
クンブ氷河(標高約4,900m付近)
エベレスト街道トレッッキング(13) ロブチェへ
第8日目:4月4日(土) 晴れ、後曇り
行程: トクラDughla (4620m) → トクラ峠 → ロブチェLobuche (4910m)
行程距離: 約4.5km
この日の朝は、5時40分に起床しました。 寒い部屋で衣服を着て室内を見渡すと、ボトルに入っていたミネラル・ウオーターが凍っていました。
今朝の朝食は、チベットパン、ジャムとミカンジュースでした。チベットパンは、言わば、円形のナンのような感じでした。
朝食
7時半頃に、トレッキングに出発しました。今日の目的地は高度4,910mのロブチェなので、ヨーロッパアルプスの最高峰、モンブランの標高4、810mよりも高い全く異次元の世界です。毎日が未知への挑戦ですが、今日はどのような発見があるかと思うと、心が躍ります。
雪に覆われた登山道を登って行くと、間もなく雪面に山鳥がうずくまっていました。 それは、キジ科のチベットセッケイ (Tibetan snowcock)。
チベットセッケイ
1時間少々歩いた後、小休止して後方を振り返ると、アマ・ダブラム Ama Dablam(6856m)を始め、タボチェTaboche(6,367m)、アラカムツェArakam Tse(6,423m)、など、天を突くような雄大な山々が聳えていました。
アマ・ダブラム タボチェ
アラカムツェ
9時頃、本日の行程のほぼ中間点、トクラ(Thokla)峠に到着しました。エベレスト登山中に遭難した登山家やシェルパは100人を超えると言われていますが、ここにはそのような遭難者を祭る墓地がありました。
シェルパ・登山家たちの墓地
その中でも、ひと際立派なお墓碑がありましたが、それは1996年にエベレストを襲ったブリザードに見舞われて命を失ったアメリカの登山家、Scott Fischerのお墓でした。
Scott Fischerのお墓
ここからロブチェまでは、勾配が緩やかで視界が広く開けたクンブ氷河の上を進んで行きます。氷河と言っても、表面は岩や石ころがごろごろしていて、ところどころで雪に覆われたガレ場のような感じです。
ロブチェに近づいたころ、クンブ氷河の前方に、プモリ Pumo Ri (7,165m)、リントレン Lingtren (6,749m)、クンブツェ Khumbutse (6,665m)などの山々が、美しい稜線を描いていました(記事冒頭の写真参照)。
12時少々前に、ロブチェの村に到着しました。この付近からは、クンブ氷河の向かい側にヌプツエ Nuptse (7,861m)の雄姿を眺めることができました。
ヌプツエの景観
一方、ロッジの近くでは、ゾッキョが昼寝をしている姿を見かけました。
ゾッキョ
午後は、近所にあるガレ場だらけの小高い丘に登りました。
ロッジ近くの小高い丘
丘を登ってゆくと、やがてロブチェ山Lubuche(6,119m)の景観を眺めることができました。
ロブチェ・ピーク
この日は、概ね好天に恵まれ、エベレスト山群の雄大な景観を充分に楽しみました。
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