質問 <3839> 2012/12/27
ajakong
「数列」
数列 {a_n} があって, 全ての n について、
初項 a_1 から第 n 項 a_n までの和が (a_n + 1/4)^2 に等しいとする
(1) a_n が全て正とする。 一般項 a_n を求めよ
(2) 最初の 100 項のうち, 1 つは負で他は正とする。 a_100 を求めよ
解答:
初項から第 n 項までの和を (いつものように) S_n と書く。
先ず a_1 = S_1 = (a_1 + 1/4)^2 より (a_1 - 1/4)^2 = 0. 従って a_1 = 1/4.
n ≧ 2 で
S_n = S_(n - 1) + a_n = (a_(n - 1) + 1/4)^2 + a_n
で一方
S_n = (a_n + 1/4)^2
でもあるから
(a_n + 1/4)^2 = (a_(n - 1) + 1/4)^2 + a_n
整理すると
(a_n)^2 - (1/2)a_n + 1/16 = (a_(n - 1) + 1/4)^2
(a_n - 1/4)^2 = (a_(n - 1) + 1/4)^2
a_n - 1/4 = ±(a_(n - 1) + 1/4)
a_n = ±(a_(n - 1) + 1/4) + 1/4.
(1) 復号が + の場合
a_n = a_(n - 1) + 1/2
復号が - の場合
a_n = -a_(n - 1).
復号が - の場合は a_n が全て正であるという仮定から a_(n - 1) > 0 でもあり 一方直ぐ上の式から a_n = -a_(n - 1) < 0 となって矛盾するから, 復号は + 意外あり得ない (各 n で復号が異なっていたとしても矛盾)。
従って a_n = a_(n - 1) + 1/2 であり, これは公差 1/2 の等差数列であることを示しているから
a_n = 1/4 + (1/2)(n - 1) =(2n - 1)/4.
(2) a_1 = 1/4 であるから, 全ての n で a_n = a_(n - 1) + 1/2 であったり a_n = -a_(n - 1) であったりすると, 第 100 項までで, 一つだけが負で, 残りが正ということはありえない。
従って, ある m (1 < m ≦ 100) があって,
a_m = -a(m - 1),
a_(m + 1) = -a_m,
a_n = a_(n - 1) + 1/2 (n ≠ m, m + 1)
となっているということ以外にあり得ない。
これは a_(m - 1) = a_(m + 1) となっていることを示している。
従って, m = 100 の場合, (1) の結果から a_100 = -a_99 = -(2・99 - 1)/4 = -197/4.
1 < m < 100 の場合, a_100 = (2・98 - 1)/4 = 195/4.
(最後の部分は, 例えば m = 2 とすると 1/4, -1/4, 1/4, 3/4, ... と, n ≧ 3 では番号が二つ減っているのと同じであるということから分かる)
ajakong
「数列」
数列 {a_n} があって, 全ての n について、
初項 a_1 から第 n 項 a_n までの和が (a_n + 1/4)^2 に等しいとする
(1) a_n が全て正とする。 一般項 a_n を求めよ
(2) 最初の 100 項のうち, 1 つは負で他は正とする。 a_100 を求めよ
解答:
初項から第 n 項までの和を (いつものように) S_n と書く。
先ず a_1 = S_1 = (a_1 + 1/4)^2 より (a_1 - 1/4)^2 = 0. 従って a_1 = 1/4.
n ≧ 2 で
S_n = S_(n - 1) + a_n = (a_(n - 1) + 1/4)^2 + a_n
で一方
S_n = (a_n + 1/4)^2
でもあるから
(a_n + 1/4)^2 = (a_(n - 1) + 1/4)^2 + a_n
整理すると
(a_n)^2 - (1/2)a_n + 1/16 = (a_(n - 1) + 1/4)^2
(a_n - 1/4)^2 = (a_(n - 1) + 1/4)^2
a_n - 1/4 = ±(a_(n - 1) + 1/4)
a_n = ±(a_(n - 1) + 1/4) + 1/4.
(1) 復号が + の場合
a_n = a_(n - 1) + 1/2
復号が - の場合
a_n = -a_(n - 1).
復号が - の場合は a_n が全て正であるという仮定から a_(n - 1) > 0 でもあり 一方直ぐ上の式から a_n = -a_(n - 1) < 0 となって矛盾するから, 復号は + 意外あり得ない (各 n で復号が異なっていたとしても矛盾)。
従って a_n = a_(n - 1) + 1/2 であり, これは公差 1/2 の等差数列であることを示しているから
a_n = 1/4 + (1/2)(n - 1) =(2n - 1)/4.
(2) a_1 = 1/4 であるから, 全ての n で a_n = a_(n - 1) + 1/2 であったり a_n = -a_(n - 1) であったりすると, 第 100 項までで, 一つだけが負で, 残りが正ということはありえない。
従って, ある m (1 < m ≦ 100) があって,
a_m = -a(m - 1),
a_(m + 1) = -a_m,
a_n = a_(n - 1) + 1/2 (n ≠ m, m + 1)
となっているということ以外にあり得ない。
これは a_(m - 1) = a_(m + 1) となっていることを示している。
従って, m = 100 の場合, (1) の結果から a_100 = -a_99 = -(2・99 - 1)/4 = -197/4.
1 < m < 100 の場合, a_100 = (2・98 - 1)/4 = 195/4.
(最後の部分は, 例えば m = 2 とすると 1/4, -1/4, 1/4, 3/4, ... と, n ≧ 3 では番号が二つ減っているのと同じであるということから分かる)