何ともコメントしがたい、恐ろしい事件が起きた。
ちょうど有休を取っていて、午後から、テレビを見ることができた。
最初は何が起きているのかわからず、例によって、全局同じ内容を繰り返すだけの報道だったけれど、見入ってしまう事になった。
今日は奇しくも参議院選挙の投票日。
起きた事件を契機に、結果として選挙に注目が浴びる結果になってしまった。
この3日間。
いろんなことを突き付けられ、いろんな人の意見を見せつけられることになった。
安倍さん個人の功罪はいろいろあると思う。
それは、後日、歴史家・政治家が検証すればよいこと。ただ、5年間という長期政権で、「日本の顔」として頑張ってこられたことは間違いない。
それ以上に、公衆の面前で遊説していた人が、突然の銃撃で、倒れてしまったこと。
発砲が起きても逃げず、逆に集まっている公衆、それを映像に撮ろうと躍起になっている人。
人が撃たれるという衝撃的なその映像を繰り返しテレビで流されていること。
要人が簡単に撃たれ、そのことに、衝撃、ショックを受けている反面、どこかでその映像に慣れてかけている自分がいること。
戸惑い。何もかも受け止められない。
アメリカの銃社会を「どうして規制できないんだろう」と、ほぼ全国民が思っている日本で、銃撃、しかも手製の銃によるという、なんとも衝撃的なニュース。いくら元自衛隊員とはいえ、器用な人ならネットを見ればこんな武器が作れるということがわかった事実。
これまで日本でも銃撃事件はあったけれど、〇〇団体とか、〇〇組織とかによる、政治的なものがほとんどだった。(それでもダメなものはダメだけど)
捕まった人物は、一見ごく普通の人物。
詳細な理由はまだ不明だけど、今わかっているだけではごく個人的な、はっきり言って言いがかりもいいところ。警備が手薄だったとはいえ、無防備な人を後ろから撃つ。
こんなに卑怯で理不尽な事があるのか、と。
そして、時間が経つにつれ。
この一人の行動により、いろんな人の人生を変えてしまった。
安倍さんが亡くなったことはもちろん、多くの人に悲しみと絶望感、喪失感を与え、さらに滞在していた奈良県の関係者に責任が重くのしかかり・・・
降って湧いたような出来事にも関わらず、全力を尽くしてくれた病院関係者に批判が殺到したとか、挙句には個人を批判する人の中から、「自業自得」なんて言う言葉が出る始末。政策や言動に、反対を唱える方も多いと思うけれど、このような結果を望んでいた人ばかりではないはず。
普段全く政治に関心のない人が、表面的なところだけ受け取って、簡単にこういう言葉が出るなんて、犯人の行動も含めて、やはり「自己中心的な幼稚な世界」になったんだと思う。
それは、自分の身を振り返っても。
海外から、しかも今戦争をしている国からも、追悼のコメントが寄せられている今。
自国で、人が亡くなっている映像を見ても、何の感情も持たない、むしろ茶化している殺伐とした人たちが多いと思うと、少しゾッとした。
ここからは全くの余談ですが。
ある評論家が「増えている巻き込み型の事件を無くしていくには世の中から蔑ろにされてきた人を助ける社会を作るべき」とコメントされていたけれど、本当にそれで解決するのかな。今は、調べれば、行政も社会もどこかで誰かが助けてくれるシステムがある。
両親の世代は、そのような援助してくれる仕組みも、情報もなかったけれど、歯を食いしばって生きてきた。その世代だけでなく、今だって頑張ってる人はたくさんいる。
だから自分を含め、今は世の中・社会を頼りすぎているのではないか、そんな気もする。もちろん、自分が置かれている環境によって、考え方は違うとは思います、思うけど。
普段は政治に関心もないのに、自分に不利なことを「すべて世の中のせい」とするこの社会。やはりおかしな時代になったな、なんだかそういう気持ちが増した時間になった。
話は戻って。
以前も書きましたが、日本はすっかり治安が悪くなった気がします。
見た目ごく普通の人が、突然キレて、多くの人を巻き込んで事件を起こす。
世界的に、逆に稀な国になってしまったと。
今回は稀なケースだとしても、以前にも触れたように「軽い人間不信」「人を見たら敵と思え」くらいの気持ちに陥りそうで、自分でも怖いです。それくらい緊張感を持って日常を過ごさなければならないのかなぁ、と。
偉そうなこと書きましたが、別に声高に「主義主張」とか、そんなポリシーはないです。ただ、人が亡くなる瞬間を目の当たりにした戸惑いから、思いをいろいろと綴ってみました。
まとまりが悪くなりましたが。最後に。
心よりご冥福をお祈りします。
私も今回の事件の中の色んな事に衝撃を受けビックリしましたが、
ショックを受けた一つが、
銃撃現場から逃げ出さない人々。
容疑者を捕まえようとしている脇を自転車が通る。
後でテレビに映った、その場にいた人が撮影した動画の数々。
アメリカの様に銃社会ではないので、身を守るとっさの行動が取れなかった。
ということかもしれませんが…。
治療を施した医者への中傷があったのですね!
ネットをあまり見ないもので知りませんでした。
宗教団体についても、ネット社会の中どう拡散されるのか…。フェイクも含めて。
大変なことになりそうですね。
現場にいた後ろのおじさん、おばさん達…多分何が起きたか分からなかったのでしょうけど、あれは衝撃的な光景の1つでした。
もう今は、中傷しないと気が収まらない人ばかりなんでしょう。今度は奈良県警に電話が殺到だそうで。多分、例の宗教団体もそうでしょう。今となってはいろいろ問題点もあるのでしようけど、降って湧いたような出来事に、皆さん巻き込まれた形な気もします。
悪いのは、犯人なのに。
負の連鎖が続かないことを願うばかりです。