一週間前、訃報を書いたばかりですが、またひとり。
何十万人に一人の難病で闘病中だった
松方弘樹さん
入院以降、ほとんど情報もなく、心配していたのですが・・・
やはりショックです。
多分、松方さんの名前をはっきり把握したのは
「大江戸捜査網」
だったと思う。
里見さんの後を受けて、粋で明るい町人姿と若干歌舞伎調の口調で名乗りを上げる侍姿。強烈に印象付けられました。
その後かな。
「たけしの元気が出るテレビ」
で、役者としてはすでに「大御所感」たっぷりだった松方さんが、バラエティで汗や涙を拭き拭き爆笑している姿が、逆に衝撃的で
それ以降、「面白いおじさん」のイメージが定着しましたね。
それと同時進行で
「遠山の金さん」
にも出演されてました。この時確か、「東映太秦映画村」に初めて行き、ちょうどこの番組の撮影に遭遇しました。ドウランがすっごく濃かった記憶が もちろんその様子もカメラに収めて。きっとアルバムのどこかに、豆粒状態の松方さんとヒガシが残ってるはずです。
その後は、
「HOTEL」
の藤堂マネージャーかな。
マンガを読んでいたので、松方さんのイメージじゃないなぁ・・・と見る前は心配だったのですが、どうしてどうして。渋くて厳しい中にも優しさのあるマネージャーを見事に演じられてました。どうしても目立っていたのは、高嶋さんの方ですが、あのドラマの成功は、松方さんの力も大きかったかと。
そして何より、硬軟うまく表現されて、番組を締めてくださったのが
の宮本課長。
タイプの異なる3人の主演や個性的な若手たちを、時に厳しく、時にお茶目に、ユーモアを交えて温かく見守るような役柄で、それまでの「ギラギラ感」がいい具合にそぎ落とされて、「ナイスミドル」という言葉が似合うような時期でした。
(CS日テレさん、お願いですから放送再開してくださいよ・・・)
やくざ映画はほとんど見ていないのですが、あの鋭い眼は「ホンモノ」かと思えるほどの迫力で
時代劇作品もたくさん見ました。
正直ちょっと彼の時代劇のお芝居は好みではなかったですが、やっぱそこらへんの役者さんとは違う「自分の型」というものをお持ちでした。また、スピード感のある殺陣は抜きんでたものがあって、素晴らしかったな・・・
そういえば、最後に見た作品が、
斬られ役にスポットを当てた作品で、その主演、福本さんのためならと、斬る側の主演スターの役をかって出たと聞いています。それだけ、時代劇というものを大事にされてたんだなぁと。
そうそう。今では時代劇で主演を務めるヒガシも、松方さんに一から教わったと語っていました。
監督もされていたし、そういう意味では、多くの役者を育ててきた、面倒見てきた功績はとても大きいと思います。
「元気」以降、趣味の釣りが番組になったり、本当に豪快で、元気で明るいイメージしかなかった松方さん。
私生活は破天荒だったかもしれませんが、根っからの「映画スター」だった気がします。
それが、晩年は突然難病に侵され、復帰もかなわなかったというのは、きっとご本人も悔しかったことでしょう。
役者としてもそうですが、またあの笑顔を見たかった。残念でなりません。
心よりご冥福をお祈りします。
恐らく、松方さんの世代が映画スタアの最後世代ですよね。
スタアがまた一人去って寂しくなります。
今頃はお父様の近衛十四郎さんに放蕩ぶりを叱責されている頃でしょうか?
こんばんは。
なぜこうショッキングな訃報って続くんでしょうか。年が明けて、まだ20日あまりなのに…
>恐らく、松方さんの世代が映画スタアの最後世代
今回コメントを寄せていた同世代を含め、まさに最後のスタア世代かと。
映画やドラマで見ていても、ライバル心をむき出しに作品に取り組んでた方ばかり。熱くて活気に満ちた時代を築いた最後の世代でしたね。
松方家のプライベートはよく存じ上げないのですが、お父様は殺陣に関しては右に出るものはいない、と言われたほど。きっと、あちらで叱責されつつ、殺陣の指導を受けてるかもしれませんね
寂しいです…。
また1人、映画スターが…。
NHKでは、大河ドラマに出演した映像が一瞬映りましたが、
いやぁああ。存在感が大きい!!
こういう素晴らしい出演者が、
当時の、あの大河のスケールを支えていたのですね。
心よりご冥福をお祈りいたします。
こんにちは。
俳優としてはもちろん、釣り番組をはじめとするバラエティでも、唯一無二の存在感、圧倒的オーラを感じさせる、数少ない役者さんが、また一人いなくなったと思うと、残念でなりません。
イカツイ時と、満面の笑みとのギャップも、今はもう懐かしいです。
年明けから、寂しい話題が続きますね…