出戻った猫

マツと同時に募集をしたトミーだが、さすがは半長毛？
本当にたくさんのお問合せを頂いた。

その中で、県内のトイプーのいるお宅にお試しに入ることになった。

奥様のご実家にもワン、ニャンがいて、
トイプーを含め、昔から処分寸前や崩壊現場から迎えたワンちゃん、猫ちゃんばかりとか。

お届け時に一緒に出迎えてくださったお母様にお話を伺ったところ、
迷子の届け出もなく、警察からセンター送り寸前だったシェパードもいるそうです。

おかげで家の中むちゃくちゃですよ。と笑っていました。


トミーだが、抱っこは嫌がるが、いつも人間の傍から離れない。
へそ天でどうぞ撫ぜてくださいの甘えたサン。
しかしマツの件もあるので、慣れるまでちょっとかかるかも・・

どの猫にも、ご飯食べてちゃんとトイレが出来るまでは、毎日の近況報告をお願いしているのだが、
送られてくるトミーの写メはいつもトイレの中。
１週間たっても、全く進歩がない。



聞けば、人がいるときはいつもトイレに立てこもり、
留守中にドアをこじ開け家中をウロウロしている形跡がある。
ご飯は夜中に食べている様子とのこと。

馴れないよりも脱走が心配になってきたので、里親候補さんに理解を求め連れ戻すことにした。

１週間ぶりに私の顔を見たトミーは、小さく心細そうに鳴いた。
お宿に戻りみんなに挨拶した後、嬉しくてたまらないのか暫く走り回った。



１か月を過ぎたころ、粘りのある血尿と酷い嘔吐。
原因は膀胱炎だったが、

膀胱洗浄で１番細いカテーテルも通りにくいほど細い尿道です。
今まで診た猫の中でも１番細い。石でも詰まったら大事になる。

との診断でした。　

う～む。戻るべくして戻った猫だったのかな？





(記：２０１３年１２月１８日)