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非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

ル・ピュイ巡礼路:歴史的建造物(4)Chemin du Puy :Monuments Historiques (4) 

2014-01-27 | ル・ピュイの道 Chemin du Puy en Velay

コンクのサント・フォワ修道院付属教会 Eglise Abbatiale Sainte-Foy de Conques

 巡礼路の歴史的建造物(Monuments Historiques

    フランスの歴史的建造物を示すマーク

 (4)ミディ・ピレネー地方、アヴェイロン県・ロット県

 1) 第9日目:2013年10月3日、ゴリナックからコンクへ

   朝、出発して間もなく、ゴリナックの村に入ると、サン・マルタン教会がありました。11世紀の中期ロマネスクと16世紀の中期ゴシック様式が混在する教会でした。また、その後通過したエスペラックにも、村の中心に鐘楼が美しいロマネスク風の教会がありました。しかし、現存するのはいずれも近年再建された言うことで、フランスの歴史的建造物ではありませんでした。

  昼過ぎの到着したセネルグ Senerguesには、フランスの歴史的建造物に登録されているお城がありました。それはセネルグ城で、円形の塔は11世紀、その他の部分は12世紀に建造されています。又、四角柱の塔は、百年戦争の時にイギリス人の侵略者から守るために、14世紀末に造られました。この城は、今でもセネルグ家が所有している資産だそうです。

 

セネルグ城 Chateau de Senergues

          セネルグ城の角形の塔 La tour carree de Chateau de Senergue

   16時頃に、フランスの聖地のひとつ、コンクConquesに到着しました。コンクは、フランスで最も美しい村の一つですが、この村の最大の観光名所であるサント・フォワ修道院付属教会 Abbatiale Sainte-Foyは、フランスの歴史的建造物であるとともにユネスコの世界遺産でもあります。

  サント・フォワ修道院付属教会 は、11世紀から12世紀にかけて建てられたロマネスク様式の教会です。ドームの頂部は22mに達するので、この村ではどこからでも見ることができます。この修道院には、回廊や付属施設として巡礼宿も備えられています。又、夜はライトアップされています。  

 

  

サント・フォワ修道院付属教会           Abbatiale Sainte-Foy

   

 教会西側正面のファサード           Fassade au ouest de l’Abbatiale

  

  

修道院付属の巡礼宿             Centre d’Accueil Abbaye Ste-Foy

 

 

 教会東側の夜景 Vue de nuit au est de l’Abbaye

             

2)第10日目:2013年10月4日、コンクからドカズヴィルへ 

  コンクから巡礼に出発すると、まもなくドゥルドゥ川(le Dourdou)に架かるローマ橋le pontromains、別名“巡礼者の橋”(pont des pelerins)を渡ります。この橋は1410年に建造されており、ユネスコの世界遺産及びフランスの歴史的建造物となっています。 

 コンクの“巡礼者の橋”Pont des pelerins a Conques

  この日は、ドカズヴィルの村はずれにあるサン・ロッシュSt. Rocheまで歩きましたが、出会ったフランスの歴史的建造物は、この一件のみでした。

 3)最終日:2013年10月5日、ドカズヴィル(サン・ロッシュ)からフィジャックへ 

  モントルダンMotredonからサン・フェリックスSt-Felixへ向かう途中、丁度昼頃にギランドGuilandeの集落に差しかかると、鄙びた感じの小さな礼拝堂がありました。その建物の入り口には、フランスの歴史的建造物に認定されている標識が掲げられていました。それは、サント・マリーマドレーヌ・ド・ギランド礼拝堂Chapelle Sainte-Marie-Madeleine de Guirandeと言う名前の建物で、建造時期は12-13世紀ですが、特筆すべきは16世紀に描かれた壁画でした。

  サント・マリーマドレーヌ・ド・ギランド礼拝堂Chapelle Sainte-Marie-Madeleine de Guirande

   礼拝堂の壁画 Peinture murale de la chapelle

礼拝堂の祭壇 Autel de la chapelle

  その後、フィジャックに向かう途中の最後の村、サン・ジャン・ミラベルSt-Jean-Mirabelでは、市街地には入りませんでしたが、フランスの歴史的建造物に登録されている教会が見えました。この教会は、ロマネスク様式で13世紀に創建されています。

 サン・ジャン・ミラベルのサン・ジャン教会 Eglise Saint-Jean de St-Jean-Mirabel

  16時過ぎに、今回の旅の終着地であるフィジャックに到着しました。この町は、文化遺産並びに中世の面影が漂う建築物が豊富なので、フランスの文化省により「芸術と歴史の街」(Ville d'art et d'histoire)に指定されているので、市街観光が楽しみです。

  市街地に近づくと、巡礼道の右側にセレ川(le Cele)が見えて来ました。さらに進むと川の向こう側には、時計塔が聳える教会がありました。その教会は、サン・ソヴール教会 (Eglise Saint-Sauveur ) です。建造されたのは11-12世紀の中世で、フランスの歴史的記念建造物(monument historique)に指定されています。

  ホテルにチェックインした後、早速その教会を訪れました。

     セレ川の対岸から見たサン・ソヴール教会Eglise Saint-Sauveur vue du Cele

        旧市街から見たサン・ソヴール教会Eglise Saint-Sauveur vue de la vieille ville

     祭壇 Autel

     ステンドグラス Vitraux

    ステンドグラスVitraux

サン・ソヴール教会の内部 L’interieure de l’Eglise Saint-Sauveur

  その後、旧市街を散策しました。中世の面影をたたえる街並み曲がりくねった複雑な小路がありました。

  また、フランスの歴史的建造物に登録されているデュセーヌの館 Maison Ducheneとかシャンポリオン博物館Musee Champollionなどがありました。シャンポリオンは、1790年にフィジャックで生まれた古代エジプト学の学者で、ロゼッタ・ストーンのヒエログリフを解読したことで有名です。そこで、彼の生誕地に彼の名前を冠した言語学の博物館があるのです。

       デュセーヌの館 Maison Duchene

     シャンポリオン博物館 Musee Champollion

 


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