「ADコンプレックス1」岩本薫・著 イラスト・蔵王大志 アスキー・メディアワークス B-prince文庫
2008年4月7日初版 292ページ 660円+税
広告業界を扱ったBL「エビリティ」シリーズででお馴染の岩本薫先生が放つ、広告業界モノ。出版の時期を調べたら、大体同じくらいの時に書かれていたようですね
ストーリーは・・・
大手広告代理店で働く俺に、突然降ってきたチャンス。それは精鋭で作る特別チームへの配属。チームメイトはなんと、ライバルの切れ者エリート・世羅―俺から社内人気NO.1の座を奪ったにっくき男だ!こうなったら目にもの見せてやる~ッ…しかし逆に、ソフトな外面のウラに鬼畜な顔を隠していた世羅に、人生最大のヒミツを握られ、いろいろされちゃって、絶対絶命!大人気シリーズ、書き下ろしショート収録で登場というもの。
ぶっちゃけ、岩本先生の作品ってあまり魅力を感じません。
じゃぁ、何故、読んでいるのかというと、書店での扱いなんかを見ていると、BL界では人気があるらしいように見えるので、それだけ多くの人が支持するなら、面白いのかもしれない。そう思っていろいろ読みましたけど、正直なところ「これは!」という作品にはまだめぐりあっておりません。
なので、読み終えては速攻、中古書店に持ち込んで・・・ということを繰り返しているのですが、一部の作品を除いては買い取り価格もあまり高くない。
多分、沢山出ているから、持ち込まれる数も多いんでしょう。
特定の作家さんは、新刊が出ると買取強化がかかったりするけど、岩本先生の場合はそうでもないんですよね。読むけどすぐに手放す・・・みたいな軽めのファンが多いのでしょうか?
それはさておき、エビリティと同じく広告業界もの。
エビリティと比べると、こちらの作品のほうが「広告の企画」の部分が詳しく書かれているように思います。エビリティは企画後の作業(図に配置する文字のフォントとか)そういう部分に、より、ページが割かれていたように思います。
今回も出てくるのは美形ばかりですが、スカした美形が多かったエビリティと比べると、この話の主人公・有栖はかなりヤンチャ。
明確な敵が後半までいなかったエビリティに比べ、ライバル同士という有栖と世羅の関係はわかりやすく、「PRESENTATION1」では共闘し、「PRESENTATION2」では、どちらの企画が採用されるか競い合い・・・ということで、ストーリーがわかりやすいし、メリハリがあります。
有栖と世羅の仕事は、クライアントに対するプレゼンテーションまで、という設定にしたのもよかったと思います。企画を通した後は、実作業となり、どうしても地味になってしまうと思うんですよね。そして、エビリティでは割りに企画を通した後の作業がメインの話が多かったので、差別化もできてよかったと思います。
攻めの世羅はエリートで美形なだけではなく、青山の億ションに一人暮らしという超金持ちという設定ですが、受けの有栖は美形だけれども(多分)普通の家出身みたいなので、エビリティよりはトレンディ度は抑え目だと思います。
これまで、岩本作品には今ひとつノレなかった私ですが、この作品は楽しく読むことができました。2巻も買ってあるので、読むのが楽しみです。
2008年4月7日初版 292ページ 660円+税
広告業界を扱ったBL「エビリティ」シリーズででお馴染の岩本薫先生が放つ、広告業界モノ。出版の時期を調べたら、大体同じくらいの時に書かれていたようですね
ストーリーは・・・
大手広告代理店で働く俺に、突然降ってきたチャンス。それは精鋭で作る特別チームへの配属。チームメイトはなんと、ライバルの切れ者エリート・世羅―俺から社内人気NO.1の座を奪ったにっくき男だ!こうなったら目にもの見せてやる~ッ…しかし逆に、ソフトな外面のウラに鬼畜な顔を隠していた世羅に、人生最大のヒミツを握られ、いろいろされちゃって、絶対絶命!大人気シリーズ、書き下ろしショート収録で登場というもの。
ぶっちゃけ、岩本先生の作品ってあまり魅力を感じません。
じゃぁ、何故、読んでいるのかというと、書店での扱いなんかを見ていると、BL界では人気があるらしいように見えるので、それだけ多くの人が支持するなら、面白いのかもしれない。そう思っていろいろ読みましたけど、正直なところ「これは!」という作品にはまだめぐりあっておりません。
なので、読み終えては速攻、中古書店に持ち込んで・・・ということを繰り返しているのですが、一部の作品を除いては買い取り価格もあまり高くない。
多分、沢山出ているから、持ち込まれる数も多いんでしょう。
特定の作家さんは、新刊が出ると買取強化がかかったりするけど、岩本先生の場合はそうでもないんですよね。読むけどすぐに手放す・・・みたいな軽めのファンが多いのでしょうか?
それはさておき、エビリティと同じく広告業界もの。
エビリティと比べると、こちらの作品のほうが「広告の企画」の部分が詳しく書かれているように思います。エビリティは企画後の作業(図に配置する文字のフォントとか)そういう部分に、より、ページが割かれていたように思います。
今回も出てくるのは美形ばかりですが、スカした美形が多かったエビリティと比べると、この話の主人公・有栖はかなりヤンチャ。
明確な敵が後半までいなかったエビリティに比べ、ライバル同士という有栖と世羅の関係はわかりやすく、「PRESENTATION1」では共闘し、「PRESENTATION2」では、どちらの企画が採用されるか競い合い・・・ということで、ストーリーがわかりやすいし、メリハリがあります。
有栖と世羅の仕事は、クライアントに対するプレゼンテーションまで、という設定にしたのもよかったと思います。企画を通した後は、実作業となり、どうしても地味になってしまうと思うんですよね。そして、エビリティでは割りに企画を通した後の作業がメインの話が多かったので、差別化もできてよかったと思います。
攻めの世羅はエリートで美形なだけではなく、青山の億ションに一人暮らしという超金持ちという設定ですが、受けの有栖は美形だけれども(多分)普通の家出身みたいなので、エビリティよりはトレンディ度は抑え目だと思います。
これまで、岩本作品には今ひとつノレなかった私ですが、この作品は楽しく読むことができました。2巻も買ってあるので、読むのが楽しみです。