「走り来れよ、吾娘よ」に感動

何かやってないかなーとテレビをつけたら、教育テレビに大平光代さんが出ていた。この方はご存知の方も多いと思うけど、大雑把に言うと、中学でいじめに遭い非行に走り、暴力団の組長と結婚、そして離婚後、水商売を経て更生を決意、中卒のハンデを乗り越えて司法試験に合格し弁護士になった女性。

著書『だから、あなたも生きぬいて』が2000年にベストセラーになって、テレビでもよく見かけていた。すごい生き方だなーと圧倒されたけど、その後は大阪市の助役に就任したり少年事件の弁護士として活躍しているらしい、、という感じで近況は知らなかった。

で、番組を見ていたら、一昨年に再婚、そして出産されたお嬢さんがダウン症だそうだ。なんという人生、凄まじい人生なのでしょうか！それでも大平さんは何もうろたえることなくすべてを受け容れ生活している様子だった。で、今回の番組ではその大平さんが手探りの子育ての中で心の支えにしたという岩元綾（いわもとあや）さんを訪ねていた。

綾さんはダウン症と診断された人で初めて大学への入学を果たした女性。外見はダウン症の人の特徴が確かに見られたけど、自分の思いを自分の言葉できちんと話すのを見て非常に理知的な女性だと思った。今時の20代にこれだけ自分の言葉でちゃんと話せる人はどれほどいるのだろうか？20代どころか50代だって怪しい。。

ご両親も出ていらしたけど、また素晴らしい！！
早速、綾さんの生育の記録とも言うべき、岩元甦子＋昭雄著『走り来れよ、吾娘よ』(かもがわ出版)を読んだ。親としての深い愛情と子を思えばこその厳しさに感動し、泣きながら一気に読んでしまった。

大学入学は単なる結果なので、その事に感動したのでは無く、綾さん自身の身に付いた生きる力＝考える事、感じる事、自分を表現出来る事、そして努力出来る事にただただ感動！
これを読んであらためて自分の子育ては大きく反省。乱暴な子育てをしてしまったなーーごめんね子どもたちm(_"_)m
せめて生徒を育てて行く姿勢として参考にしようと思った。子どもに関わる、皆様、ぜひぜひ読んでみてください。