ぴぴぽんの「世の中を斬ってみる」 - 中国韓国の国家犯罪を暴く

世の中や自分の身の回りで起こった出来事を、主観と偏見で切り刻む所です。
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アリコ、がん保険で不当表示 公正取引委員会から排除命令受ける

2007-10-21 | 保険業界の不祥事・不正
※注意※
当ブログのガイドラインを必ず初めにご覧ください。


まずは引用。
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公取委、アリコジャパンに排除命令・がん保険で不当表示

 がん保険の販売を巡り、早期がんと診断されただけで一時金を受け取れるかのような広告表示をしたのは景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、公正取引委員会は19日、外資系生命保険大手のアリコジャパン(東京都千代田区)に排除命令を出した。

 公取委が問題にしたのは、同社が昨年12月から今年1月ごろまで新聞に掲載した「元気によくばり保険」の広告と、広告を見て資料請求した消費者に配布した同保険のパンフレット。

 同社は広告やパンフに「ガン(悪性新生物)一括300万円 ガン診断一時金250万円+生活習慣病一時金50万円(上皮内新生物の場合は一括60万円)」などと記載。早期がんの一種である「上皮内新生物」と診断されただけで一時金60万円を受け取れるかのように表示していた。

 しかし、上皮内新生物については診断に加え、入院して手術をしないと受け取れない仕組みだった。このことを同社は新聞広告には記載せず、パンフの欄外に小さく表示していただけだった。
(NIKKEI NET)
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客を欺いてでも保険料収入を増やしたいとでも考えているのでしょうね。…というか、そうとしか考えられません。真に客のことを思っているのであれば、(客にとってある意味不利となりうる)こういった条件についても詳しく説明しなくてはと考えるはずなので、こういった不正表示行為はしないはずなのです。

保険商品のテレビCMや紙面広告およびパンフレットなどを見れば一目瞭然ですが、アリコに限らず「おいしい話(メリット)ばかり目立つようにデカデカと表示する反面、おいしくない話(デメリット)については小さく解り難く表示する」ものが目立ちます。例えば、払い込み保険料の安さと補償の充実さなど有利な面を大きく謳っていながら、肝心の免責事項や支払い条件をわざわざ小さく表示して解り難くしているもの(あるいは全く表示していない)。よく見かけますね。

パッと見ではとても有効な商品のように錯覚することがありますが、実はとても厳しい免責事項があって、実際に事故を起こした時に保険金が支払われないなど、実態を紐解くととんでもない事実が判明することなんてざらにあります。

したがって、商品を購入する立場である我々消費者としては、おいしくない話もしっかり理解させてもらわないと、不当に損害を受けてしまう恐れがあると言えるわけで、こうした免責事項や支払い条件についても事前に解るように伝えてもらわなければ困るわけです。

しかし、保険メーカーはこうした広告については商品の販売力のことしか考えていませんので、魅力となりうる事項のみをピックアップし、あたかもとても良い商品のように偽って宣伝します。…まあ、宣伝なんてのは販売促進の一環なのでデメリットについて解り易く提示するような企業はほとんどないと思いますし、保険会社も慈善事業ではなく営利を追及するために保険事業を営んでいますので、そういう宣伝活動を行う理由も解らなくも無いわけですが、いくら営利事業であるとはいっても、保険という商品の性質上、金稼ぎだけ考えてもらっては国民(契約者)が困るわけで、利益の追求もほどほどにしてもらわないといけないわけです。

ですが、近年は保険会社も代理店も利益至上主義なところが目立ちます。顧客軽視の金重視ってやつです。保険会社はあの「保険金不払い問題」で企業理念が利益至上主義に傾いているところばかりであるということが広く知れ渡っていますし、保険代理店についても手数料の増幅を図るために不当な方法で保険契約を締結するようなところもありますから、代理店によってはやはり利益至上主義に傾いているところもあると言わざるをえない状況です。

保険屋は金が儲かる仕事で、ある収入ランキングではトップ3にランクインしていたりしますから、保険代理店業を営むところも多いのです。したがって、我々契約者と直接触れ合う場が多いのは保険会社そのものよりも代理店ですから、代理店にはやはり注意すべきで、代理店の中でも特に手数料収入など利益を気にしているような代理店は我々契約者にとってとても危ない要素を孕んでいると言えるわけです。

で、こうした利益至上主義な悪徳代理店は、表に出す出さない問わず、客のことを真に考えているわけではなく、自らの収益の方が大事と考えているわけですから、勧誘についても保険料収入を念頭に置いた行動になっていくわけです。したがって、こういう代理店から直接説明を受けて一番自分にあった保険契約だとわかったとしても、実は契約者にとって不利な契約だったということもよくあるわけです。(他の保険に精通している方などに説明を受けて実態が判明することもよくありますね。)


そういうわけで、保険会社の保険商品宣伝ツールに惑わされないよう、ご注意ください。契約の場で代理店が教えてくれるなんていう悠長な考え方を持っていたら、考え方を改められるように。基本的に保険会社も代理店も金のことしか考えていませんので、惑わされたら最後、そこを突かれてあなたの財産が余計にふんだくられることになりかねません。

最近の保険業界は(保険会社も代理店も)不祥事が後を絶たないので、信用は既に地に落ちていますから、何方もそれなりに危険視しているとは思いますが、保険商品を購入しようと考える場合は、その商品についての正しい知識を自らがある程度持つくらいの努力をしましょう。騙されてからでは遅いのです。代理店や営業マンに、安心して保険を任せる時代は終わったと言っても過言ではないでしょう。


保険はとても恐ろしい商品です。…というか、保険を取り扱う業者の大半が利益至上主義者であるため、保険という商品自体が恐ろしいものと成り果てているのです。したがって、金銭的な被害を受けないためにも、特に今回の不当表示の件も含め、利益至上主義な保険会社や代理店を信用しないよう、ご注意ください。

公取委、アリコジャパンに排除命令・がん保険で不当表示 - NIKKEI NET
公取委、アリコジャパンに排除命令・がん保険で不当表示 - 日経WOMAN ライフニュースの記事(内容は同じ)


<追記>
景品表示法違反により排除命令を受けたアリコジャパンですが、この違反行為を重く見た金融庁により、11月16日に業務改善命令の行政処分を下されたようです。

今後、保険の広告活動がどのように変化するかが見ものです(アリコに限らず、ソニー生命なども同じような手法でCMとかやってますから、もしかしたら業界全体の広告スタンスが変わるかもしれません)。…が、所詮金しか考えていない業界ですから、表面だけ正すだけで抜本的な改善はしないでしょうね。

以下、引用。
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アリコに業務改善命令へ・金融庁、がん保険で広告不当表示

 金融庁は16日、外資系生命保険大手のアリコジャパン(東京都千代田区)に対し、業務改善命令を出す方針を固めた。がん保険の商品パンフレットなどに誤解を与えるような表示をしながら営業していたとみており、これらの行為が保険業法違反に当たると判断した。同社には再発防止策の策定や法令順守体制の強化を求める。

 商品の不当表示に関連して保険会社が保険業法上の処分を受けるのは、2003年5月に日本生命保険が業務改善命令を受けて以来、2度目。
(NIKKEI NET)
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アリコに業務改善命令へ・金融庁、がん保険で広告不当表示 - NIKKEI NET

<追記その2>
行政処分以降に放映されたアリコのCM見ましたが、ほとんど何も変わってないみたいです…。利益先行姿勢は相変わらずなようで。




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