ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「YEBISU セレブリティーズ2」岩本薫・著 イラスト・不破慎理

2008-06-24 00:15:16 | 岩本薫
「YEBISU セレブリティーズ2」岩本薫・著 イラスト・不破慎理 リブレ出版 B-BOYノベル
 2006年12月26日初版発行 274ページ 900円+税

 本の塚を漁っていたら「2」が出てきました。
 今月中にあと一回、池袋に行って本を処分しようと思っているので、読みたい作日ではなく、買取強化がかかっている作家や、作品から読んでいます。
 そんなわけで、このシリーズを読破しようと心に決めました。

 ストーリーは・・・
 東京・恵比寿のデザイン・オフィス「Yebisu Graphics」には、容姿・実力共に超一流の男たちが集う―セレブな男たちのクラス感漂う恋を描く超人気シリーズ2ndシーズン!!世界的インテリアブランドの日本支社長アルベルトは「Yebisu Graphics」の下にあるカフェ「LOTUS」で働く、無口で禁欲的なギャルソン東城に一目惚れするが…!?2ndシーズン前編に加え、久家×益永を大量収録。さらに単行本書き下ろしも入った新装版。


●徹底して女が出てこない、ヤオイの楽園
 1巻を読んだ時点で予測していたし、この本は読んでいなくても、周囲から大体どんな話なんだか聞こえて来ていたので、「Yebisu Graphics」を舞台にした人類総ホモの話なんだろうなぁと思っていたら、そのとおりでした。
 ここまで徹底して女性が登場せず、男同士でいちゃこらしていても誰も気にする人は居ない話というのはいっそ清清しいです。

2巻には5本の話が収録されていて、1本目「YEBISU セレブリティーズ」は今回初登場のカップル、アルベルト×雪嗣。
 アルベルトは恵比寿グラフィックスの取引先の社長。雪嗣は恵比寿グラフィックスのあるビルのカフェの店長。アルベルトはアイス・ビューティの異名をとる雪嗣に片思いして、アタックしまくっている。99回誘っても断られ、2年半、孤閨を守っているらしい。
 ある日、アルベルトが雪嗣のピンチを助けたところ、雪嗣がアルベルトを部屋に誘い、そのままベッドイン。アルベルトはようやく自分の想いが伝わったと喜ぶが、朝、目覚めると雪嗣はもとのアイス・ドールに戻っており、アルベルトを拒絶する。一体、何故?というところでアルベルト×雪嗣の話は終わり。
 次は「1」のカップル久家×益永が再登場する「彼の日常、彼の事情」。めでたく両思いになったあと、順調に愛を育んでいるさまが描かれている。
 
 アルベルト×雪嗣、久家×益永ともに、攻めが受けを以前から愛しており、受けは「クール・ビューティー」と「アイス・ドール」でかぶっております。
 イラスト及び、「YEBISU セレブリティーズ」の漫画を描かれている不破慎理先生のショートコミックがついているのですが、今回、収録されていた「Cigaret Kiss」に登場しているカップルは、小説版には登場していないので、誰なんだかさっぱりわかりませんでしたが、普通に考えると「Yebisu Graphics」関連の人々なのでしょう。
 ここまでくると「Yebisu Graphics」の求人票には「同性愛者であること」という項目があってもおかしくない気がします。「Yebisu Graphics」だけじゃなく、同じオーナーが所有するカフェ「LOTUS」でも、同じ条件か、もしくは「同性愛に偏見のない方。そして同性愛に寛容で、いきなりラブシーンを見ても驚かない方」なんて条件が必要なんじゃないかと。
 
 BLの、BLによる、BLのためのようなお話なので、感想らしい感想はないのですが、アルベルトと雪嗣の話をここで切るのは、ファンにとっては蛇の生殺しだっただろうな、と思います。私は完結してから読んでいるけど、リアルタイムで読んでいたファンにとっては、続きが出るのを一日千秋の想いで待っていんでしょうねぇ。


  



 

 
 


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