着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

正確で迅速な手仕事

2018-05-22 19:16:39 | Weblog
先日私の母が白内障の手術をしました。

手術の日は私が病院に付き添いましたが、母曰く、
「今日、ここで白内障の手術をされる方は何人もおられて、私は三番目。なんでも、一人30分間隔でされるらしいよ」とのこと。
手術の開始予定時間の約10分前に看護師さんが母を呼びに病室に来られて手術室前まで誘導してくださり母と私が手術室前に到着、すると間もなく前に手術をされていた患者さんが手術を終えて手術室を出てこられるや、ほぼ時間ぴったりに今度は母が呼ばれて手術室に入る。少しすると次の患者さんが手術室前に来られて待たれ、少しすると手術の終わった母が手術室から出てきて、母の次の患者さんが名前を呼ばれて手術室に入っていかれました。

本当にほぼ時間ぴったりに回転しているなあ、凄いなあ、と思いました。
それと同時に手術の執刀の先生のお仕事と、私の仕事、なんだか似ているところがあるなあ、と感じました。
成人式や卒業式のお着付けでも現場に入ると、
「お嬢様は30分おきに入られますので着付けそのものにかけるお時間は20分でお願いします」
とか、
「20分おきに入られますので10分で」
とか言われます。
お一人に時間をゆっくりかけて出来るときは良いですが、これからお式に向かわれるお客様が集中するときは「早く、正確にかつ綺麗に」といった技術が常に重要なこととなってきます。

「どこで時間を短縮できるのか」
私もタイムを計りながら今までも相当な練習を積んできています。また現場でも相当数のお客様を担当させていただいてきましたが、「とにかくあらゆる作業を一回で正確に決めること」これが一番の時短だと思うようになりました。
上手な着付け師の先生は本当に手際が良く丁寧で綺麗な着付けをされ、しかも着崩れもありません。
母の手術を執刀された先生も沢山の訓練と沢山の経験を積まれたのだろうと思いました。

お陰様で母の手術は無事成功、術後の経過も順調です。


川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko/
コメント
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