ながれ雲




日記風おぼえ書き。空をよぎる雲のように浮かんだ想いをつづっていければ。

戦場。

2006-04-06 23:49:19 | Weblog
> ヒトラー ~最期の12日間~ (2004年 ドイツ)

ヒトラーを演じるのはブルーノ・ガンツ。ドイツ人がヒトラーを演じたのは初めてだという。
以前に観た『戦場のピアニスト』(2002年 ポーランド=フランス)に、確かヒトラーは登場しなかったと思う。
ナチスに追われ、ただただ必死で黙々と逃げまどうユダヤ人ピアニストを描いた作品だった。
で、この『ヒトラー ~最期の12日間~』には「見事に」ユダヤ人が出てこないような。
ヒトラーの秘書だったユンゲが、インタビューの中で触れた一ヵ所だけじゃなかったかな?
断末魔の独裁者とその周辺に焦点をしぼって話が展開するせいだろうか?
第二次世界大戦に関して謝罪のお手本とされるドイツだけに、過去の罪に中途半端に
触れることを避けたのかも?
敗戦は目に見えているのに、降伏する決断を先延ばしにする独裁者。そのわずかな時間のうちに、
いったい何人の命が失われたことだろう。
ブルーノ・ガンツ、熱演。彼がどういう経緯で、タブーとされてきた「人間ヒトラー」を演じることに
なったのか知りたい気がする。
それにしても、ユンゲという女性の半生もけっこうミステリに満ちているのでは。
Wikipediaによれば、「ソ連軍の捕虜になったが、どさくさの中で彼女が何者だったのか、
充分調査されることもなく釈放された」。
1947-48年に執筆された『私はヒトラーの秘書だった』は、2002年になって初めて発行されたとか。


『~最期の12日間~』
コメント
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