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ライブドア粉飾決算・買収に係る疑惑とそれに係る諸問題

2006年01月21日 00時14分54秒 | ビジネス・ニュース
ライブドアへの家宅捜査に始まり、現在経済界に波乱を呼び込んでいるライブドアの粉飾決算疑惑と買収に係る疑惑について考察してみましょう。

今回のニュースが明るみになり、まず最初に思ったのは「米エンロン事件」である。米エンロンの問題では株価を上げるために、関連のペーパーカンパニーを通して様々な不正を行ったことが問題となった。今回のライブドアに関しても非常に酷似している。時価総額世界一を謳っているライブドア、同様に関連会社を利用し金をまわし、架空の利益計上をしていた模様だ(まだ捜査が完了していないので確定ではありません)。時価総額は、株価×株式数となるため、株式を新規発行しない限り株価を上げるしかない。要するに、エンロンと同様に株価第一主義なのである。

ビジネスをする上で、経営者は当然売上目標などの数値目標を始め、様々な目標
(ブランド確立などの定性的な目標も含みます)をたてます。しかし、行き過ぎた数値目標はそこに不正を招くのです。実際にこの手の問題は後を絶たない。毎年粉飾決算が絶えないのは残念である。ライブドアのように独占的な市場を形成していない、国内しか強みがない企業が時価総額世界一というのは、根本的に厳しく、ビジネスを大幅に拡大していくしかない。要するに買収合戦である。それも中途半端じゃない買収でなければ無理である。あれ?ライブドアは株式交換で買収してましたね・・・これじゃ、時価総額上がらないじゃない?増資して買収すれば当然時価総額上がると思うんですが。

次に株価について。最近は企業もIR担当部署を設け、株主に対して情報の公開等を行っています。だが、まだまだ理解が足りない。IRとは、会社の諸情報を正確に公開することにより、投資家の正確な判断を可能にし、株価を本来あるべき正しい価格にすること・・・と私は判断しています。しかし、会社は株価を上げたがる。これは、資金調達、格付けなどとも深く関係しているのですが。と、まあ、低すぎるのも問題ではあるが、高すぎるのも問題なのです。ライブドアにも、株価を上げることより、適正価格を目指して欲しかったです。

ライブドアの疑惑係る問題として上がったのが、東証のシステムとマネックス証券について。まず東証であるが、これは呆れてモノも言えない・・・ テレビでどなたかが仰っていましたが、取引のできない取引所なんて笑っちゃいますよ。大体これくらいの処理件数でダウンするシステムを入れているなんて。アジアの証券取引所を目指す?笑っちゃいますよね。今の時代、ネットによる取引が加速しており、このくらいの処理が発生するのは前もって判断できるはず。元東芝の西室会長を引っ張ってきておきながら、この状況とは・・・ 呆れちゃいますね。最近はよくシステム問題も起こしており、何とかならないのか!?

今回の問題でいち早くライブドア関連株を信用保証担保から外したマネックス証券。あはは、やるな~っと他人事に見ていましたが、自分はこの判断に大賛成。松本社長含め同社役員の熟考の上での判断でしょう。状況を見てライブドア関連株式の管理ポスト入りをいち早く想定し、自社に関連する方々に損を与えないように即時に対応した松本さんに◎。確かに、株式市場に混乱を与えたかもしれませんが、まあ、時期が少し早まっただけでしょう。

しかし、いつ見ていても思うのですが、このような粉飾決算にしろ、合併話にしろ、いつも損をするのは個人投資家なんでしょうかね。

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