント・マリー・マドレーヌ礼拝堂(Chapelle Sainte-Marie-Madeleine)がありました。礼拝堂の外見は簡素な納屋の様な建物ですが、実は12-13世紀に建造されたフランスの歴史的記念建造物(monument historique)です。その内部には14世紀に描かれた貴重な壁画が残されています。


サント・マリー・マドレーヌ礼拝堂


礼拝堂内部の壁画
(1)聖マルコのライオン
(2)聖ルカの牛
(3)殉教者、聖ナンフェーズ
(4)恍惚とした聖マリー・マドレーヌ

  この礼拝堂を見学してから、ロット県のランドネー(徒歩旅行)を続けていると、緑の森に囲まれた湖が現れました。この景色を眺望できる道端に陣取って、昼食を取ることにしました。昼食としては、日本人の私のために巡礼宿の奥さんが特別に作ってくれたライスのお弁当を、深い感謝の気持ちを噛みしめながら、頂きました。


ギランドからサン・フェリックスに向かう途中の湖

  湖畔を出発後、サン・ジャン・ミラベル(Saint-Jean-Mirabel)の村を経由して、今回の最終目的地、フィジャック(Figeac)に向かいます。

  サン・ジャン・ミラベルに近づくと、梨に似ている実がなっている果樹がありました。仲間のフランス人によると、コワン(coing)と呼ばれる果実でした。日本語では「マルメロの実」ですが、日本では見たことがありませんでした。そのままでは食べられないが、ジャムに加工して使われるそうです。



  サン・ジャン・ミラベルに着いたのは15時半頃でしたが、これまで同行していたジャックとは、ここで別れることになりました。その村には、ジャックの子供さん住んでいると言うことで、サン・ジャン・ミラベルの標識が立っている位置で車が待っていました。その場所で、ジャック(後列中央)、ジャン・マリー、私、並びにジャックのお孫さんたちと一緒に、記念写真を撮りました。

 

  ここからは、ジャン・マリーとの二人連れの旅となります。フィジャックまでは、4km足らずの距離でした。ジャックと別れて間もなく、高級ブランドであるオーブラック牛の放牧場がありました。



  16時過ぎに、フィジャックの町に到達しました。フィジャックの人口は約1万人を擁し、今回の巡礼ルートの中では、出発地のル・ピュイに次いで2番目の規模のコミューンです。

  フィジャックは、今回の巡礼の旅における最終目的地です。11日間の旅で、250kmの行程を無事に踏破することができました。連れのジャン・マリーも、私と同様にフィジャックで今回の巡礼を打ち切ると言うことでした。したがって、彼と相談してゆっくりとした一夜を過ごすため、この日はホテルに泊まることにしました。このホテルは、町の中心を流れるセレ川(le Cere)の左岸にありました。


セレ川左岸から見たフィジャックの街


フィジャックで泊まったホテル

  川の向こう側には、時計塔がひときわ聳える教会がありました。この教会は、サン・ソヴール教会 (Eglise Saint-Sauveur ) と言い、創建時期は11-12世紀に遡る建造物なので、フランスの歴史的記念建造物(monument historique)に指定されています。(記事冒頭の写真参照)


  夕食は、ジャン:マリーと一緒に市街地のレストランに繰り出し、フィジャックまで無事に到着したことを記念し、ワイングラスを傾けて喜びの乾杯をしました。
 


  翌日は、ジャン・マリーはサン・ジャン・ピエ・ポール(St. Jean Pied de Port)に向かう列車に乗り、奥さんと合流してからベルギーの自宅に帰るとのことでした。一方、私はクレルモン・フェラン(Clerment Ferrend)を経由してリヨン(Lyon)行きの列車に乗り、そこで友人と会う予定でした。したがって、午前中にシャンポリオン博物館を見学した後、名残を惜しみつつ別れを告げることになりました。


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1 Comments

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山と友と凡人 (Jnam)
2014-01-02 20:03:41
年賀状から、biogを知りました。西欧の旅を好むのはMYさんらしいと思います。大学卒業いらいずいぶん歳月がたちましたね。我々の同期は毎年同期会を行い、それに併せ日本各地をまわつてます。倉敷、茨城、名古屋、今年は高知で行うことにしてます。私は日本の山(百名山90座登頂)登りを楽しんでます。
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