今、「龍馬伝」を筆頭に、空前の『幕末』『歴史』ブームの感じ。
一応はぎおも『歴女』 のはしくれ
歴史上の出来事、活躍した人物ももちろん興味はあるんですが…
その出来事が起こった背景、歴史に埋もれた人物などにさらに興味があります。
それと、現在の状況と比較分析してるものなんて最高
そういう意味で、この本は面白かったです↓
幕末維新に学ぶ現在 | |
山内 昌之 | |
中央公論新社 |
登場人物は…
吉田松陰 小松帯刀 長井雅樂 重野安繹 福原越後 清河八郎 真木和泉 成島柳北 山尾庸三 小栗忠順 野村望東尼 佐野常民 後藤象二郎 林忠崇 林権助 前島密 岩崎弥太郎 安藤信正 徳川斉昭 伊藤甲子太郎 中川宮 山内容堂 松前崇広 中山忠光 鍋島閑叟 岩倉具視 由利公正 白石正一郎 松平容保 徳川慶喜 周布政之助 吉川経幹 小笠原長行 大久保利通 横井小楠 児玉源太郎 立見尚文 山川健次郎 渋沢栄一 秋山好古・真之 玉松操 土方歳三 伊庭八郎 山城屋和助 井上馨 井伊直弼 武市半平太 大久保一翁 桐野利秋 世良修蔵 河合継之助 中山中左衛門 坂本龍馬 …
幕末好きといいながら、知らない人のほうが多かったりして(お恥ずかしい)
また、知っていても「そうだったのか」ということも。
(ちなみに好きな人物は勝海舟と大久保利通です)
名を残した人はもちろん、無名のまま世を去った人も本当に優秀で、この人が活躍していたら今と全く違った世の中になっていたはず… と思わざるを得ない人がたくさん出てきます。
ただ、周囲に恵まれなかったり、行動のタイミングが悪かったり、『運』も重要だなと。
まぁ中には、「政治と金」の噂が付きまとったり、「名声にくらむ」人も出てくるので、その辺は変わってない感じもしましたが
でも基本的には「国のため」「将来のため」「自分の信じる道」に突き進んで政治を動かそうとし、時には失脚し、命を落とし…今と違うのは本当に『命がけ』だったってこと。
(ただ、 『歴史』はその時でなく、後世の人が判断する部分が大きいので、その当時正しいと思っても後々評価が変わってくることも多いですが。)
それに比べたら、今の政治家は「今」「近い将来」「自己保身」のことしか考えていない人が多いなぁと改めて実感しました。
実はこの本、昨年の夏から今年の春にかけて執筆・加筆されたものなので、自民党敗北~民主党政権までを比較しながら各個人を取り上げています。
なので、とても「リアリティ」を持って読むことができました。
正直文章は難しい表現が多かったのですが1人につき3~4ページ程度で、非常に読みやすいです。
『龍馬伝』で歴史に興味をもたれた方、バックボーンを知る上でも読んでみられては?
一回読んだくらいでは覚えられないので、もう一度読もうと思ってます。
追記:戦国時代の「参謀」とか江戸時代の「幕閣」なども取り上げてもらえるとうれしいな~