『神童』 山本 茂・著
ふ~ぅ。一気に集中して読み終えました。かつて天才バイオリニスト少年と言われた、
渡辺茂夫さんの半生です。私の母親くらいの歳の人です。
私が彼を知ったのは、何年か前のテレビのドキュメントでした。
集中してその番組を見ていたわけではなく、ながら見。
かつてバイオリンの分野で神童と言われた人の特集なんだなということだけはわかっていたのですが、
その人の挫折(16歳のとき、留学先のアメリカで自殺未遂と言われている)の話でもあったし、
昔のことだから、もう亡くなった人の話だと漠然と考えていたら、その番組の最後に、実在の彼(生きている!)が出てきて、
お父さんの介護を受けている様子が写って、それはもう衝撃的でした。
彼のその姿(脳に障害がある)というより、お父さんの姿に。
介護をしているお父さんはどうみても80代くらいの高齢で、
かつては神童といわれ、今は50くらいになった息子の世話をすべて一人でしている。
お父さんはどんな気持ちなんだろう。お父さんの映像がずっとずっと頭から離れませんでした。
それからまもなく新聞で、息子(渡辺茂夫)さんが亡くなったこと、喪主がお父さんであることを知りました。
ああ、結局、お父さんが看取ることになってしまったんだな~と。
テレビもじっくり見たわけでないし、新聞記事もパッと目を通しただけなので、
渡辺茂夫さんのお名前も覚えていたわけじゃないのですが、
やっぱり、ふとしたきっかけで、あのお父さんのことを思い出してしまう。
もう少し、茂夫さんのこと、お父さんのことを知りたいと思い、最近になって
ネットで調べていたら、この本が出ていることを知り、注文しました。
茂夫さんの生前に出版されていたものですが。
読み始めて、またショック。お父さんと茂夫さんって、実の親子じゃなかったんだ。
親類ではあるけれど、血のつながりはないんだ。
ますます、お父さんに興味が。
当時の日本のクラシック事情や、音楽やヴァイオリンの世界について、
神童と言われた茂夫さんについて、お父さんが一連のことをどう捉えているか、
すべてドキドキしながら読みました。
お父さんはこの本に書かれている以上のことを考えているに違いない、
いや、この時代の人は、こういう見方をするのかもしれない、
そのへんは読み手の想像なので、お父さんの本当の気持ちまではわからなかったけれど、
茂夫さんとお父さんの人生を思い、ウウッときてしまいました。
今度は冷静に時間をおいてもう一度読もう。
ふ~ぅ。一気に集中して読み終えました。かつて天才バイオリニスト少年と言われた、
渡辺茂夫さんの半生です。私の母親くらいの歳の人です。
私が彼を知ったのは、何年か前のテレビのドキュメントでした。
集中してその番組を見ていたわけではなく、ながら見。
かつてバイオリンの分野で神童と言われた人の特集なんだなということだけはわかっていたのですが、
その人の挫折(16歳のとき、留学先のアメリカで自殺未遂と言われている)の話でもあったし、
昔のことだから、もう亡くなった人の話だと漠然と考えていたら、その番組の最後に、実在の彼(生きている!)が出てきて、
お父さんの介護を受けている様子が写って、それはもう衝撃的でした。
彼のその姿(脳に障害がある)というより、お父さんの姿に。
介護をしているお父さんはどうみても80代くらいの高齢で、
かつては神童といわれ、今は50くらいになった息子の世話をすべて一人でしている。
お父さんはどんな気持ちなんだろう。お父さんの映像がずっとずっと頭から離れませんでした。
それからまもなく新聞で、息子(渡辺茂夫)さんが亡くなったこと、喪主がお父さんであることを知りました。
ああ、結局、お父さんが看取ることになってしまったんだな~と。
テレビもじっくり見たわけでないし、新聞記事もパッと目を通しただけなので、
渡辺茂夫さんのお名前も覚えていたわけじゃないのですが、
やっぱり、ふとしたきっかけで、あのお父さんのことを思い出してしまう。
もう少し、茂夫さんのこと、お父さんのことを知りたいと思い、最近になって
ネットで調べていたら、この本が出ていることを知り、注文しました。
茂夫さんの生前に出版されていたものですが。
読み始めて、またショック。お父さんと茂夫さんって、実の親子じゃなかったんだ。
親類ではあるけれど、血のつながりはないんだ。
ますます、お父さんに興味が。
当時の日本のクラシック事情や、音楽やヴァイオリンの世界について、
神童と言われた茂夫さんについて、お父さんが一連のことをどう捉えているか、
すべてドキドキしながら読みました。
お父さんはこの本に書かれている以上のことを考えているに違いない、
いや、この時代の人は、こういう見方をするのかもしれない、
そのへんは読み手の想像なので、お父さんの本当の気持ちまではわからなかったけれど、
茂夫さんとお父さんの人生を思い、ウウッときてしまいました。
今度は冷静に時間をおいてもう一度読もう。