この舞台を再び見ることができるとは、もう夢のようで・・・
迷わず東京遠征を決行!今年初です。
舞台は1930年代のベルリンのホテル。体力に不安を感じ、何度も引退公演を行っている老バレリーナ。彼女を愛情をもって見守る女性マネージャー。貴族とは名ばかりで金に困って泥棒を重ね、そのスリルに生きがいを求める青年男爵。家庭ではよき父でありながら会社では強欲なビジネスマン。死を待つだけの体で宿泊客を観察している老医師。そして余命幾ばくもない体で全財産をはたいて豪華ホテル生活を満喫するためにベルリンを訪れた会計係。さまざまな境遇の登場人物たちのホテルでの1日を描いた映画のミュージカル化。
この「グランドホテル」。はぎおが自腹で行った初めての作品。その後のこのような観劇生活を送るきっかけになった衝撃的な思い出深い作品だった。
それだけに、その当時の宝塚作品と比較しながら見てしまったので、純粋に入り込めなかったのが残念
で、どちらが良かったかというと・・・40%/60%で宝塚かな??
セットは豪華で「回転ドア」も生かされた良い物だったが、宝塚版のカラフルな床タイルだけの方がシンプルだけど説得力があった。これは宝塚の演出トミーチューン氏のセンスが勝っていると思うんだけど。
配役は設定年齢に合致して当然今回の方が自然なのだが、主要キャストは宝塚の方が良かった。(以下宝塚(当時)は[宝])
バレリーナの前田美波里はさすがの貫禄でグレタガルボにも負けてない存在感なんだけど、でか過ぎる・・・バレリーナ姿はちょっと・・・。[宝]羽根千里の方が鬼気迫る感じだった。
男爵は大澄賢也。思った以上に大健闘だった。歌も巧いしダンスは抜群!スーツ姿もバッチリ。でも[宝]久世星佳の方がさらに色気があって男らしかったのは何故今でも彼女の当たり役だと思っている。岡幸二郎のを見たかったんだけど、歌は絶対いいとしてダンスのイメージがないので大丈夫か???(本人も雑誌で不安がっていた)
女優を夢見る秘書フラムシェンの紫吹淳はキュートで良かったのだけどこの役にはやっぱりでか過ぎる・・・こちらは絶対[宝]麻乃佳世!
老医者の藤木孝は登場しただけで存在感抜群!このドラマの狂言回し的存在で引き締めていた。でも、[宝]汝鳥令組長の方が印象に残っているのは何故だろう。彼女の方が温かみを前面に出していたからかな?
ビジネスマンの田中健も健闘したと思う。好青年役が多かったのに、いつの間にこんないやらしいおっさんをやるようになったのかと勝手に感慨にふけってしまった。これは岡田真澄の方がはまり役だったかもしれないけれど意外性があった。[宝]箙かおるもいやらしさはないものの、強欲さだけで言えば負けてはいなかった
そして、会計士役は小堺一機。死期間近でも残り少ない人生を楽しもうとする普通のおじさんはもうはまり役!歌も聞かせてくれて素晴らしかった。でもどうしても「ごきげんよう」の小堺君が見えて残念。これは見る側が意地悪なのかしら。[宝]涼風真世の熱唱が耳に残っているだけに比較しては可哀想か。
流れは宝塚とほぼ一緒。でも時々流れが止まるような台詞の場面があったのが残念。エンディングも特に盛り上げるようなドラマティックさはなく、普通の一日の戻った流れは逆に印象的だった。
とにかくシンプルさを求めたセットと、淡々としかもドラマティックに描いた演出のチューン氏の方が好きだったんだけれど、好みの問題かしら。
いろいろ書いたけれど大好きなんです、この作品。
全くの他人がホテルで出会い、友情・愛情が芽生え、事件がおき、それぞれが新たな人生を歩む一日をたった2時間で描いたこの作品は名作には違いない退廃的な雰囲気とそれにぴったりの名曲の数々・・・今回、別演出の再演を見たことで、新たに気づいたこともあって改めてこの物語の深さを気づかされた気がする。
もう見に行けないし、再演もないだろうな・・・DVDとかにならないかな~
(すべて敬称略)
迷わず東京遠征を決行!今年初です。
舞台は1930年代のベルリンのホテル。体力に不安を感じ、何度も引退公演を行っている老バレリーナ。彼女を愛情をもって見守る女性マネージャー。貴族とは名ばかりで金に困って泥棒を重ね、そのスリルに生きがいを求める青年男爵。家庭ではよき父でありながら会社では強欲なビジネスマン。死を待つだけの体で宿泊客を観察している老医師。そして余命幾ばくもない体で全財産をはたいて豪華ホテル生活を満喫するためにベルリンを訪れた会計係。さまざまな境遇の登場人物たちのホテルでの1日を描いた映画のミュージカル化。
この「グランドホテル」。はぎおが自腹で行った初めての作品。その後のこのような観劇生活を送るきっかけになった衝撃的な思い出深い作品だった。
それだけに、その当時の宝塚作品と比較しながら見てしまったので、純粋に入り込めなかったのが残念
で、どちらが良かったかというと・・・40%/60%で宝塚かな??
セットは豪華で「回転ドア」も生かされた良い物だったが、宝塚版のカラフルな床タイルだけの方がシンプルだけど説得力があった。これは宝塚の演出トミーチューン氏のセンスが勝っていると思うんだけど。
配役は設定年齢に合致して当然今回の方が自然なのだが、主要キャストは宝塚の方が良かった。(以下宝塚(当時)は[宝])
バレリーナの前田美波里はさすがの貫禄でグレタガルボにも負けてない存在感なんだけど、でか過ぎる・・・バレリーナ姿はちょっと・・・。[宝]羽根千里の方が鬼気迫る感じだった。
男爵は大澄賢也。思った以上に大健闘だった。歌も巧いしダンスは抜群!スーツ姿もバッチリ。でも[宝]久世星佳の方がさらに色気があって男らしかったのは何故今でも彼女の当たり役だと思っている。岡幸二郎のを見たかったんだけど、歌は絶対いいとしてダンスのイメージがないので大丈夫か???(本人も雑誌で不安がっていた)
女優を夢見る秘書フラムシェンの紫吹淳はキュートで良かったのだけどこの役にはやっぱりでか過ぎる・・・こちらは絶対[宝]麻乃佳世!
老医者の藤木孝は登場しただけで存在感抜群!このドラマの狂言回し的存在で引き締めていた。でも、[宝]汝鳥令組長の方が印象に残っているのは何故だろう。彼女の方が温かみを前面に出していたからかな?
ビジネスマンの田中健も健闘したと思う。好青年役が多かったのに、いつの間にこんないやらしいおっさんをやるようになったのかと勝手に感慨にふけってしまった。これは岡田真澄の方がはまり役だったかもしれないけれど意外性があった。[宝]箙かおるもいやらしさはないものの、強欲さだけで言えば負けてはいなかった
そして、会計士役は小堺一機。死期間近でも残り少ない人生を楽しもうとする普通のおじさんはもうはまり役!歌も聞かせてくれて素晴らしかった。でもどうしても「ごきげんよう」の小堺君が見えて残念。これは見る側が意地悪なのかしら。[宝]涼風真世の熱唱が耳に残っているだけに比較しては可哀想か。
流れは宝塚とほぼ一緒。でも時々流れが止まるような台詞の場面があったのが残念。エンディングも特に盛り上げるようなドラマティックさはなく、普通の一日の戻った流れは逆に印象的だった。
とにかくシンプルさを求めたセットと、淡々としかもドラマティックに描いた演出のチューン氏の方が好きだったんだけれど、好みの問題かしら。
いろいろ書いたけれど大好きなんです、この作品。
全くの他人がホテルで出会い、友情・愛情が芽生え、事件がおき、それぞれが新たな人生を歩む一日をたった2時間で描いたこの作品は名作には違いない退廃的な雰囲気とそれにぴったりの名曲の数々・・・今回、別演出の再演を見たことで、新たに気づいたこともあって改めてこの物語の深さを気づかされた気がする。
もう見に行けないし、再演もないだろうな・・・DVDとかにならないかな~
(すべて敬称略)
記事、いちいち頷きながら拝見いたしました~。
たしかに久世氏の男爵は本物の男よりエロかったです(笑)ああ懐かしいっ。
役所が見事に適材適所で、あの時期の月組だからこそ出来た作品だったんだなぁ、と今回の舞台を見て更に強く思いました。
今でもそうですが、あの当時は今以上に「芝居の月組」でしたよね。
また「宝塚版」を観てみたいもんです。
「グランドホテル」の感想を拝読して、ますますヅカ版が観たくなりました(笑)。
当時、ヅカはまだ未体験ゾーンだったんです…。
はぎおさんも「グランドホテル」と「ベガーズ・オペラ」を1日で観劇されたのですね。
お互いに地方人はいろいろと物入りで大変ですよね(苦笑)。
いや~ほんと地方人で舞台好きは大変です。チケットもそうだけど、交通費が痛~い!!
金欠にめげず、お互いがんばりましょうね。
宝塚との比較面白く読ませていただきました。
実は、ワタシ・・宝塚版を見逃してます。
当時、めちゃくちゃ忙しくて・・・更には、今回も
行こうと思っていたら終わってしまっていた。
本当に、ご縁がないようです。舞台は生もの・・
やはり、思い切って行かないとね。
wowowとかで、放送してくれないかしら?
無理でしょうね
それでは、また・・・
実は宝塚版、急に思い立っての生まれて初めての観劇でした。チケットも何も手に入れずにいきなり劇場に行ったんです(笑)
偶然2階席の1番後ろで、遥か彼方の舞台に感動したモンです。
権利関係のせいか劇団もビデオ化してくれず、放送もないもはや「幻の作品」。CDと写真で楽しむしかないのが残念。
勢いあまってTBを2回もしてしまいました。申し訳ありません…。
私にとって、幻の宝塚版。ますます観てみたくなりました!が、絶対に幻ですねぇ…。
かしまし娘のところより、飛んで参りました。
私にとっても“幻の宝塚版”。
アップを拝見するにつけ、後悔が募ります…。
“観ておけば良かった!”
(--;
チケットはあったけど、出られない状況にはあったのですが、
いまになるとムリをしてでもヤハリ観るべきだったと思います。
宝塚版のCDは買ったんです!
はぎおさんのアップを読みながら、それを聞いて妄想します。
(^^;
大変、お手数をおかけしますが、コメント管理にて「さん」を付けて直していただけないでしょうか?
申し訳ありません!
どうぞ、よろしくお願いします!!