風に語りて

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一条流がんこラーメン 総本家(四ツ谷三丁目)

2013年02月06日 20時56分30秒 | 美味しいものを食べる
 町名としては「舟町」。荒木町でもいいかもしれません。
 昔はこういう町名が普通だったのですが、住居表示に関する法律か何かのときにきれい
にしてしまったのが惜しまれます。当時の郵政省もこのあたりに絡んでいるとかなんとか
聞いた覚えがありますが、詳しくは「ウィキペディア」の「住居表示に関する法律」あた
りにいろいろ述べられていると思います。

 さて。
 エントリは初回ですが、お店は多少前から通っていました。
 「総本家」といいますので、「一条流」ラーメンのトップがいらっしゃいます。
 ご本人はお店を開いて流行らせては弟子に任せてふらっと旅に出てまた別のところに
お店を開いては・・・を繰り返されている方のようです。前にいらした店が「覆麺(現、
「覆麺・智」神保町)」でした。
 ほかにもお店で弟子をとって修行→暖簾わけもされているようですが、現在はご本人と
奥様で切り盛りをされているよう。

 味は「がんこ系」ですので、例の「しょっぱい」のが印象に残る味でした。
 でした、というのは今はやや違うからです。

 なんのことやら?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、こちらのお店は味が
一定していないのが特徴です。ラーメンが大好きと述べているトップ(ご本人は家元、と
呼ばれているようです)が自分の食べたいラーメンを気ままに作っていらっしゃるので、
突然それまでとはまったく違う素材を用いたラーメンになることが普通なのです。
 しかしながら、どの素材を用いても「がんこ」=「しょっぱ濃い」というのがこのお店
をご存知の方の一般的な認識だったと思います。色々素材を放り込みすぎてどうしても濃
い目の味になってしまう、ということではないかなと。

 ところが。
 昨年末、ご本人がどちらかで耳にされたのでしょう、カエシや醤油・塩なしでダシのみ
でスープにするというラーメンがあるとのことでそれに挑戦してそちらをメインにされて
しまいました。
 それまでも、従来の白湯(普通にぐつぐつ煮込む方式)ではなく、清湯(弱火でじっく
り煮込む方式)でもスープを作るなど、ある意味どんどん手間がかかる方向へと向かって
いらっしゃるように思えます。

 で。
 肝心の味なのですが、画像のそれは、さらにほかの「昔ながらの中華そば」をご本人な
りにアレンジされたものとのこと。
 一般的な感じからすればしょっぱい味でも慣れた身としては「普通」。しかし、不思議
と思うのがよくある化学調味料の不自然さを感じないということでした。
 豚骨、ガラ、椎茸、昆布、煮干、鰹節、リンゴや鯖節・・・はないかもですが、それら
を煮込んで「ガッツリ」した味をだしていらっしゃるのでしょう。化学調味料の味に慣れ
ている(と思っている)自分ですが、こちらのラーメンを昼に食べた後、例えば夜もラー
メンだとばかり、他のお店で食しましたら「美味しいんだけどなぜか水っぽい」感覚があ
りましたし・・・。何せ、ラーメンの「におい」が手に染み付くというお店はそうそうな
いですから、本当に化学調味料の類は使っていらっしゃらないのではないかと勝手に推測
していたりします。
 ということで、スープもしっかり飲みたいと思わせるお店でした。

 お店はカウンターが7、8つのみ。カップルや家族連れの方も見えるようです。あと、
日曜日は週替りでスペシャルラーメンを出されるとのこと。
 価格としては800~1200円ぐらい。ラーメン価格が上昇したことを思えば標準で
しょうか。

 画像は少し明るめに加工したものを使っていますのでその分を差し引いてご覧ください。


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